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摂氏零度の少女
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摂氏零度の少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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読んでいくうちに、どんどんひきこまれていく内容です! | ||||
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擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。 | ||||
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思春期のココロの闇が、リアルに表現されていて面白かったです。 | ||||
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主人公の涼子の思考と本を読んだ自分の思考とは正反対だなと感じました。母にタリウムを与える行為は彼女の中で正当化されたことで普段深く考えもしない色々なことが彼女にとれば悪なのだと思わずにいられなくなりました。彼女がこの行為に駆り立てられる原因は幼い頃に飼っていた愛犬を病の苦しみから解放するために安楽死という形をとった時の母の「死ぬことで楽になったり幸せな世界に行ける」という言葉からきている。働かない父にかわり働きずめで苦しんでいるであろう母と愛犬の死の状況を重ね死で母を苦しみから救う考え方だ。心の中の葛藤で楽するためじゃなく苦しんでいる母を見たいだけじゃないの?と良心に問われる部分がある。もしかしたら彼女の中にも愛犬に安楽死を与えた母に恨みをもつ心があったのかもしれないそう考えると理解しがたい言動が人間らしく見えてくる。自分にも彼女と共通する部分があるかも、と色々考えさせられる寂しく切ないリアルな物語。 | ||||
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医学部志望の優秀な少女が、母にタリウムを飲ませ、殺そうとする…。新聞でこの事件を知ったとき、彼女は母によっぽどの「憎しみ」を持っていたのだろうと考えていました。本書はノンフィクションということですから、ここに書かれていることがあの事件の真実とはいえないのでしょうが、作者が彼女の犯罪の芯に「母への愛おしさ」を持ってきていることに愕然としました。小さな頃にかわいがっていた犬を安楽死させた母。「苦しむよりも楽になること」を良しとした母。夫が仕事につかず、働きづめの母を「楽にしてあげよう」との理由で、殺害しようとたくらむ少女。心はとうに壊れているのですが、彼女なりの世界観で殺人を正当化しようとする不気味さ。やはり子を持つ親として、彼女の心の闇を知りたいと思いながらも、どうしてもつじつまが合わず、結局この子は悪魔に魅入られてしまったんだと結論付けるしかない。読後、どうしようもない無力感に襲われた1冊でした。 | ||||
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2007年末に清野かほりの「スパイラル」(ポプラ社)を読んだ時、帯で新堂冬樹がその本を絶賛していた。それまで新堂冬樹作品を読んだことがなかったのだけれども、他の作家を褒めていながら、自身も同時期にこの本を出版している・・・どんな話を書く人なのだろう?と、興味を持って読むことにした。何の前知識もなく読んで驚いた、これは2〜3年前におきた静岡の女子高生による母親毒殺未遂事件がベースになっていたからだ。読み進めれば進めるほど、あの女子高生が書いたのでは?と錯覚してしまい、何度もゾっとし、不快な気分にもさせられた。決して楽しい作品ではないが、恐いもの見たさに少女の心理を垣間見ることのできる面白さがこの本にはある。 | ||||
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楽しくない作品。なぜなら楽しい話ではないから。この作品で最も伝えたかったのは、表紙のラベルカバーにも載ってあった通り「少女の心」。そのため、作品中では無駄な情景描写等を控え、高校生にして殺人に手に染めた少女の狂気を一層際立たせようとしたものだと思う。完全に狂っているとしか言いようのない彼女の思考、そして脳内世界。内容が薄いと感じるか、内容が濃いかと感じるかは、作者の意図するものを読み取れるか読み取れないかにあると思う。あなたは読み取れますか?エリートの太鼓判を押された少女の、背筋が凍るような妄想を。 | ||||
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頭脳明晰な女子高校生である主人公は、何匹もの動物を毒殺し、さらには実の母も毒殺しようとする。動物を毒殺する時は、一度に致死量を与えるので、その場で絶命するが、母には、微量の毒を、長期間飲食物などに混入する。娘を全力で愛す母が、体長を悪化させる過程が克明に描かれ、読んでいて悪寒すら覚える。物語の主眼は、主人公の尋常ではない心の揺れを、深い心理描写によって描いている点だ。主人公の理屈は、幼少の頃に、飼い犬を病気のために、獣医により安楽死させられた事から出発している。安楽死は、苦痛から逃れられる、甘美な手段だととらえた。本書では、ストレスの多い仕事に忙殺されている母を死に追いやる事が、主人公にとって、母への最大の愛なのだ。主人公は、多くの屁理屈で、自らを正当化しようとし、最愛の人の死を悲しむ人間を、偽善者呼ばわりまでする。幼少時の一つの体験が、こんなにも偏狂的な内的世界を形成しているのには驚かされる。しかし、哀しい。主人公の心の中は、こんなにも殺伐としているのか。唯一の救いは、主人公がこれで正しいのか? と自問自答する下りがある事だ。あまりにも切ない。偏狂的とはいえ、毒殺に甘美な快感すら覚える非尋常性が、猛烈に切ない。猟奇的心理を前面に出した本書。悲しく、切ないが、断じて共感は出来ない。 | ||||
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