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ICO-霧の城-
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ICO-霧の城-の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全166件 61~80 4/9ページ
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原作の素晴らしさは、「無」の美しさでした。近年のゲームは、メディアの大容量化や表現の多様化により、ハリウッド映画に劣らぬ演出を凝らした物が多く、PS2を始めとする新世代機が人々に浸透するにつれ、その傾向は顕著となっていきました。しかし、その中でICOはひときわ異彩を放ち、近年の傾向とは真逆の内容でした。そこにあったのは、人の手を加えられていない、脚色されていない自然な美しさでした。一人の少年が謎の少女と出会い、城からの脱出を試みる。いったい何から逃げているのか、何故逃げなくてはならないのか、そして、なぜ少女と一緒に逃げようとしたのか…その答えは用意されてない。しかし、そこには言葉では言い表すことのできない、何かがあるのです。その何かが具体的に記されていない、そして、その何かはプレイヤーに肌で感じ取ってもらう…それこそが原作の魅力でした。プレイヤーの感性によって無限の広がりを見せる、宝石の原石のようなゲームでした。対して本書は、既にカットされた宝石が放つ美しさですね。つまり、決められた道筋、決められた感動を得る内容なのです。原作は最小限のストーリーしか与えられていないのに対し、本書は前後関係から事細かな人物設定まで詳細に書き込まれています。つまり、本書に描かれているのは、「宮部みゆき先生のICOの解釈」であり、我々が感じた内容とは一致しないのです。ICOの原作を軸に、無限のパラレルワールドが広がる。そのうちの一つが本書のICOなのです。それをどう評価するのかは個人の考えです。しかし、私個人的には、自身が持っていたICOとはまったく別の解釈に触れる事で、ICOの世界が更なる広がりを見せたと感じています。私はこのゲームをこう感じた。では、貴方は?という問いに対する一つの回答なのです。ですから、原作を先に遊ぶ事をおススメします。 | ||||
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いかにも宮部みゆき的なファンタジー作品物語を2人の主人公の視点から描いている。あとがきを読んで初めてゲームが原作としたのだが、なるほどなるほど。納得。細かい描写はくどい様にも感じられるが、これは氏の特徴だから。ときの流れを忘れてふわふわと漂いたい休日の午後に手にとって。 | ||||
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小説だけ読むなら遜色ないでしょうがそもそもICOの小説化ってのが無理があったと思いますね | ||||
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迷わず原作ゲームから始めてください。この宮部氏の小説の評価は、他の多くの方と同意見です。私自身、宮部氏がどういう風に話を膨らませてくれるのか、胸を高まらせていたものです。しかし。●なぜ、ゲームらしくない輝きを放っていた原作ゲームを、「わざわざ」いかにもなゲーム風の話に書き換えたのかわざわざ原作の良い部分、類稀だった部分を全部ありきたりにしてしまったなら、もはや内容の好き嫌い以前の問題です。なぜ「少年と少女そのもの」を見せていたドラマに、小説はまるでドラえもんがポケットから道具をだすかのように安直なアイテムを登場させてしまったのか。●原作は、主人公のイコが善だとは決めていなかった。原作では、12、3歳の少年が、幽閉されていた少女を「助けてあげたい」と、ただそれだけ思います。それはもしかしたら本当は、周りの事情が分からない少年の独善的なエゴである可能性だってあるんです。でも、12、3歳くらいの少年の正義感て、そういうものじゃないですか。周りを省みないくらい実直じゃないですか。だからこそ、人間くさいんじゃないですか!小説では、主人公は最初から、みんなを救うための善のヒーローです。幼い少年なのに。「どちらが善でどちらが悪か」なんて、読了後の読者の各々に色々考えさせるほうが楽しいと思います。●原作は、「帰る希望」はなかった原作では、主人公には初め、ハッキリした希望はありませんした。しかし少女と出会い、「この少女を助けたい!」という一途な感情が、自分の脱出の動機になっていきます。そういう純粋な話です。なのに小説では、言ってみれば「ボスを倒すために城に行く」のです。これだけでもう、ありきたりなゲームっぽい話。ああ、ガッカリ...。小説化するにあたっても、原作の持つきれいな心理描写のほうを膨らませることは、宮部氏の力量なら十分できたと思います。結論としまして。こういう話自体は、それはそれでいいと思うのです。でも、なぜ! わざわざ!「ICO」をこういう話にしてしまったのか、宮部さん!! | ||||
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作者の想像力と物語の上手さに感服。昔挫折したこのゲームにもう一度挑戦したくなった。 | ||||
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PS2の「ICO」のノベライズと言うことですが、元のゲームを知らないので、どこまでゲームに忠実に描かれているのかは解りません。 でも、作者の詳細に渡る描写は流石で、トクサの村、忘れられた城塞都市、そして「霧の城」と、その総てがビジュアルで見ているような感覚に襲われます。 その一方で、ストーリー的にはゲームの進行を追っているのでしょうか、従来の作者の作品のような重厚な構成はありません。 でも、作者がいかにこの「ICO」の世界観に魅了されているかは、良く伝わってきます。 作者の新たな面を見たようで、楽しい作品でした。 | ||||
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ゲーム本編とは別ものだとはっきり割り切って読むべきだと思います。何より書かれた本人がそう言ってますから。一つの作品として見れば、少々訳がわからない所はあるもののとてもよくできた作品だと思います。ただ合う人合わない人がいる様です。 | ||||
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ICOの世界観を元にしたバックストーリーは厚みがあり、それぞれの登場人物に命を与えていると思います。でもファンタジー小説としてはかなり硬派なリアリティのある世界観故に、夢が失われてしまっていて退屈な物になっています。私自身が(誠に勝手な話ですが)ジュブナイル系の冒険物を望んでいた節があり、少年少女の純粋な目で見た純粋な物語が読みたかったのですが、物語の内容は大人達の都合と対立と駆け引きが書かれ、それに流されるしかない二人の必然的な行為としてのドラマが描かれています。これはこれで良くできていて、他のゲーム小説とは一線を画してはいるのですが、重厚故に遅く重たい物となっています。イコとヨルダが20代後半〜30代の大人の様なスレた視点になっているのが重たい所で、もっと夢や希望や空想や奇跡が(ご都合主義と言われてしまうのですが)あっても良かったかなと思いました。たとえば自分が子供の頃、旅先や遊び場で可愛い女の子が目の前に現れた時、どうしてそこに居て、なぜそんな事をしてるの? という詮索よりも仲良くなりたいとか、楽しい事をしたいとか、大人の都合などお構いなしに、ただその子を可愛いと思ったから、悲しませたくないから、一緒にいたいと思った。そんなピュアな視点があったと思います。そちらに行かず、なぜ、どうして、何の為に、その必然性は、という理由付けが物語の大半を占めているのが読み辛かった所と思います。 | ||||
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『ICO』というPS2ゲームのノベライズです。魔物の棲む廃墟の城へ連行された生贄の少年が、城に幽閉されていた不思議な少女を助けて一緒に逃亡するお話。この小説版は、良くも悪くもただのヒロイックファンタジーです。上記のストーリーに様々な設定や過去話を付け加え、冒険小説として楽しめる内容になっています。そういう作品が好きな方、宮部ファンの方には一読の価値があると思います。ただ、もし原作ゲームに興味があって、とりあえずこの小説でゲームの雰囲気やストーリーを確認してから…と思っている方には、迷わず先に原作ゲームの方をプレイすることをお薦めします。というか、もうお願いします。はっきり言って『ICO』というゲームの良さは、この小説では判らないと思うので。私は熱心なゲーマーではないし、アクションアドベンチャーは苦手なので原作ゲームはやってませんでした。今回、本屋でこの小説版が平積みされているのを見て興味を持ち、小説とゲーム、どちらを先にしようか考えた末、やはり原作から…と先にゲームに手を出しました。今は本当にそれで良かったと安堵しています。先にこの小説を読んでいたら、変な先入観を持ってゲームに臨むこととなり、『ICO』という作品の純粋な美しさを充分に堪能できなかったことでしょう。これはあくまで宮部さんの小説家としての一作品であり、『ICO』の解説本でも公式設定でも裏設定でもありません。何の説明も明確な設定もないこのゲームを、よくぞここまで…と思うほど物語として完成させていますが、その大部分は宮部さんの解釈であり、勝手な創作に過ぎません。読む方はそれを認識して楽しんでください。そしてもし原作ゲームに少しでも興味のある方は、ぜひプレイしてみてください。物語としては上に書いた通り、それ以上でもそれ以下でもない、本当にシンプルでつまらない話なんです。それが何故こんなにファンが多いのか。大物小説家までがたった数行で済む程度のストーリーを、500ページ近い大作にまで膨らませてしまうのか。その理由はプレイした人だけが解るはずです。参考までに。原作ゲームは既に廃盤となっていますので、やってみようと思う方はお早めに中古ショップを探したほうがいいですよ。 | ||||
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宮部みゆきさんがどれほど「ico」を好きか、がひしひしと伝わってくる作品です。「ico」の世界の一つの解釈として、ここまで考察し、物語に仕上げられるのは流石だと思います。特に、ゲームで全く語られていない「城の過去」は、原作の足枷がない分、作者が自由に想像の翼を羽ばたかせており、一番面白く読めた部分でした。ただ、原作があまりにも「想像にお任せ」なゲームだったため、読者それぞれの持つ「ico」のイメージと合わなかった場合は、読んでいて違和感があるかもしれません。これは作家宮部みゆきの他の小説作品と同列に捉えるのではなく、「ico」に魅せられた1人のファンが、余りある愛情を小説という形で表現した同人作品と捉えるのが正しいような気がします。城の描写が冗長なのも、ストーリー展開がなんだかお約束的なのも、すべては作者が「ico」の世界をトレースして表現したいが故であり、それが原因で作品としての完成度が他の宮部作品と比べていまひとつだとしても、それはこの作品の価値を下げるものではないと思います。とはいえ、ゲームの「ico」を知らない人が、独立した一つの作品として読む分には、若干物足りないかもしれませんね。 | ||||
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ICOというゲームはお話をプレイヤーに想像で補完させるところが多かったです。つまりは、ゲームか小説かどっち買おう、って人は別物と割り切ってどちらかを手に取ってください。ゲームを先にプレイし、自分の「ICO」が固まってしまってる人には受け入れられないのも仕方ないと思います。が、しかしこの小説はとても面白いもので、さすが宮部さん、上手いです。単純に小説が好きな方、ゲームのICOはプレイしたけど他人のICOも見てみたい、または許せるという方はぜひ手にとって見てください。 | ||||
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宮部さんの本初読です。ゲーム攻略途中でのこの本を読んだのですが、いい! ゲームでは説明があまり無いので、何の為に冒険してるのか初め分からなかったのですが(分からないのがいい、という方もいるかもしれませんが)本書を読んでからは、この本の世界観をもとにプレイする事ができ、より一層楽しむ事が出来ました。宮部さんの独特の、でも読み心地さっぱりとした本書、ゲームプレイした方、まだの方、ゲームを知らない方にもお勧めです。 | ||||
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『ico』というゲームは私が今まで出会った作品の中で一番のものです。これより優れたゲームはどんなにしてもでないだろうと思うほど、それほど素晴らしいゲームなんです。会話や説明が少ないのもプレイする人それぞれの想像でその世界が広がってゆくのに、小説になってしまったらその世界観はその小説の中のものになってしまいます。本当に台無し。『ico』には文字や文章、説明なんかは必要ないと思います。宮部みゆきは自分でもゲーマーと言うくらいゲームが好きなのはわかるが、このゲームが好きという感情だけで自分の想像のicoを全国に発表してしまったというのは他のレビューの通り、有名な作家だからこそこの宮部版ico が公式と勘違いされる事でもある。そのへんをちゃんと割り切って考えていないのは本当の作家とは言えないですね。ただのエゴイストです。ゲームの世界観に感動した人には読んでほしくないですし、宮部さんには反省して頂きたいです。 | ||||
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このICOはもともとPS2のゲームである。『ゲームは知らないけど、この本は買おうかな?』…と、考えている君にまずは攻略本が出ているそっちを買いなさい。 | ||||
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原作は、美しい城から少女を守り逃げるゲームです。魔王を倒す等の王道メインストーリーもなく、感じるのは、繋ぐ少女の手の震えだけです。ゲームらしいダメージ表示や、伝説の剣などはなく、まるで自分が城に放り出されたような錯覚を受ける美しい世界。そこが素晴らしかったのに、宮部さんはこれでもかとゲームらしい装飾をしてくれました。女王を倒すなどの明確な目的、悪と正義の概念…例えるなら、ピチピチの肌の女子高生に化粧を塗りたくるみたいなことをしてます。原作好きなら合掌するしかないです… | ||||
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普通の冒険小説を期待して買ったのですが、説明くさい文章がやけに多くて、読んでて非常に疲れました。 もう少し無駄を省けたんじゃないかなぁ、と思わざるをえないです。展開が遅くてだるかったです。 | ||||
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ゲームのICOは購入していませんでしたが、CMを見た時から印象に残っていたので、「この本が面白かったらゲームも買おうかな」という軽いノリで購入しました。本の感想ですが、読み始めは次の展開が気になりどんどん引き込まれていきましたが、霧の城に入る辺りから情景が多くなり、テンポが悪く感じてしまいました。ヨルダと逃げる場面はヨルダが喋れない事もあるのか、特に情景が多く、その部分はまったくと言って良いほど面白くなかったです。城の歴史以降からは今までの謎が一気に繋がっていきテンポも上がっていきましたが、結局最後まで残る謎が少々残り、消化不良のままおわってしまいました。 | ||||
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度々見かけていたICO「地味そう」だし「面白くなさそう」って思っていましたが小説版の表紙に引かれて読んでみました読み終わった後即、ICO買ってプレイすんごい熱中しましたいやぁ、本読んで良かった | ||||
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こちらはゲームのノベライズ版と書いてありますが、あとがきで宮部さん自身が言うようにこれは宮部さんが個人的に感じとったICOを文章にしたもののようです。だからこそ、レビューで酷評されるかたが多いわけですが、ゲームをプレイした事のない私にはとてもおもしろい、宮部さんらしい小説だと思いました。この小説を読んでゲームをプレイしたくなりました。ゲームをプレイした方は、これはあくまでも宮部みゆきという一人の人間が感じ取ったICOでり、自分の感じ取ったICOとは全く違うのだということを頭においておけば抵抗なく読めるのではないでしょうか。 | ||||
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私はゲームをプレイせずにこの本を読みました。ICOの知識がまったく無い状態で読んだ感想は、「とても面白い」。ブレイブ・ストーリーに並ぶ作品だと個人評価しています。この本を読んでよかった。ヒロインのヨルダの存在が途中まではぱっとしなかったのに、真実に近づけば近づくほどとても重要な存在であることがわかってくるあたりになると一気に読んでしまいました。それでもゲームをプレイした方から酷評されるということは、宮部さんが後書きでおっしゃっているように、これは宮部さんのICOなのでしょう。ゲームをプレイした方で、自分のICOを大切にしたいのであればお勧めできない作品のようです。逆に、この本からICOを知るほうが良いのかもしれません。実際、私は今ゲーム版ICOに興味があります。私個人の感覚ですが、この城自体が複雑なのか、私の想像力では思い浮かばない情景が何箇所かありました。先のレビューで書かれていらっしゃる方がいましたが、攻略本や何かで城の知識だけでももっていたほうがより楽しめるのではないかと思います。 | ||||
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