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始祖鳥記



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【この小説が収録されている参考書籍】
始祖鳥記
始祖鳥記 (小学館文庫)

始祖鳥記の評価: 4.28/5点 レビュー 50件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.28pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 1~20 1/3ページ
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No.42:
(5pt)

面白い

描写と時代考証が緻密で情緒溢れる。
始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
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No.41:
(5pt)

ただただ楽しかった。江戸時代に突飛なことを考え実行した日本人がいるなんて、まんざら日本人捨てたもんじゃないやっ!!!

世界最初の飛行機を飛ばした日本人がいたなんてびっくり。またそれを実行する強い支持とIntegrityを持ち合わせていた幸吉に乾杯。 筆者の史実の積みかさねとダイナミックは発想による本書の展開と記述などワクワクできた。
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No.40:
(5pt)

満足しています

商品も梱包も大変満足しています
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No.39:
(4pt)

なんか迫力を感じます!

物語りそのものの面白さは勿論なのですが、なんか硬派な感じの文体がたまらなく良いですね。まさに、ロマンを感じるような・・読んでいて気持ちが高揚してきます。
 本格的な時代小説なので聞き慣れない言葉も多く、一言一言確認しながら読んでいたこともあり読み終えるまで時間はかかりましたが、それがまた楽しく、加えてページが少なくなるにつれて、まだまだ物語りが続けばいいのになぁ!なんて思う所もありました。(笑)
とてもどっしりした良い作品です。
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No.38:
(4pt)

すごい力量

実在した主人公らしいが、ほんのわずかな記録から虚構の大花火を打ち上げる著者の力量はすごい。
 ただ、雷電と続けて読むと、一筋に道を究めようとするものに勝手に民衆が反権力の意味を与えようとするところ、反骨心のある商売人が主人公に絡むところ、両者が協力し合って権力に挑むところ、といった構図が重なって、次の作品を読むのは少し間を開けてからにしようと思いました。
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No.37:
(4pt)

目的に向かって、努力することの大切さを、知ることができました。

登場人物の生活環境、服装、情景の表現が細かく記述されていてたいへんよかった。
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No.36:
(4pt)

面白かった

2日で一気に読み、その後何度も読み返して飽きない。「神無き月十番目の夜」とは真逆のストーリーだった。「神無き月…」はほんの僅かなすれ違いや誤解によって、事態はひたすら最悪の方向へと突き進んでいくが、こちらは心ある人々の強い信念により、心すくような展開へと導かれる。ちょっとうまく行きすぎでは?と思わないでもないが、物事が決するときというのは案外こんな感じなのかもしれないなとも思う。明るい話はもちろん、悲劇であっても読ませる 文章力はさすがである。時々似たような表現やエピソードが関係ない場面でだぶることがあり、それで星4つにしました。
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No.35:
(5pt)

絶対おススメ!

初めて空を飛んだのはライト兄弟が定説ですが、かれらは動力飛行ですね。
実は、江戸時代にも空を飛ぶことに憧れて(飛ぶというより滑空)、それを実現した人物がいる。
凧のようなものから始まり最後はハングライダーのようなものに到達する。
あくまで小説ですが、実在した人物。読んでいてもワクワクします。
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No.34:
(5pt)

読み終えてしまうのがもったいないような

他の方が書かれていなさそうな、この本の良さをふたつ。
- 主な登場人物がみな、それぞれの生業の技に秀でている。その仕事を具体的にどうやって進め、そのとき頭は何を考えているのかが、鮮やかに描かれる。技に秀でるとはこういうこと。読んでいて爽快。
- ラストシーンのあと幸吉がどうなったかがうまく書かれて、物語が終わる。余韻が残り、つい想像をめぐらせてしまう。

読みながら何度も立ち止まっては、表紙を眺め、既に読んだページを繰った。前向きで愛にあふれ真剣な人達が生きていた時代。この本を通じて少し知ることができて、よかった。
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No.33:
(5pt)

傑作!幸吉や登場人物のの生き方や死が、「生きる」ことの意義を考えさせてくれる。

罪人の追及にはことのほか厳しいという、町目付富田清兵衛が、囚われてお白州に座る表具師の幸吉に発した言葉は、「その方、何故妻を娶(めと)らぬ」という言葉と、「その方の身の内にも風来坊(ふうらぼう)が住むか」というものでした。それに対して幸吉は答えます。
「表具の業は、《略》(私にとって)これ以上の生業はないとさえ思われます。《略》その上に、もし妻子などを得てしまいますと、もはや‥己が己でなくなるような、‥うすら寒い思いがするのでございます。」「‥はい。お目付け様の仰せのとおり、わたくしの身の内に風来坊の親戚筋(しんせきすじ)のものが住みついておるように思われます」と。
 風来坊とは、芭蕉「笈の小文(おいのこぶみ)」の言葉だそうで、「風に揺れる衣の坊主」という様な意味合いらしく、俳諧にしがみつく芭蕉自身を指します。私は、風来坊を「どうしても抑えきれない情動」という風に解釈して読み進めました。
                      ◇
大飢饉のあった天保年間。空を飛ぼうと試みた者がいました。それが幸吉(別名表具師の周吾)で、津山藩士の児島楽天の「寓居雑記」(ぐうわざっき)にその記述があるのだそうです。
「周吾(幸吉)という者が、橋の欄干から飛びはじめて、河原に降りた所を役人につかまった。」と。
なぜ幸吉は、空を飛ぼうとしたのか、その答えが次の様に書かれています。
「飛ぶことは、すべてを支配している永遠の沈黙に抗う、唯一の形にほかならなかった。」
本文中では、「沈黙」は「死」を意味していますので、「死」に抗うために、飛んだという意味になります。そして、その抑えられない気持ちを「風来坊」と呼びました。町目付の富田清兵衛は、それを見抜く眼力をもつ人でした。落着(判決)は当時の基準から行くと大変軽い罪、「所払い」というものでした。
 話の中では、いくつもの「死」が描かれています。幸吉が幼少の頃、病気になりながら海に飛び込んで死んでいった茶屋女(女郎)のキヌ。幼いころ、幸吉は母から、茶屋の姉様たちに何か買い物を頼まれたら、必ず果たす様にと言われて育ちます。
 また、不当極まる御公儀の悪政のため商売が成り立たなくなり死んだ同業者の娘二人の躯(むくろ)を前に、命を賭して立ち上がる決意をした伊兵衛、そしてその伊兵衛の死。
 海から上がったにも関わらず、再び海の生活に戻った天才舵取り杢平(もくべい)の死。彼は「間切れ」と言いながら死んで行きます。
【「間切る」とは、今でいうヨットの風上に進むジグザグ走行のことで、当時は台風に遭ったら、「間切り」続けて座礁したり、陸に衝突したりすることを避けていました。「間切り」しないことは、死を意味します。】
                                 ◇
「いずれ永遠が目を覚ませば、この生は即座にかき消える。《略》何かに納まってしまうことは、それからの生をただ無駄に費やすことのようにしか思われない。」
 作者の飯嶋和一(いいじまかずいち)は、鳥人幸吉という人間を通して、現状に甘んじることなく、自らの身体を懸けて思いを貫いていく人々を描いているように思います。そして、私たちに「生を無駄に費やすことがわかるのは、ごく一部の人間と、死に直面した人間だけだ」という強いメッセージを送っています。
                            ◇
 作者は、構想から書き上げまで15年を懸けたそうです。この本そのものが、心血を注いで書いたと思わせる迫力がありました。私も現状に甘んじていてはいけないか!
 絶対に読む価値のある本です。平凡な言葉ですが、面白かったー!「本の雑誌が選ぶ30年間のベスト30、第17位」
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No.32:
(4pt)

なかなか味わい深い

日本で初めて空を飛んだとされる浮田幸吉(備前屋幸吉)の生涯を描いた時代小説で舞台は江戸時代。 権力批判の物語と捉える向きもあるが、いつの時代でも権力は腐敗するものである。 むしろ、そのように理不尽な世の裏や表を見ながら、自分ではコントロールできない偶然あるいは運命に絡め取られつつ生きるちっぽけな人間の矜持の話ではないか。 それが現実感を失わない描写で味わい深かった。
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No.31:
(4pt)

父の日

父の日に55歳の父にプレゼントしました.面白かったと感想もらいました.
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No.30:
(4pt)

想像力だけで"鳥人"とその友情物語を描き、それを通じて権力批判を展開して見せた作者の筆力に改めて脱帽

「出星前夜」、「狗賓童子の島」(共に圧倒される傑作)に続いて、原点回帰の意味で本作を手に採った。私もトリビアとしては、江戸時代、あのライト兄弟に先駆けて"飛行"を試みた人物の存在を知ってはいたが、本作はその"鳥人"幸吉の夢と情熱の半生を背景として、上述の両作同様、幕藩(権力)体制(主な舞台は岡山藩)への強い批判を込めた力作。同時に、幸吉の幼馴染みで長じて船持船頭となった源太郎との友情物語でもある。

幸吉の飛翔に掛ける情熱(夢)と源太郎の大海原への航海(海路開拓)に掛ける情熱(夢)とが見事に呼応し、爽やかなハーモニーを奏でている。本作のモチーフが「イソップ物語」であるらしい事が作中で何度も示唆され、2人の情熱(夢)に関しては、この通り、それに応じたものになっている。これを、権力批判へと結び付ける辺り(本当は視点が逆なのだろうが)は、作者の真骨頂と言えるが、腐敗した権力への作者の徹底した嫌悪振りには流石に驚かされた。役人と商人との癒着が続く中、正義を貫こうとする下総の塩問屋の伊兵衛(実は、幸吉、源太郎と並ぶ重要人物)、源太郎の航海の助ける名楫取の杢平等、人物配置にも抜かりはないが、登場人物間の関係やエピソード順が余り整理されておらず、物語全体がやや散漫になっている感も否めなかった。

「始祖鳥記」というタイトルと、冒頭での鵺(怪鳥)騒動から、もっと"鳥人"幸吉に焦点を絞ったファンタジー色が濃厚な作品かと思ったら、やはり、作家の本質は出るものだと思った。史料に対する作者の事前調査の徹底振りは夙に有名だが、流石に幸吉に関する史料は殆どなかったと思う。想像力だけで"鳥人"とその友情物語を描き、それを通じて権力批判を展開して見せた作者の筆力を改めて評価したい。
始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
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No.29:
(5pt)

空を飛ぶと云ううこと。

空を飛ぼうなんて思うことは日本人にはなかったと思っていましたので、とても新鮮で面白かったです。
もう一度ゆっくり読み返します。
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4093860459
No.28:
(4pt)

説明が間違えてます

マンザイブームの仕掛け人なんとか、という説明の文章を訂正して下さい。
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4093860459
No.27:
(5pt)

最高だね

飯嶋和一の主人公の魅力は、“爽やかさ”と時代や権力におもねることがない点だろう。
本作もそうで、反骨精神を持ち、颯爽と空を飛ぶ。そして、自由である。

個人的には、『雷電本紀』から『神無き月十番目の夜』を経て、本作ぐらいまでが最も好みにあっている。ただし、それ以外の作品も、小説もどきを書き続けている多くの作家たちに比べると、群を抜いている。
といっても『出星前夜』で大佛次郎賞を受賞するほどの文章力ゆえ、未成熟な読者が多い状況では、理解されにくいようだ。それでも、本作は刊行されてからすでに13年。今も読者を獲得し続けていることを考えると、掛け値なしの名作と言える。
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No.26:
(5pt)

胸の奥を熱くさせる傑作

胸の奥を熱くさせる傑作だ。

時代劇でありながら、今の世情も思い起こさせるストーリーテリングを巧みに展開しつつ、
人が奥底に抱く「己自身を生き抜きたい」という、容易に消えることのない、炭火のような心根を描ききっている。
そして、己を生きぬくということは、本来、ただ己のみのためになるのではない。
広く世のためにもなるはずだーーー。
そんな作者の狙いが透けて見える気がする。

一つ一つのシーンも際立っている。武士の視点ではなく、船乗りや商人、
職人といった、庶民の生き様を中心に、丁寧に描写し、粒ぞろいの登場人物が
生き生きと物語の中を闊歩している。

時代劇ファンでも、知らない風俗も多く、そういった面でも、飽きさせない。

粗筋を知らずに読んだ方が、絶対面白い、読んで損のない逸品だ。
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4093860459
No.25:
(5pt)

背筋の伸びる本

昔、婦人向け雑誌に紹介文が載っていて気にはなっていました。そのあとふと文庫本コーナーでこの本を見つけ、一気に読んでしまいました。自分の信念を貫く。人の意見に左右されない強さ。とても心を打たれました。思わず会社の図書コーナー的な本棚にも更に一冊買いました。他の方のコメントにある通り、時代考証も凄いと思います。とれもリアルで、読んでいる間、登場人物の姿がありありと浮かんできました。ラストシーンの大空最高です。
始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
4093860459
No.24:
(5pt)

飯嶋さん

現在のこの、一億なんとなく総右傾化世相、にあって、あくまで自分の主張を曲げないで作品化し続ける飯嶋さん。漫画家の新井英樹さんと、飯嶋さんがいなかったら、ぼくは日本国籍を捨てたくなりますよ!!もうホントに・・・。こういう姿勢で時代・歴史小説を書いて成功した人って、飯嶋さんだけじゃないのかな?ふつう、意気込みだけで娯楽小説になりませんもの、「糞侍」なんて言っちゃう姿勢。ただ面白くて、手に汗握りたい、という方にも読んでワクワクして、尚かつ自分が考えもしなかった発想や視点にも、触れてみたい、という方にもお薦めです!!飯嶋さんは日本の小説界の、希望の星だ!!読みましょう!!
始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
4093860459
No.23:
(5pt)

気持ちの良い小説

この作品に限らず、読後感の心地よさが、飯嶋和一氏の小説の特長だと思います。なかでも、主人公となる男たちには、五月の風のような爽快さがあります。私個人としては、最も好きなのは本作と『雷電本紀』で、『神無き月十番目の夜』にも強く引かれます。寡作なのは残念ですが、多作でも駄作が混じるよりは、現在のようなペースでも力作を発表し続けて欲しいです。
始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
4093860459

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