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ICO-霧の城-



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ICO-霧の城-の評価: 3.56/5点 レビュー 166件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.56pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全166件 101~120 6/9ページ
No.66:
(4pt)

良かったと言えば良かった

時々場面の描写が細かくて、ちょっとしんどいかな、て時もあったけど結構良かったです。まー細かい分はっきりと場面が想像できましたけど。ゲームの方はやったことが無いのですごくやってみたくなりました。
ICO  -霧の城-Amazon書評・レビュー:ICO -霧の城-より
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No.65:
(3pt)

ノベライズって難しいね

幻想的な雰囲気、美しいグラフィック、「手をつなぐ」と少女の鼓動が伝わってくるドキドキ感・・・ゲーム「ICO」は不思議な魅力を放つ作品です。その謎がついに明かされる、それも「ミステリーの巨匠」宮部みゆきの手によって、、、というと期待しない方が無理です。が・・・この作品に関しては、宮部さんのゲームに対する思い入れが強すぎるのか、どうも小説になりきっていません。ゲームであえて語られなかった背景の説明に始終してしまい、肝心の「手をつないだ」時の、心が満たされるようなドキドキ感が表現できていないと感じました。ICOの世界の一つの解釈論としては、良くできていると思いますが、あの感動の再現を期待していると期待はずれに終わってしまいます。宮部さんなら、ゲームを越えたICOを作れる!と思っただけに残念。
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No.64:
(2pt)

劣化。

つまらん、お金返してください。この一言に尽きる・・。この小説でおもしろいのは一章のみである。前半の展開は、イコの村での様子などが描かれおり、ストーリーなども説得力があった。作者らしい、読者を引き込む力を持っている。しかし、だんだん、2章、3章と過ぎるにつれ、この小説のストーリーはだんだん色あせていく・・。まず城の描写。描写ではなく、単なる説明文である。おそらく、城の具体的な様子を他人に、とくにゲームをやった人間に思い起こさせるために、作者の頭の中で描かれたイメージをあえて無視し、そのまま、ムービーで出てきた城の具体的な寸法を説明することで、城を再現しようとこころみたのではないだろうか。それらが全て裏目になっている。ストーリー展開も、いまいち。授業中、居眠りしていると思ったら、急に起き上がって家に帰ってしまいました、という様な、唐突でいて不自然な展開がままある。話に対する伏線もなんだかユルい。城の歴史がたっぷり書いてあるが、そんなに必要なのだろうか? はっきり言うと、こんなものは断じてイコではない。ゲームにある、切ない雰囲気がほとんど感じられなかった。どうせ小説にするなら、小説という媒体を使って「ICO」というゲームを忠実に再現するか、まったくオリジナルの話にアレンジしてしまう方が良かったのではないだろうか。ゲームに出てくる場面を利用しているのではなく、そこにその場面があったから仕方なく使用している、といった感じがした。中途半端で、かえってつまらない。一個の小説としてみても、実につまらない。大して引き付けられないストーリー。劣化している描写。小説ではない、説明文。魅力のない、設定のために存在するキャラ。 そこらの、素人が作った作品の方がまだ上手。 宮部みゆきの作品としても、「ICO」というゲームの小説としても、全てにおいて、劣化している。
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No.63:
(3pt)

捉えかた次第で・・・

ゲームを知っているのとそうでないのとでは、おそらく大きく印象が変わってくる作品であるのは間違いないでしょう。もっとストレートに言ってしまうと、「知っていないと読み辛い」です。自分は宮部さんの他の作品は知りません。ゲームをプレイしてICOが好きになり、この本を手に取ったきっかけもゲームが好きだから故なのですが、元の映像を知っている分、「ああ、多分ここのことを言っているんだな」と、ある程度状況は掴めるのですが、いささか説明的な文章が多かったような気がしました。しかし、イコが霧の城に赴くまでと、ヨルダの回想シーンなどのオリジナルの部分は元となる映像がない分、自由に想像力を働かせることができて、個人的には結構楽しめました。つまりゲームを意識しすぎない方が結果的に「お話としては」楽しめるのかも知れません。ただ、やはり読みにくい感じは否めないため、より「ICO」を理解したいのなら、ゲームと小説の両方に触れたほうが良いのではないかと思います。
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No.62:
(2pt)

情景が浮かびません。。

宮部みゆきさんの圧倒的な筆の力には毎回毎回酔わせられます。ICOは、他の作品と比べても装丁も素敵でかなり期待をこめて読み始めました。結果。。。・・;天才にも苦手分野があったのね、といった感じ。とにかく読んでいて辛い。何かの拍子に本を閉じてしまったら二度と同じところは開けない、とでも言いましょうか。城の説明、説明、、の割りに情景が浮かばずページの割りに話が進まないからこんなことになってしまうのでしょうか。ゲームをやっていればうなずくところも多くて楽しめるのか。ドリームバスターはファンタジーだったけれど楽しかったし、やっぱりノベライズよりは100パーセント宮部さん、の作品の方が作者のすばらしさが出るのかも。でも違う意味でゲームをやりたくなりました。このままじゃ納得いかない!
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No.61:
(3pt)

つまらないよ(-_-)/だから☆3つ

ゲームを読んでなきゃ理解がしずらい内容ですね。宮部 みゆきさんの作品ではいままでの中で多分一番つまんなかったかも・・・・この作品はICOというゲームをもとにしているのですが、ゲームってエンディングとかって一杯ありますよね。それを、すべてがうまく行ってそしてハッピーエンドというのを宮部さんは選んだのですが・・・うーん自分では満足できません・・・けど、所々「あっ!!おもしろい!!」となった所もあったのですが、霧の城の過去話でどーんとつまらなくなりました。それに霧の城の内部はやっぱり意味不明奇想天外な建物が注目なのですが、やっぱり言葉ってむつかしいのでうまく表現できていなくて「あっ!!階段なのに正門思い浮かべちった」というような事がたびたびありました・・・けど、読んでみてのお楽しみかもしれません。多分、君の側にも半額で売ってくれる人がいるよ!!(意味不明ですね・・・・・)
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No.60:
(2pt)

え・・・(~_~)つまんないんだけど

つまらなかった~~(*_*)ものすごい文章量にページをめくるのが難儀かったです。宮部作品は『模倣犯』しか読んでませんが、わたしファンタジー小説も読むしRPGもよくやるので思いっきり正統派というか一本調子なストーリーは退屈でした。今時勇者かよ!光と闇かよ!お姫様かよ!とつっこみながらなんとか読破。へんだなへんだなと思ってたら、あとがきでこれはゲームのノベライズと聞いて納得ぅ~、ああ、ゲームならありだなと。「角の生えた少年」が主人公なんて、ゲームのCGで動いてたらステキ!だなぁ。でも小説の『ICO』はちょっと……最初のうちはまぁよかったのですが、ヨルダとであってこれから!ってところで長い長いヨルダの回想に入ってしまいテンションがく~~んっどん底びんぼ~!別に霧の城の過去になにがあったかなんてそんなにくどくど説明されなくてもあんまり興味ないんですけど!単純明快なイコにくらべて描写がねちねちくどくど。うう、この小説に感動できる純真さよ、戻ってこ~い(ToT)/~~~
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No.59:
(3pt)

疲れました

宮部ファンとしてつらい☆3つ。しかし読みにくかったのでやむを得ず。…私はゲームのICOを知らないのですが、宮部みゆきが惚れ込んで書くならば、懐深いゲームの世界をどのように描き出してくれるのか、楽しみに読み始めたのです。が…城に入ってからが読みにくかった。自分で構築して書くのではなく、ゲームの重層的な世界を、あれも書かなきゃ、これも書かなきゃという感じで追いかけてるだけのような感じ。連れ回されてるんだけど道順が全然わからない、という欲求不満がつきまといました。風景がどうも見えてこない。場所感覚がつかめない。論理構成もよくわからない。明晰な宮部イズムはどこへやら。ぐったり疲れて読み終りました。悲しい。それでも宮部は好きなので、☆3つ。次作に期待。
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No.58:
(5pt)

もう一つのICO

キャラ設定などがゲームをやったことのある人には、少し違和感があるかもしれません。それでも、読み終わったときの気持ちは、ゲーム同様心が洗われます。ゲームをやったことのある人もない人も、ぜひ読んでみてください。
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4062124416
No.57:
(4pt)

想像の良さと悪さ

他のレビューでも書かれてるのと同様に、これはICOであってICOでは無い…。といったところですね。ゲームでは人物設定も歴史背景も何もまったくありませんでした。(あったかも知れませんが劇中では全く触れてません)この小説はそこを想像で補ってるんですね。さて、ゲームでは「あえて歴史もICOの過去も触れていない」という感じでした。しかし、逆にそれがゲームをする者の想像力をかき立てて様々な憶測(要するに想像ですね)が”できる”のも魅力の一つだと思うのです。多分このゲームが好きな人はそういった魅力を知っている筈です。ゆえにこの本の悪い所は個々(個人個人)の想像の世界を一切気にせず、あくまで宮部 みゆき さんのICOであったこと。否定派の方はそれぞれの想像する世界を裏切られたと感じたからでしょう。気持ちはわからなく無いです。ですが、ネットで見るSS等の様に、「アナザーストーリー」としたらどうでしょうか?その意味でこの小説は非常に読ませるものだったと思います。「もしも…」の世界を楽しむということです。その意味でこの本はいい「もしも…」として楽しめたかと思います。残念なのはこの小説でICOに興味を持った…という人です。小説に照らし合わせる形でのICOは非常に味気ないものになってしまうと思います。もし、この小説を読む方でこのレビューに興味を持った方は是非ともゲームを先にやってクリアしてから小説を読んでください。賛否両論ございますでしょうが、私はそれが一番良いと思います。
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No.56:
(4pt)

宮部さんの「ICO」

ゲームの「ICO」は知らないのですが、この宮部さんの「ICO」は、それなりに楽しむことができました。あとがきで宮部さんがおっしゃっている通り、ゲームとは違うと言われているので、あくまで一つの「ICO」という本に興味を持った方はどうぞ。内容としては、それなりに世界観を楽しむことができました。でも、もう少し展開に奥ゆきがあってもよかったかなとも思うので、星4つです。偉そうに言ってますが、まあ十分おもしろかったと思います。興味のある方は、是非どうぞ。
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4062124416
No.55:
(2pt)

なんか違った。。。

ゲームでは最低限の材料しか与えられてないから、やっぱり人によって思い描く世界は違いますね。私は私の思い描いてた世界があって、それをこの本に期待しすぎた感があります。それでもゲームの進行通りなのかなーと思いきやこれも外れました。そして私個人としては実際の登場人物の他にいろんな人や外の世界が関わりすぎててあの静かな世界観が壊れてしまいました。最後の感じも違うし、ヨルダやクイーンのイメージも違いました。文章も飾りが多かったなあ。宮部さんの本は初めて読んだけど、正直これを初めに読んだのは失敗だったかと思います。あの物語の謎が、真相が知りたい!と思って読んでしまうとちょっとがっかりしちゃうかもしれません。私がそうでした。ゲームしてから読むと違和感感じちゃうかも。これを読んでからゲームっていうのもやってほしくないなあ。ゲームのあの世界は何も無い状態から感じてほしいです。まったく同じではない別物として読むとそれなりに楽しめるかもしれません。城に行く前のあたりは個人的に良かったので星2つかな。
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4062124416
No.54:
(1pt)

宮部式「ICO」

第一章の「光輝の書」の登場からこれはICOじゃない、というような原作との違和感を感じました。「御印」や「光輝の書」といったRPG風のアイテムや、主人公が魔人の申し子である女王を倒すべく城を目指す―といった勧善懲悪ものの設定が、本家本元のゲームのイメージを壊して、単なるヒロイックな冒険ファンタジーに成り下がってしまったように思えます。ゲームでは感じられた繋いだ手の温もりや、イコとヨルダ二人の絆の強さが上手く描かれていなかったと思います。原作の持つ切なく儚ない空気や、静謐で幻想的な世界観が生かされず、ごくありふれた冒険活劇といった枠に無難に納められたような感じです。ゲームのイコはヨルダとの出会いによって、広大な城を脱け出そうと決意します。反面小説でのイコは、始めから「城からの脱出」という確かな目的と決意を与えられています。これではイコにとってのヨルダの存在は、目的を果たすまでの過程でたまたま遭遇した一キャラクターというだけの意味でしかないと思います。イコはヨルダと出会うことで、失っていた希望を取り戻し、決意を胸に固めたのだと思います。その大切なプロセスが見事に抜け落ちていたのも残念なところです。それだけゲームに置けるヨルダの存在は大きく、意味深く、ヨルダなくしてICOは有り得なかったと思います。けれどこの小説ではヨルダの存在が希薄というか、イコひとりの英雄物語になっているように思えます。 ICOのノベライズ本としては、作者の曲解が強く、原作の持ち味を上手く表現できずに、作者独自の加工や色合いによって潰されている感じです。よって完全なオリジナル・二次創作本として割り切った方が良いです。ゲームのICOのイメージを壊したくない人にはお薦め出来ません。ゲームのノベライズということを抜きにしても、特にこれといった特色もなくありきたりです。
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4062124416
No.53:
(5pt)

世界観が好きだから。

小説を読み始めると同時にゲームを始めました。たぶんゲームだけを始めていたら、何が何か解らない所から始めてたので、私にとっては攻略本のような小説です。全体的には正体のわからない影を帯びた作品だと思います。私はそこに惹かれて読んだのですが一言で言うなら「良かった」と思います。初宮部作品だったのですが、読みやすくてぶ厚い本なのにスルスルページがめくれました。帯の「ぼくが君を守る。だから手を離さないで」に少しでも興味をそそられたなら読んでみていい本だと思いますよ。
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4062124416
No.52:
(4pt)

「おもしろさ」と「つまらなさ」の激しすぎる本

この本ほどの「おもしろさ」と「つまらなさ」の差の激しい本は、未だかつて見たことがなかった。具体的に示すと、一章と三章があまりに面白いのに対して、二章と四章が見苦しいほどに酷すぎるのである。これはどういうことなのか。それをICOのゲームを先にやった者としての意見を下に書く。まず、著者の後記に注目したい。「ゲームのICOのイメージを崩すことだけはないように書いた」とのこと。心を配っているように思えるがその意図がかえって徒となり、二・四章をズタズタに傷つけてしまったのである。その二・四章とは、ゲームの進行をそのまま文字に移し変えただけのものであるから、ゲームをプレイしていない人にとっては特に我慢ならないだろう。一方、一・三章はゲームのICOとはまったく関係のない話なのである。そのため著者は「なんとかゲームのICOに合わせなければならない」という力みを持たず自然に書かいており、著者本来の能力が発揮されているように思える。それはゲームのICOをもう一度したくなるほどのものだった。 ところが、四章を見るとその気も失せる。この四章では前述したことに加えて、さらなる失敗がなされてある。その失敗振りには思わず首を傾げてため息を漏らしたほどである。呆れてしまったと同時に、「この四章(二章もだが)は見るべきではなかった」と酷く後悔した。そのくらい二・四章は荒んでいる。本全体から見ると半分のページ数だ。それにもかかわらず星が4つなのは、それだけ一・三章が輝きに輝いているからである。繰り返すが、この本の特に四章は見るべきではない。ゲームをした人なら絶対に見てはいけない。イメージが崩れてしまう。もちろんゲームをプレイしていない人にも勧められないが、結末が気になって見ざるを得ないだろう。まあ、見て気を落とさないでほしい。ゲームのICOは必ずや期待を裏切らない――それとこの本の一・三章も。
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4062124416
No.51:
(3pt)

優等生のファンタジー

小説家で押しも押されぬ人気作家・宮部みゆき『ブレイブ・ストーリ』ではもう少し現代を軸にした冒険ファンタジーでしたが今回のは完全なフアンタジー路線に仕上がってます彼女のミステリーファンの方には大きく戸惑う作品内容反対に、ファンタジーファンの方には物足りない作品ファンタジーに必要な滅茶苦茶な展開がコジンマリまとまっているから説明に筆を割きすぎたか、丁寧な分優等生のファンタジーになった併せて、宮部みゆきが現代ミステリーを描く際には利点だった心理描写これがフンタジーにはスケールを小さくさせる原因とも取れるファンタジーは架空の国で奇想天外なことが繰り広げられるのだ。その、ファンタジーファンにはコジンマリとし宮部みゆきファンには、これ迄の作品から比較し退屈する個所がある作品全体として、面白いのは面白いが上記の理由から中途半端で消化不良の作品になっているちなみに小説では『グインサーガ』漫画では『クリスタルドラゴン』上記のファンの方々には★の数は更に減るかもしれない
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4062124416
No.50:
(3pt)

意欲作だと思う

RPGゲームの小説化…なかなかに難しいこの作業に意欲的に取り組んでいると思います。ゲームをした事がある人の立場とした事の無い人の立場、その両方を尊重させた結果情景描写が多い作品になったのかもしれません。文中のとても細かい情景描写にこのゲームへの作者の愛着が感じられます。確かに、セリフが少ないぶん多少タイクツする部分もあります。でもゲーム自体がわりあいに淡々と進む物語だったのでその淡白さこそが「ICO」の世界観だととらえてもいいでしょう。ただし、挑戦としてはこの試みは大成功とはいかないかもしれません。あくまで小説としての面白みは★3つぐらいになりました。どちらかというとゲームを知っている人のほうが楽しめるかもしれませんね。私はゲームの方は少し経験があるだけですが、これを機会にまたチャレンジしてみようかなと思いました。
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4062124416
No.49:
(4pt)

ゲームのノベライズです

あとがきを読んで初めて知りましたがPS2のゲームのノベライズです。そう言われれば成る程と思える設定です。選ばれし者が呪われた城にいたとらわれの姫を助け出すのですから。ただ私は何の予備知識も無く読んだおかげで霧の城にまつわる謎が何なのか早く知りたくてどんどん読み進めました。あまり細かいことにとらわれなければ冒険譚として十分楽しめます。あ~おもしろかった。といって終われる本でした。
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4062124416
No.48:
(5pt)

他人を犠牲にして成り立つ世の中のあり方とは

トクサの村には、頭に角が生えて生まれた子を「ニエ」として、霧の城に差し出すしきたりがあった。「ニエ」の子であるイコを大切に思う「トト」は禁断の「北の谷」に行きイコを見送りできれば逃がそうと考える。「北の谷」の向こうでトトは恐ろしいものに出会う。トトが偶然見つけた「光輝の書」、そこに描かれた「みしるし」をつけたイコの大冒険が始まる。霧の城の城主の正体・「ニエ」のしきたりの本当の意味が明らかになる。終盤、霧の城の城主とのやり取りで問われる「人を犠牲にすることで成り立つ人の世」のあり方。宮部さんの強いメッセージがそこにあるような気がする。それは、きれいごとでもなんでもなく。誰かを犠牲になることで、自分の暮らしが安堵されることは、様々にあると思われるが。自分自身そういうものに巻き込まれてはいないか、安堵してしまい他人の「犠牲」を省みなくなってはいないか。それらを考えてみたくなる作品。
ICO  -霧の城-Amazon書評・レビュー:ICO -霧の城-より
4062124416
No.47:
(2pt)

ゲームのことはわからないけど・・・

ゲーム好きとしても有名な宮部みゆきさんが「ICO」というゲームに魅了され、ノベライズ化の許可を得て書いたのがこの本。宮部さんほどの人気作家にここまでさせるとはすごいゲームなんだろうな、とは思いますが私はゲームのことは何もわからないので、ここではあくまで一人の宮部ファン・読書好きとして語らせてもらいます。同じく宮部さんの「誰か」がいまいち不発だったので今回はかなり期待をしていたのですが、またもや裏切られてしまいました。「ミステリー作家・宮部みゆき」を好きな読者にはこのテーマ自体が読むのに苦労する題材なのではないでしょうか?イコの正義感が一方通行なのがもどかしい。もう一人の主要人物であるヨルダとの間に【人 対 人】の関係が見えない。そのせいか読者の心にグッと訴えてくるものがなかった。ヨルダの人間的な感情を、イコとの関係においてももっと描いてくれればだいぶ違ったと思います。ストーリーが会話でなく情景描写だけで進んでいくパターンが多いのも、二人の間に距離を感じる理由のひとつ。会話が少ないと読者の飽きも引き起こします。唯一、人間の血が通っているヨルダを感じられる第3章はすらすらと読めましたが、他の章は小説としての魅力がなく、正直、宮部さんの作品を読むのにこんなに苦労するとは思いませんでした。
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4062124416

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