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妊娠カレンダー



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【この小説が収録されている参考書籍】
妊娠カレンダー
妊娠カレンダー (文春文庫)

妊娠カレンダーの評価: 3.79/5点 レビュー 56件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.79pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全56件 1~20 1/3ページ
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No.56:
(5pt)

素晴らしい

文体、描写、展開、どれも読者の心を振るわせます。数ページ進むごとに、感慨にふけました。味わう小説です。
妊娠カレンダーAmazon書評・レビュー:妊娠カレンダーより
4163124209
No.55:
(5pt)

やっぱ小川洋子さんはミステリアス

小川洋子さんのストーリーは本当に不思議なストーリーです。完結せずに謎のままなのが面白いです。
妊娠カレンダーAmazon書評・レビュー:妊娠カレンダーより
4163124209
No.54:
(3pt)

すみません、代理購入で直送なもので…

帰省先の母がご所望だったもので、帰省先に直送なんですよ。母は面白かったと言ってましたが…
妊娠カレンダーAmazon書評・レビュー:妊娠カレンダーより
4163124209
No.53:
(5pt)

比喩を巧みに遣った生理的・身体的な描写の生々しさは癖になる

おめでたそうな題名だが、喜びや希望といった要素がほぼ一切感じられない、どこか影のあるお話。比喩を巧みに遣った生理的・身体的な描写の生々しさは癖になる。収録作の『ドミトリイ』が不穏で気に入った。ミツバチをどう解釈するか。
妊娠カレンダーAmazon書評・レビュー:妊娠カレンダーより
4163124209
No.52:
(5pt)

破壊された赤ん坊

わたし(妹)は、妊娠中の我儘で自分勝手な姉の家事を手伝っている。ある日、わたしはアルバイト先の店長にもらったグレープフルーツでジャムを作った。姉はそのジャムを無性に食べたがり、わたしは毎日作り続ける。ある会合で配られたパンフレットにアメリカ産グレープフルーツの写真と『防カビ剤PHWは人間の染色体そのものを破壊する』と書かれていた事を思い出し「PWH は胎児の染色体も破壊するのかしら」と思う。そして、「わたしは破壊された赤ん坊に会いに行くため、新生児室に向かった」。小川さんらしい不気味さと怖さが興味深いです
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4163124209
No.51:
(3pt)

読み方に注意が必要です

本題を含む短編が三件収録されています。
ミステリ的な雰囲気もありますが、結末や謎解きはないので、ストーリーを追うだけでは?で終わります。
主人公の心情を探りながら読む本です。国語の小説を題材としたテストわ思い浮かべると分かりやすいと思います。
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4163124209
No.50:
(1pt)

はっきりいってつまんない

全然引き込まれないしなんのトリックも嫌味もない単なる小学校の道徳の教科書を思い出す
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4163124209
No.49:
(1pt)

うーん

大好きな小川洋子さんの作品の中で唯一読み進めなかった作品。赤ちゃんに影響が出るかもしれないのに、防腐剤まみれのグレープフルーツを食べさせ続ける事がとにかく不快でした。芥川賞受賞とは何?
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4163124209
No.48:
(5pt)

怖ろしさを感じました

表題作の妊娠カレンダーは、小川洋子さんの芥川賞作品なので読んでみました。
姉の妊娠を気遣う妹。しかし、姉は精神を病んでいるようで話の展開は暗い。
そして、妹は姉が好んで食べる農薬たっぷりのグレープフルーツジャムを毎日
コトコト煮て姉に食べさせる......。

最後に姉の出産シーンらしきことが書かれているが、どんな赤ちゃんが生まれ
たのか想像するのがとても怖い感触を受けました。
背筋が凍り付きました。
妊娠カレンダーAmazon書評・レビュー:妊娠カレンダーより
4163124209
No.47:
(4pt)

風変わりで静謐で小さな世界

○「妊娠カレンダー」を含む3篇とも、風変わりな人々が描かれている。

○ 3篇とも作者が作品に込めたメッセージがうまく読み取れないのがもどかしい。では、いやな小説かと言うとまったくそうでないところが不思議だ。作者の意図が読み取れないままに、いずれも魅力的だ。つねに静謐な印象を受ける。登場人物はあちらこちらを歩き回って活発に行動しているのだが、受ける印象は実に静かで内省的だ。

○ 作者のあとがき(これは示唆に富む)によれば、見たままを描いたのでは小説にならないらしい。普段目に見えていないところに光を当ててこそ小説なのであって、ぶどうがワインに変わるように何かを契機にごくふつうの精神がどのように変貌するかを突き詰めてみたところこんな3篇になりました、ということのようだ。「ようだ」などと言っていないで、作者の意図をピタリと読み当てることができたらどんなに気持ち良いことだろうか。
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4163124209
No.46:
(5pt)

美味しいドーナツ

小川洋子さん5冊目。3短編。表題作は金属的な冷たさを感じて苦手。しかし残り2作品が凄く好き。作者が書きたい事は、そこに漂う柔らかい空気の様に見えそうで見えない。けど、その穴の周りにあるドーナツが、甘くて少し苦くて、美味しい。そんな小説。
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4163124209
No.45:
(3pt)

美しい表現がちりばめられたイヤミス未満の純文学作品

以前から気になっていた小川さんの作品ですが、芥川賞受賞作品とのことで、ミーハーな気分で購入しました。

 小川さんの作品は以前『ブラフマンの埋葬』を読んで以来、そのなんとも言えない素敵な文章に魅了されてしまいました。静かで穏やかで、そして何といっても、美しい。本作品でもその美しい表現力がいかんなく発揮されています。なお、本作は3つの作品からなる短編集です。以下簡単にあらすじと感想を。

『妊娠カレンダー』・・・一人称の「わたし」、姉、そして義理の兄の三人暮らしの中で、妊娠と共に変わりゆく姉の姿を描写しています。大きな起伏はないものの、精神科にかかっている神経症的な姉が壊れてしまいそうで、サスペンスとは違った「はらはら」というか気持ち悪さを感じます。その姉に気を使いすぎる私もいつか壊れてしまいそうで、物語の進行中、常にイヤーな緊張感を味わえます笑。
 本作品を読んでいて、嫁が妊娠中のことを思い出しました。とある日、帰宅すると炊飯器がベランダに置いてありました。壊れたのかと思ってよく眺めてみると、ベランダからコンセントが伸びており、窓際のタップにコンセントが刺さっています。聞くと、炊飯器のお米を炊くにおいが臭くて耐えられないと言います。そんなことをぼんやり思い出しました。

『ドミトリイ』・・・こちらもなんとも言えない不安感に包まれた作品。首都圏のはずれに位置する、体の不自由な「先生」(寮長)が営む寮での話。こちらも一人称の「わたし」、が主人公。「わたし」は寮の卒業生であるが、今度は甥っ子がその寮へ入寮することに。ところが「先生」は、かつて「わたし」がいたころとは寮が大きく変質してしまったという。そんな「先生」は日に日に弱ってゆき、「わたし」は先生を訪ねしばしばお見舞いに行くことに。しかし、親戚の甥っ子はいつ訪ねても姿がない。そしてとある日、「先生」の部屋で天井から滴り落ちる粘質の液体。。。これは一体!?。。。。イヤミスチックな作品。

『夕暮れの給食室と雨のプール』・・・こちらの「わたし」もまた、ぶっ飛び系。離婚歴のある、相当年の離れている、高血圧体質で偏頭痛もちの司法試験受験生の男性(つまりお金がない)と、家族の反対(そりゃ反対しますよ)を押し切って結婚、田舎に引っ越してきたという話。そこで出会う新興宗教の信者とその子供との不思議な交流を描いた作品。給食室に熱中するというその信者男性と子供。反応に困る趣味じゃないですか笑。内容全体は決してつまらなくはないのですが、展開が全く読めず、とりとめもないストーリーが淡々と続きます。そして別れは突然にきます。

・・・

 いやあでも、本当に不思議。特段起伏がないのに、何かありそうでついつい読み進めてしまう。そして兎に角、文章が綺麗。ただ、サスペンスなどの娯楽ものでもないし、好き嫌いが分かれそうな作品だと感じました。裏表紙にも「透きとおった悪夢のようにあざやかな三篇の小説」とありますよ。何じゃこりゃって反応が起こるのではないでしょうか。だって本の内容、想像つきませんよね笑 でも私、この美しい文章、嫌いではありません!
妊娠カレンダーAmazon書評・レビュー:妊娠カレンダーより
4163124209
No.44:
(5pt)

面白かった

少し重ためのお話でした。短めなので読みやすいと思います。また読み返したいです。
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4163124209
No.43:
(5pt)

妊娠・出産は喜びではなく試練

妊娠や出産に対して、ひとは「おめでとう!」と言い、祝意を表わす。しかし、産む本人、夫、妹など周囲の人々にとって、妊娠や出産は無条件で「善」なのだろうか? この作品はそれに異議を呈したもので、妊娠した姉は自分の出産を他人事のように感じており、夫はひたすら頼りなく、いつもおどおどしているだけ。そして姉の妊娠から出産までをすぐそばで見続ける私にとって、妊娠した姉の身体、感情の変化は、ただグロテスクで不気味なものでしかない。つまり、一人の生命が生まれてくることを誰も嬉しいと思わず、といってすごく嫌がるわけでもなく、ただそれにひたすら「よそよそしさ」を感じるだけなのだ。しかし、ここで描かれている当事者たちのこうした気持ちは、実はかなり普遍性のあるものではないだろうか。「産めよ殖えよ地に満てよ!」と『旧約聖書』は言い、我々は、赤ん坊が生まれてくることは善いことであり、それを喜ばなければならない、と思い込まされているだけなのではないか。たしかに生まれてきた子が少したって育っていくのは、とても可愛い。しかし、そこから事後的に、それまでの経験を作り直して、妊娠も出産も善いものだと、記憶自体が再構成されるのではないか。なぜなら、生まれた直後の新生児は決して可愛くないし、妊娠と出産のプロセスそのものは、本作が描くようにグロテスクなものだからだ。姉は、つわりで「におい」を異常に恐れ、ほとんど何も食べなくなり、しかし、つわりが終ると見違えるような反動で、ひたすら大量のジャムを舐め続ける。つまり、生のバランスがどこか崩れてしまうのだ。それによって夫も妹も、メンタル面での平衡がゆらいでしまう。むしろここで描かれている妊娠・出産の姿こそ真実なのであり、それは我々にとって一つの試練なのだろう。
妊娠カレンダーAmazon書評・レビュー:妊娠カレンダーより
4163124209
No.42:
(1pt)

味不気味な小説

夜中突如目がさめたので家にあった独立していったきょーだいが置いていった
「妊娠カレンダー」を読んだ
姉に毒を盛るなんて妹の私は考えられないし、
左足のみで大学生を二人おそらく蜜蜂でころし、
チューリップの傍へ埋めた?(推測)管理人とか
感想は「文章の才能はあるけど後味不気味な小説」としか思えなかった。
でもここのレビューをみたら自分の浅はかさを思い知った。
でも嫌いな小説~
妊娠カレンダーAmazon書評・レビュー:妊娠カレンダーより
4163124209
No.41:
(4pt)

買いです。

30年ほど前に芥川賞で知ってすぐに読んだのですが、その直後、福岡市内のミッション系の高校の校長の職を退任された後、短期大学の講師を務めておられた方とその奥さんと会食した際に、本書が話題になりまして、その方が「妊娠カレンダー」に描かれた女性の心情は受け入れがたいものがある旨の発言をされました。その当時、こちらは大学の国文科を出たばかり、将来に対する野心も展望もなく、頭の中には文学しかなかったので、畏れ多くも、先生はわかってない云々と高飛車に講釈してしまったところ、その方はひどく驚いた表情と満面の笑みで、そうかそうかとこちらの話に耳を傾けてくれました。その横で、奥さんも穏やかにうなづかれていたのが鮮明に記憶に残っていて、それから程なくその先生は急逝されましたが、叶うことならもう一度会って、その節はと謝りたいです。
というわけで、小川洋子さんの著作を目にすると、そこはかとなく後ろめたい気持ちになり、長年、敬して遠ざけるようになっていましたが、今村夏子さんの「星の子」の文庫の巻末を読んで、久しぶりに本書を手に取りました。
今の目で読むと、収められたいずれの作品も日常に潜む、異界とのあわいであったり、人の背後に見えはしないけれども確かに感じられる気配であったりを、ゴシック的な手法で構築した作品という印象を受け、きっと上述の先生は、綿密に編まれた技術的なところが災いして、たとえば姉の妊婦や、視点人物の妹にリアリティが感じられないと仰っていたのではないかと推察しますが、こういう作品はそういう作風なわけで、今また会食する機会があっても、30年ほど前と同じ展開になりそうで、他人は知りませんが、自分は本当に成長しないなと少し自己嫌悪になりました。
あと、前任校で小川洋子さんフリークの女子生徒がシャーリー・ジャクソンの本を探していたことも、今回本書を読み返していて思い出しました。
妊娠カレンダーAmazon書評・レビュー:妊娠カレンダーより
4163124209
No.40:
(5pt)

著者あとがきまで含めて読みたい作品

短編3本。
「妊娠カレンダー」妊娠した姉の様子を同居している妹が綴る。そこにいなかった生きものがいつのまにか身体の中に生じて否応なしに育っていくことの違和感、それまでの人間関係の中に新しい存在が生まれることの不思議、そういうものを感じた。
「ドミトリイ」雨の描写がとてもすてき。そして、身体の描写がとてもフェティッシュでどきどきする。
「夕暮れの給食室と雨のプール」給食室なつかしい。

小川洋子さんの作品を読むと、雰囲気に引き込まれるけれどその気持ちをなんと言葉で表現したらいいのかわからなくなることが多い。言葉を尽くしても仕方ないんじゃないかと思ってしまう。今回読んだ文庫版あとがきにあった小川さんの言葉がしっくりきたので書き写しておく。

「だから『妊娠カレンダー』は自分の経験を書いた作品か?と質問されるたび、ガックリする。わたしの妊娠体験なんて、スーパーで買ってきた新鮮な玉ねぎそのもので、何の書かれるべき要素も含んでいない。その玉ねぎが床下収納庫で人知れず猫の死骸になってゆくところに、初めて小説の真実が存在してくると、私は思う。」
妊娠カレンダーAmazon書評・レビュー:妊娠カレンダーより
4163124209
No.39:
(5pt)

好きな暗さ

淡々と書かれる暗さがとても良かったです。
特に表題作が一番気に入りました。
妊娠カレンダーAmazon書評・レビュー:妊娠カレンダーより
4163124209
No.38:
(4pt)

そこはかとない居心地悪さ

懐妊した姉。精神的に不安定な日々をおくる彼女を淡々と見守る妹。妹はまた、役立たずの義兄に冷ややかな視線を浴びせる。

日誌のようにつづられる三十八週間、殊更悪意が表出するわけではないが、底冷えする読後感のがタイトル作「妊娠カレンダー」。いうならば、日々、夫に高脂肪高塩分の食事をふるまう妻のごとし。

他の二編、身体にハンディがある男性との交流「ドミトリイ」、宗教の訪問勧誘をする親子との出会い「夕暮れの給食室と雨のプール」は、悪意こそありませんが、同様のそこはかとない居心地悪さを感じる。【芥川賞】
妊娠カレンダーAmazon書評・レビュー:妊娠カレンダーより
4163124209
No.37:
(2pt)

記憶に残る数少ない芥川賞受賞

事件のような当時の報道をかすかにおぼえている。
やっと読む機会が訪れたが。。

どうも個人的に合わないタイプの文体のようだ。
こつこつと書き続けファンもおおぜいいるようなので何もこれ以上しるすこと
などないが。
ラストの産院でのシーンを読みながらふと梶井基次郎の「檸檬」がフラッシュバックした。
妊娠カレンダーAmazon書評・レビュー:妊娠カレンダーより
4163124209

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