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悪人
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悪人の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全301件 301~301 16/16ページ
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| 吉田修一は『パーク・ライフ』で第127回芥川賞(2002年)を受賞したが、この作品から『ランドマーク』『長崎乱楽坂』を描いた時から期待大の作家だった。それは、この作家はまだまだ力を隠しているという予感だ。今回の作品では、その待っていた期待を上回る化けかたで戦慄が走った。読後、頭皮にも背中にも鳥肌が走った作品に、★5個のレベルではない。出会い系で知り合った男女に殺人という設定は、ここ最近数多くの作家が手を出している。よってこの本のその程度の気持ちで読まないでいるのは、あまりにも勿体無いし、本好きの人ならなんとしても読んで欲しいと思う。それは、この本に出てくる老若男女の描きかた、内面の感情の揺れ方のリアリティーの旨さにある。犯罪は犯した犯人だけのものではない、そんな軽く薄いものではないと思わずにはいられない。出てくる老若男女の気持ちが波動となり、大きなうねりをもってくる。読後高波に飲みこまれたかのように圧倒された。蠢く魂が1つではない、犯罪に手を染めた人に関わる沢山の人の魂が蠢いている一冊。凄い!久しぶりにやっと凄い本に辿り着いた。 | ||||
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