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死をもちて赦されん



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【この小説が収録されている参考書籍】
死をもちて赦されん (創元推理文庫)

死をもちて赦されんの評価: 4.22/5点 レビュー 9件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.22pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(3pt)

神学論争

Peter Tremeyneの『Absolution by Murder』(1994年)の翻訳。
 フィデルマ・シリーズの第一作である。
 しかし、翻訳された順番としては6冊目。不可解にも思うが、一読すれば、本書から訳されなかったのは理解できる。難解な神学論争がからんでくるし、古代ケルトの色合いも薄い。しかし、謎解きとしては、よくできている。モヤモヤと最初から引っかかっていたものが、結末にいたって解決するカタルシスがある。
 主人公と、パートナーの青年の出会いの物語でもあり、ファンにとっては見逃せない一冊だろう。
死をもちて赦されん (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死をもちて赦されん (創元推理文庫)より
4488218156
No.8:
(3pt)

「・・・ですわ」という語尾

ストーリーも興味深く、たいへんおもしろかったのですが、「・・・ですわ」という語尾が、女性言葉として使われている時と、庶民的な男性言葉といても使われていたのが、気になりました。しかも結構頻発!もとろん文脈からその違いは理解できますが・・・7世紀頃の特殊な領域でのことなので、翻訳をされた方も大変だったと思いますが、この件だけはどうにもならなかったのかな、と残念でした。この件がなければ星5つですが、工夫がないので3つにしました。
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No.7:
(5pt)

かっこいい

フィデルマがとにかくかっこいい。
内容もとても素晴らしい推理小説でした。
シスターっていう設定もいいね。
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4488218156
No.6:
(5pt)

歴史とミステリ

かつて、
捕物帳は過去に近代人を一人放り込むと成立する、
といった趣旨の文章を読んだ記憶があるが、
(おそらく都筑道夫だったと思う)
このシリーズもまさにその言葉が当てはまる。
異なるところは、
作者が専門の学者でもあるゆえに、
時代背景、風俗の描写が非常に詳細かつリアルであり、
馴染みの薄いアイルランドやイギリスの歴史についても
物語を楽しみながら興味深く学べるところである。
アイルランドがこれほど先進的な文化を育てていたとは
まったく知らなかった。
最近では、ケルト文化という概念は
かなり曖昧なイメージの産物であるとも耳にするが、
そうした点を含めて
もう少しヨーロッパの歴史を知ってみたい
と思える読書体験であった。
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4488218156
No.5:
(4pt)

当時の文化が興味深い

シリーズは原作の刊行順に読みたいので、まず本作を手にした。最初の方で時代設定を頭に入れるのに
手間取ったが、その後はさくさく進んだ。登場人物の魅力が大きく現代ものでは単純な事件でも興味深く
読めるし、当時の衣食住に関する部分の説明が非常に興味をそそられた。
巻末に長い注釈があり、それを確認しながら本文を読み進めていたが、気が散って読みにくく、説明も
位置や年代が多くて必須とは思えなかったので、興味をそそられた単語だけ拾うことにしたら
ずっと読み易くなった。(深い理解は得られないかもしれないので、お勧めというわけではないが…)
なお出品者から購入したが、書き込みがあって腹立たしく感じた。
死をもちて赦されん (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死をもちて赦されん (創元推理文庫)より
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No.4:
(4pt)

期待通り

相変らず登場人物が魅力的。舞台は古代アイルランドととても珍しいが、
時代背景や当時の雰囲気も楽しめる。
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No.3:
(4pt)

え!の結末にカメハメ波を食らった

え?という結末でした。最近LGTB?とかいう現象が起きてるのですが、「ベーコンレタスサンドのこと?」と思ってしまって、
ちょっと笑えない勘違いをしてしまいました。
Fidermaの時代では、今のようにキリスト教会では、修道士や修道女たちには恋愛も結婚も赦されていない、ということは無くて、
結婚もして、子供も持っていたということにもびっくりですがーだからといって、Catholicで神父さまが結婚して良いと思ってるワケではありませんーそのー、そういうことがあったんだね、ということにも「衝撃」。
脳天にカメハメ波を一発食らったような結末です。
Martin Lutherがそういうことを知っていたかはわかりませんが、たぶん、知っていたんでしょう、破門された後に修道女と結婚していますよね。子供もいました。
でも、それで殺人に至ってしまうというのは、ちょっとわからない。いつの時代にも「片思い」みたいなものはあったと思う。
単純に「片思い」なんだったら、他に相手を探せば良いんで、殺人はダメ、NGですよ。しかも…で…なんですよね。
いつものように、トレメインの歴史学者の知識がてんこ盛りです。
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4488218156
No.2:
(5pt)

やはりこの作品から

短編を読んでから調べたところ、これが第一作目とのこと。 順番に読んで良かった! フィデルマが傲慢気味であろうと、謎解きの場面ではほんとにワクワクします。 アイルランドの法律の奥深さに関心。 キリスト教の新たな一面もわかり、今後のシリーズも楽しみです。
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4488218156
No.1:
(5pt)

アイルランドの悲しみは、こんなところからも始まったのでしょうか?

これは、読み応えあります。ミステリというより、時代小説と言っても良いのではないかと・・・。宗教を、政治が弄び、理念が歪み、あまつさえ、戦争の道具と化す。そんな過去の過誤を、個々人の心の動きを芯にして、あまり深刻にならず、うまくミステリの中に溶け込ませて伝えてくれる。思わず、アイルランドの歴史を、少し、勉強してしまいました。魅力的なキャラクタと、大きな歴史背景、小さな人間の心の機微を、そこここに鏤めて、少々、ばらつき感はありますが、楽しめる一品になっていると思います。
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4488218156

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