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(短編集)

MISSING



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【この小説が収録されている参考書籍】
MISSING (双葉文庫)

MISSINGの評価: 3.86/5点 レビュー 66件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.86pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全66件 21~40 2/4ページ
No.46:
(4pt)

10年ぶりに読んでも新鮮

私が初めてこの本を読んだのは、高校生の時です。人生について考えさせられた事を思いだし、10年ぶりに本を開きました。10年経っても、やはり同じように、なんとも言えない切ないような、ちょっと怖いような、悲しいような気持ちになります。1冊にいくつかのストーリーが入っていますが、読み進めていくと、展開が読めてしまい、正直、どれも似たような作りにはなってしまっています。根本にある訴えたいものが同じだからか、言い回しが似ているからか、作者が若かったからか分かりませんが、けれども、こんなにも言葉に表すのが難しい感情にさせる本も、珍しいです。文章も読みやすく、次々と読めてしまい、かつ、読み切ってしまうのを勿体無いと感じ、休み休み読んでしまいました。読む価値は間違いなくあります。読んだ後の、この言葉にできない不思議な感情を、うまく言葉にして書いてほしいです。
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4575508039
No.45:
(3pt)

静寂

「眠りの海」「祈灯」「蝉の証」「瑠璃」「彼の棲む場所」を収録した短編集です。それぞれ“死”がテーマとして扱われています。その“死”の前提として罪の意識に苛まれた描写が描いています。更に、罪に対する実際の罰とは異なった認識の罰によって煩悶している様子が散見されます。「一本道を逸れようと思ったら、落とし穴以上の障害が待っていることも覚悟しなくちゃいけない。」
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4575508039
No.44:
(2pt)

静かな作品

全体的に静かな物語の印象。人物が悲しんでても、怒ってても文章のせいかそれがあんまり迫ってこないというか…。最後の謎解きは面白かったけど途中から少し飽きてしまいました。
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No.43:
(5pt)

心に響く短編集

このミステリーがすごい!で知って、手に取りました。心にグッとくる宝珠の短編集ですね。どの短編も、登場人物たちは大切な何かを失います。読んでいて切ない気持ちを沸き立たせる文章は、とても大好きです。
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4575508039
No.42:
(4pt)

現代的な感じがいいかも

著者の作品は、文章が簡潔で読みやすいです。「このミステリーがすごい!2000年版」10位とのことですが、本作はミステリーという感じではなかったです。多少ファンタジーだったり、オカルトだったり。5つの短編の中では「眠りの海」、「瑠璃」がよかったです。眠りの海では、心を開かない天涯孤独の教師である主人公と、やはり孤独な少女の接点が描かれます。瑠璃では、憧れの人ルコと主人公の間だけの不思議な交流が描かれます。
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4575508039
No.41:
(1pt)

文章がダメ

瑠璃について。「うん」と僕は言った。など、二人の会話なのにこの表現があまりに多すぎる。文章が青臭いなあ〜と思う。それに大崎善生や佐伯一麦など、同じようなテーマを扱う作家に比べてテーマに深さがないと思う。様々な死について、作者はどれほど、それと向き合ってこんな作品を書こうと思ったのだろう? 勘違いしているのではないだろうか? どの作品も恥ずかしくなるくらい幼い感傷だと思った。だから共感されるのかもしれないけれど。
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No.40:
(5pt)

なくしたものを懐かしく思う

missing=紛失したもの、行方不明のものI miss a pen→penをなくしてしまった。でも、I miss you→あなたがいなくなって寂しいこのmissingという短編集を読んで、そんなことを思いだしました。この短編集では、それぞれいろいろな「失われたもの」「もう手に入らなくなってしまったもの」が出てきます。例えばすごく純粋な気持ち。それは大人になる過程でなくさざるを得ないものかもしれなくて。失ったことに後悔はないけど、でも、久しぶりに失ってしまったことを思い出すと、なくしてしまったことを懐かしく思って、そして同時に少し寂しい気持ちもする、そんな短編集です。この本を読むまでは、失ってしまったことすらも忘れていた"missing"気づかせてくれる本です。
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4575508039
No.39:
(5pt)

失くしたパズルの断片は

収録作それぞれに独特の味があるのですが、一番好きなのは「眠りの海」です。幼い頃に家族を事故で失い天涯孤独となった高校教師。他人に心を許さず、深い孤独を抱え生きてきた高校教師が、問題児と噂される生徒と関係を結ぶも、彼女の突然の死がきっかけで敷かれたレールを逸れていく……。子供の頃に家族と死に別れてからというもの他人と距離を置いて生きてきた教師が、教え子との恋愛を経て自分の中に封印した感情に目覚めていく過程がすごくいい。この教師の造形がすごくツボ。怜悧でストイックな色気がたまりません。ようやく得たかけがえのないもの、失えない存在。しかし初めて心を許した彼女は死に、再び独りになった彼は絶望し入水自殺を試みるも不思議な少年に助けられる。そこでの対話を通し明らかになる恋人の死の真実とは……。「蝉の証」は老人の秘密をさぐる女子高生ひと夏の冒険。「彼の棲む場所」は人の心の深淵を覗いた気にさせ背筋が寒くなる。清冽。透明感。ガラスのような硬度。この短編集に収録されている話はいずれも死の気配を孕んでいるが、それはあくまで抑制の利いた文章の行間に漂い、決して前面に出ず淡々としている。淡々としてるからこそ余韻がいつまでも残る。登場人物たちはいずれも大きな喪失を体験し、人生の一部を損なってしまった過去がある。喪失と最低というテーマこそ月並みだけど、やっぱり本書は独特。トラウマの克服に焦点を絞るよりは、傷を傷としてあるがまま受け入れ、絶望と希望が錯綜する薄明の中折り合いを付け生きる道を示唆する。  ああいいなあ……余韻がなあ……。たぶん人によってどの作品が気に入るか好みが分かれるとおもいます。ロールシャッハテストみたいなものですね。 文庫版も出てるんですがハードカバーの装丁のが断然好きです。
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4575508039
No.38:
(5pt)

淡く哀しく不思議な物語集

短編集です。僕が一番好きなのは「瑠璃」。淡くて切なくて何とも言えない物悲しさ。恋愛の難しさや歯がゆさや面白さ、すべてが詰まっています。
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4575508039
No.37:
(5pt)

オレだったら。。。。

久々に心にぐっと来る物語でした。特に「祈灯」の幽霊ちゃんへの真実へ迫るやりとり、そしてそれを信じたくないという妹の葛藤が、いつの間にか読んでいる私が同じ気持ちになりました。オレだったらこんな会話が交わせるだろうか?オレだったらその時、何て声をかけるだろうか? 人間味が溢れていて、それでいて、作家の力量が出る本が私は大好きです。 良い本です。
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No.36:
(5pt)

心に響く本

何気なく手に取った本なのにどっかり心の中に腰を下ろされてしまいました。人の心の中にある感情をうまく表現している作家さんだと思います。つい読んでしまったが最後、ずっと考えさせられています。人の心は、綺麗で、醜くて、怖い。ほかの作品も読みたくなって、図書館で1日で読破です。
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No.35:
(4pt)

うしなう、という事

ひっそりと何かを訴えかける静物画のようなお話。皆さんおっしゃっておられますが、せつない短編集です。どの話も登場人物は何かを失っています。静かに描かれた彼らの日常や言葉から、その深い悲しみや痛みが伝わってきて、どうにもやるせなくなります。「祈灯」の最後のシーンは、他の短編にも通じる所がある気がして、ジーンと来ました。人間ドラマのあるミステリー、村上春樹のような喪失感のある世界が好きな方はゼヒ。
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No.34:
(5pt)

ガラスの小ビンのような全5話

透き通っていて、ちょっと危なっかしくて、少し寂しい感じもして、だけど並べてみているととても美しい。そんな短編集だった。登場人物たちも、ガラスの小さな人形みたい。微妙に現実そのものではない。舞台演劇をみているみたいだ。あるいは、よくできたテレビドラマを見ているみたい。 そんなの、作り物だ、と言われればそのとおり。でも適当にドラマチックで、緊迫感もあり、ちょっと斜に構えた感じもする。のめりこむような共感はないが、食い入るように見つめるだけの美しさを持った作品集だと思う。 とても機知に富んだ会話にあふれている。そこをキザっぽく感じる人がいるかもしれない。でも私には許容範囲内だった。
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4575508039
No.33:
(5pt)

痛々しい程・・・

これが処女作とは思えない完成度。痛々しい程リアルな描写は美しくも悲しくもある。文章は凄くうまいし、設定・ラストそういった面すべてが好き。うまくまとまった短編だと感じた。将来性を感じるので星5つ。
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No.32:
(3pt)

引き込まれるが根底には哀しさが漂う作品

内容はそれぞれに山場もあり、引き込まれますが、全ての作品がどこか人間の世の哀しさを背負っており、読み終えると寂しくなります。この作家の短編を読むなら、最近の哀しさが前面に出ていない「MOMENT」を薦めたい。作家の原点を知る上では、参考になる作品ではある。
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No.31:
(3pt)

好きといえば好きだが…

文章の書き方が綺麗で、不思議な空間に引き込まれる。が、これは面白かった話とそうでないのとに分かれていてるため評価は少し下げた。「眠りの海」と「彼の棲む場所」は、正直やっぱこういうオチかって感じで驚きもしなかった。でも、「祈灯」「蝉の証」は好き。どこか静かに景色を眺めて街の光や、蝉の声に耳を澄ませたくなる。切なくって終わり方も良かった。「瑠璃」は…ちょっと死を美化しすぎな気もするけど、何かを失いながら人は生きていき、取り戻すためにはあまりにも…という痛みが伝わってきた。全体的には良かったと思う。
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No.30:
(3pt)

「瑠璃」が良かった

5作の短編集で4作目の「瑠璃」が良かった。「必ず人は大人になる」失うものあれば得るものもある、ただその現実に向き合えるか。簡単なことをシンプルに突きつけられてその難しさを知った。良かったら私のHPもご覧になってください。
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No.29:
(4pt)

涙の一歩手前の切なさ。

いやらしくないさらりとした短編集です。穏やかにさらさらと流れていく文章はとても読みよい。村上春樹、江國香織(の短編)が好きな人にお勧め。通勤、通学のお伴、活字疲れしているけど何か読みたい人にもお勧め。押し付けがましくないので。 私は表題作の「眠りの海」の感傷に入り込めなかったので、えー、ひょっとして失敗?と思ったけど読み進めていくうちにどんどん良くなっていって、一番好きだったのが「瑠璃」。ルコみたく一生懸命に何かを求めていた花火のような人があなたの周りにもいたはず。読んでみてください。瑠璃色を探したくなりますよ。 
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4575508039
No.28:
(4pt)

綺麗過ぎる。

文体がね、綺麗すぎる。透明感溢れる文体ってこうゆう文体を言うんですね。話もピュアで切ない。瑠璃、彼の棲む場所がひたすら面白い。本当に、この作者の文章を読んでいると心地よくなってくる。こんな文章だから、哀愁が切なさがすっと胸に入ってくるのだと思う。 彼の棲む場所。住むじゃなくて『棲む』ってのがポイントですね。
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4575508039
No.27:
(3pt)

たいくつ・・・

どの話も不思議な雰囲気を漂わせている。発想は面白いと思った。しかし、表現がわざとらしかったり、乏しかったりしていて、読んでいてのめりこむような感じにはならなかった。内容も、もう少し深みのある方がよかったと思う。全体的にたいくつな印象だった。
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4575508039

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