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日本一周「旅号」殺人事件



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日本一周「旅号」殺人事件の評価: 3.88/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(4pt)

トラベルミステリーの王道

2022年3月、西村京太郎氏の訃報に接したちょうどそのとき、私は本書『日本一周「旅号」殺人事件』を読んでいた。1982年の刊行で、もちろんJRはまだ国鉄だし、九州新幹線もなければ、東北新幹線も大宮-盛岡間がやっと暫定開業したという時代の話である。

日本一周の旅に出た特別列車「旅号」。その行く先々で起こる不審な連続死。現実ならどこかで旅行が中止になりそうなものだけど、そうはならずに、ご存じ十津川警部やカメさんの出番となる。旅程が進むにつれ、サスペンスも徐々に盛り上がってくる。

いわゆる「トラベルミステリー」の王道パターンで、この手の話は西村氏の専売特許といった感もあるが、氏がこうした作風に移行したのは1978年の『寝台特急殺人事件』以降。81年の『終着駅殺人事件』では日本推理作家協会賞に輝き、不動の人気を築いていった。

近年の作品はまったく読んでいないが、比較的初期の作品には佳作も多いと思う。本書も、ちょっとユルいところがあるのは否めないけれど、まあまあ読ませる。それにしても680冊を超える作品を遺したのはすごい。これからも西村ミステリーは多くの読者に読み継がれていくだろう。
日本一周「旅号」(ミステリートレイン)殺人事件 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:日本一周「旅号」(ミステリートレイン)殺人事件 (カッパ・ノベルス)より
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No.5:
(4pt)

昭和の末の豪華旅行

西村京太郎の長編推理小説。日本一周の列車の旅で事件が起きます。
初版は昭和57年。実際に国鉄がこのような旅行を企画し、切符が1日で売り切れたそうです。

さて作品では臨時列車が東京駅を出発し、九州、北海道を回り、上野駅へ戻ってくる10日間の旅の話です。
費用はひとり20万円。途中、鹿児島、京都、札幌、釧路ではホテルに泊まります。
車両はB寝台11両、参加者はみな胸にJNRと書いてあるワッペンをつけています。

食堂車はないのでお弁当を食べます。「乗客の皆さんのアンケートをとりまして、電話で、
注文しておきましたが、やはり、特殊弁当が、人気がありますね」などと添乗員たちが話します。
幕の内じゃないものを特殊弁当と言うようです。

300人もいるのに鹿児島では一つのホテルに全員が泊まり、京都のホテルでは全員がが一斉に
大広間で夕食をとります。今でもこの人数は可能なのかもしれないけれど、修学旅行よりも大規模です。

そうこうしているうちに殺人事件が起きて、警視庁の日下刑事、十津川警部が捜査に乗り出します。
日本一周「旅号」(ミステリー・トレイン)殺人事件 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:日本一周「旅号」(ミステリー・トレイン)殺人事件 (光文社文庫)より
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No.4:
(5pt)

たいへん楽しめた

国鉄時代の話であるので,その時代背景を経験している人,さらに,寝台列車に乗車経験のある人であれば,たいへん楽しめる作品になっていると思います。
西村京太郎シリーズの中で値段は若干高めであるが,なっとくの一冊として,お勧めします。
日本一周「旅号」(ミステリー・トレイン)殺人事件 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:日本一周「旅号」(ミステリー・トレイン)殺人事件 (光文社文庫)より
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No.3:
(4pt)

ミリオンセラー

日本を一周する列車内で次々起こる殺人。刑事が乗るも、止まらない。

十津川捜査陣のレギュラーメンバーとなる日下刑事。彼が活躍する場面が多く、外せない一作。

西村作品にはときどき、犯人と思しき人物に、政治家などの「大物」が登場する。

「死者はまだ眠れない」「悪への招待」など。

権力や体制への批判もあるのだろうか。
日本一周「旅号」(ミステリートレイン)殺人事件 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:日本一周「旅号」(ミステリートレイン)殺人事件 (カッパ・ノベルス)より
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No.2:
(5pt)

刑事の親孝行で、参加した2人が事件に巻き込まれる。

10日間でブルートレインで日本一周といっても、本四大橋ができる前なので、四国を含んでいない。
北海道は青函連絡船を使っている。

刑事の親孝行で、参加した2人が事件に巻き込まれる。

あわてて息子の刑事も途中から参加するが。
国鉄がよく、この出版に反対しなかったとひやひやものです。
日本一周「旅号」(ミステリートレイン)殺人事件 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:日本一周「旅号」(ミステリートレイン)殺人事件 (カッパ・ノベルス)より
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No.1:
(4pt)

謎解き&人物ドラマ、両方楽しめます

 まだ国鉄やパンナムが存在していた頃のお話。
 国鉄のイベント列車「旅号」。10日間で日本一周をする鉄道好きには
堪えられない列車です。
が、そんな列車で、それも同じ客車で次々と不可解な死亡事故が発生。
それらは全て事故死という扱いになったのだが・・・
・列車内で孤軍奮闘する日下刑事
・部下を守りながら、組織と戦う十津川警部
・政治的野心を果たす為に元組織を使う政治家
 といった人間ドラマ(ちょっと大袈裟か)と、謎解きの面白さ(死亡事故
なのか、殺人なのか?、殺人だとしたら誰がそれを?目的は?)が堪能
できる一冊。
 種明かしの一つに無理を感じたりもするのですが、ページをめくる楽しさを
優先して星4つに。
附:ヒロイン的な女性の造形も(他の十津川ものより)出来ており、ほのかな
  憧れと・・・と感じさせます。
日本一周「旅号」(ミステリートレイン)殺人事件 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:日本一周「旅号」(ミステリートレイン)殺人事件 (カッパ・ノベルス)より
4334024807

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