黒鷲―不良債務者を地の果てまでも追いつめる凄腕ぶりから、誰もが黒木をそう呼んだ。

金のためなら財産どころか命も狙う闇金融を営む富樫組若頭の桐生は膨大な借金を抱えたエステサロンのトップセールスマンの玉城をカモにしようとする。

ハイソな奥様の輪に加わり、愛娘の「お受験」にはまるのぶ子。

復讐代行屋・幸福企画。幸福な人の人生を破壊することだけが生き甲斐の男たち。

売れない作家の袴田勇二は、同居していた母の民子が死んで以来、急に暴力的になった息子の浩に翻弄され続けていた。

妻の病を治したい、子供を一流中学に入学させたい…。

編集者としてバリバリ仕事をこなす山田陽子。

眼球が飛び出し、ペニスを釘で打ちつけられた惨殺死体が見つかった。

スーパーの保安責任者の男と、万引き犯の女。

昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。

タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。

何の変哲もない家で、主婦の死体が発見された。

愛―、それは気高く美しきもの。そして、この世で最も恐ろしいもの。

結婚は打算から始まり、見栄の衣をまとった。憧れのタワーマンションに暮らす若い母親。

1958年の夏。

「道玄坂探偵事務所」の調査員・千里に与えられた極秘任務はキャバクラ「アイドル☆ピット」への潜入捜査!? ターゲットは警視庁警視のエリート刑事。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

警視庁の公安刑事・片桐梓はコリアンマフィア「朝義侠」の覚醒剤ルート解明を命じられ、新宿で潜入捜査を開始した。

私は、自分が生き残るために両親と姉を殺しました。

「私を誘拐してください」小宮山佐緒理は潤んだ瞳で俺の手を握りしめた―。

まぶしすぎる舞台からの転落が女神を悪魔にかえる――。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

訳アリの遺品と「不幸」をコレクションするオギーの依頼を受けた俺は、我が子の首を切断した母親の元に赴く。

あの殺人ゲームが帰ってきた。ネット上で繰り広げられる奇妙な推理合戦。

シチリアマフィアのドンの息子ガルシアは、仲間の裏切りにより家族を皆殺しにされてしまう。祖母の生まれ育った国、日本へ―。

“頭狂人”“044APD”“aXe(アクス)”“ザンギャ君”“伴道全教授”。

債務者への過酷な徴収から「悪魔」と呼ばれた街金融の経営者・野田秋人の元に、ある日、惨殺された新規客の肉片が届いた。

竹林英太(たけばやしえいた)は中学教師。真面目な性格でなにごとにも一生懸命、自分ではお人好しだと思っている。

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。

決して関わり合いになりたくない男。大黒にとってこれ以上のほめ言葉はなかった。

新進お笑い芸人の黒崎は、日課としている犬の散歩中にライターを拾う。

実の父親を自殺に追い込んだドラマ界の帝王・仁科を蹴落とすため、テレビ制作会社のプロデューサー・唯は、累計発行部数500万部を超える大ベストセラー小説のドラマ化を画策した。

キャバクラ“ミントキャンディ”の黒服・立花篤は、父の入院費を稼ぐため、嫌悪する水商売に身を投じた。

凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。

警察の捜査を嘲笑うかのように繰り返される鬼畜の所業。

キャバクラのキャストとして、日本人離れした外見と政治経済から下ネタまであらゆる話題を盛り上げるトーク力で男を虜にし、年数億の売上を生む花蘭。

男に命じられるまま、両手を頭上に高々と上げて背を向ける行員と客。

空想が生んだ惨事が心の空白を埋める。無意味で不気味な心の暗渠を覗く14編。

犯罪抑止のために開発された「人工脳髄」。

トモちゃん、いったい、なにがあったの?裁判官さん、友也は人様からお金を騙し取るような子ではありません。

｢帝王星は、ふたついらない｣ ベストセラー人気エンターテインメントの最新刊！ 『黒い太陽』『女王蘭』――荘厳なる夜の叙事詩、ここに完結！ 不死鳥の男と風俗王だった男、天才と呼ばれる女と伝説の女。

「あの年の夏祭りの夜、浜から来た少女カムロミと恋に落ちたわたしは、1年後の再会というあまりにも儚い約束を交わしました。

畳は腐り梁は限界、崩れ落ちそうな巨大な襤褸屋敷ー姑の世話をするため、文子は単身赴任の夫と離れ、娘と姑の３人でこの家に暮らし始めた。

夜の聖地キャバクラに咲く一輪の花。

成り行きで家出少女と同居を始めた女子大生ナナミは、友人の死に責任を感じつつ生きる元ヤンのクニコと、おざなりなメールのやり取りを続けていた。

弁護士のクリスは、森でハンティングの途中、小川に浸かる上半身裸の女を見つけた。女は大怪我を負い、ひどく汚れていた。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。

17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

「大丈夫。

中絶の専門医である古河は、柔らかい物腰と甘いマスクで周りから多くの人望を集めていた。

作曲家の日吉友哉はクリスマスイブに、子供を身篭っていた最愛の妻を事故で亡くしてしまう。

劇団員の夏帆は、住宅地図調査のアルバイトで小学生時代に住んでいた街を訪れた。

湘南で整形外科医として働く小鳥田優児は、神の手と噂されるほどの名医だった。

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。

シチリアマフィアのドンの息子・ガルシアは、家族を皆殺しにされ、東京へと逃げ延びた。新宿で凄絶な抗争を生き抜いたガルシア。