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黄金を抱いて翔べ
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黄金を抱いて翔べの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 21~40 2/3ページ
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私の見間違いだったのかな?確か、最初から最後まで涙がとまらなかったというレビューをみたんだけどな。私の感想は、ほんとにがっかりでした。 | ||||
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チャンミンの映画出演で購入しました。 高村 薫さんの作品は初めて読みました。 最初は読みにくかったので3ヶ月ほど放置してしまいました。 大阪の情景がよく書かれていると思います。 しかし地方出身者は理解できない部分もありました。 人物像に特徴有り面白くなってきたところで 意外な展開になり・・・ 最後の部分も個人的に好きな終わり方ではなかったです。 | ||||
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とても素晴らしい作品。特に北朝鮮の工作員モモが良く描かれていて映画も感動した。本は多少傷みがあったが良い。 | ||||
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映画を見た時「人物の背景・関係性」等についていけなかったので、買ってみました。 しかし… 映画と違い、大阪の街の名前等がさっぱり分からず、冒頭から、読み進めるのがツラくなりました。 道路やビル、川など… 名前が出てくる度に、混乱しました。 そして、映画を見た後だけに、映画のキャストの顔が思い浮かび、映画と違う場面に違和感を感じるしまつ。 映画後に読むのはおススメ出来ないかもです。 | ||||
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映画原作本。 狙いは住田銀行にある6トンの金塊!奪取すべく集まった6人の男達。 周到な準備を進める中で忍び寄る怪しい影。奪取は成功するのか否か? 後半のクライマックスは確かに面白い。 スピーディな展開で映像化されたものも是非ともみたいと思う。 しかし、前半があまりにも冗長としている印象。 恐らく読者が読みたいのは後半部分。 ウェイトを後半に置いて描かれていれば、更に面白い内容だったはず。 そう思うと少し残念。 | ||||
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映画化されると聞き、再読。高村薫は初期の作品からすでに犯罪をサスペンスの材料として選んだのではなく、人間の姿を描くための格好の素材と考えていたのだろうと思わされる。まさに原点。その人間の描き方がちまちまとした心理的なものではなく、理念と行動を基軸とした大柄で強靭なものであるところが、とても高村さんらしい。読みやすさを拒否したような強面の文体も潔く、さすがの感。 | ||||
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映画化され、11月には公開されるという。高村薫の作品で映画化されたものがあっただろうか。これが氏のデビュー作であるにもかかわらず、どういうわけか、わたしは読んでいなかった。 いまさらではあったが、途方もなく新鮮な衝撃を受けた。これほどリアルで暴力的でシリアスで、魅力的な大型の犯罪小説だったとは知らなかった。不条理の世界で生きる人間を穿つ高村文学は『太陽を曳く馬』へと飛翔したのだが、原点はすでにこのデビュー作に埋まっていたことに気づいたことである。 「銀行本店の地下深く眠る6トンの金塊を奪取せよ!大阪の街でしたたかに生きる6人の男たちが企んだ、大胆不敵な金塊強奪計画。ハイテクを駆使した鉄壁の防御システムは果たして突破可能か?変電所が炎に包まれ、制御室は爆破され、世紀の奪取計画の火蓋は切られた………。」 「日本推理サスペンス大賞受賞、圧倒的な迫力と正確無比なディテイルで絶賛を浴びた、著者のデビュー作」 メンバーそれぞれの得意技を活かしたチーム型強奪作戦である。手に汗を握るアクションが期待されるから、それだけであれば、小説よりは映像表現のほうが間違いなく受けるテーマである。私の年代では映画で『黄金の七人』や「オーシャンと仲間たち」を思い浮かべる。 まさに映像化にはふさわしい見せ場がいたるところにある。ダイナマイト輸送トラックの襲撃、変電所爆破、通信ラインの共同溝爆破、そして金庫襲撃と後半立て続けのアクションシーン。地形、建物の構造、爆薬製造、エレベーターシステムなどディテイルの積み重ねは映像のほうがわかりやすいとは思う。そして国際的謀略を背景にした、殺るか、殺られるかの激闘、暗闘。20年以上前、1990年の作品なのだ。とにかく当時、これだけ荒唐無稽な犯罪を細部にこだわって迫真力ある重量級バイオレンスに仕上げたのが新人の女性作家だったことは信じがたいことである。 ところでハリウッド製のチーム型強奪モノというのは、オシャレで女性にモテモテのダンディたちが、陽気に派手にふるまう持ち前の性格をちょっとオーバーにした程度の、生活の臭いとは無縁な楽しいゲームであった。まさに痛快冒険活劇!フランス映画、ジャン・ギャバンとアラン・ドロンが共演した『地下室のメロディ』だって渋いフランス流ダンディズムが一貫していた。 ところが『黄金を抱いて翔べ』はこれらとはまるで異質である。この異質なところは映像化が難しそうであり、映画は原作とは別物になるのではないだろうか。 時は「ランボー3」が上映されていたということで1988年と推定される。昭和63年。昭和の最後の年にあたる。北川浩二(計画の首謀者)、幸田弘之(行動のリーダー)は29歳から30歳。二人は学生時代に左翼ゲリラに武装部品等を売買していた仲間であり、公安の監視対象者。幸田は母親が神父と不倫関係から孤独に育ち、家族や神を憎悪する人物。二人とも頭脳は明晰、繊細な感受性を持ち、自分を冷静に見つめることができる男である。社会の枠組みを認めず、虚無の中で希望は持たず、この世に未練がないが、ただ湿り気のある生命力だけは旺盛なのだ。そして暴力の臭いを発散させ、女よりも男を引き寄せる。 冒頭、目的のビル周辺を観察する幸田。 「双眼鏡の二つのレンズの中に、自分の目を感じた。自分の眼球と、そこから額の奥へ広がる神経の動きが分かった。こめかみがチリチリし、耳の付け根が微かにひきつっている。《世界を見ている》と幸田は思った。」 単なる大型娯楽小説ならばこんなムードのスタートにはしないものだ。 『太陽を曳く馬』のどこかのシーンにある合田雄一郎を髣髴させ、高村薫らしいドストエフスキーやニーチェにあるなにものかが全編を漂い始める。処女作からこういう雰囲気を宿した作品だったんだ。 オフィスコンピュータのメンテナンス会社に勤務する野田。エレベータ管理会社に勤務していた通称ジイさん。爆破のプロ、元北朝鮮工作員のモモ。北川の弟、暴力団系暴走族と抗争するライダー・春樹。主人公を含めいずれもが過去を呪い、悪徳に生きる者たちである。 そして暴走族、暴力団、北朝鮮の謀略機関、過激派テロリスト、韓国諜報機関、日本の公安。メンバー各自の暗い因縁に手繰り寄せられたこれらの暴力装置が複雑に連携・離反しつつ彼らの計画に干渉を始める。計画遂行と並行して彼らとの死闘が展開する。 やがてそれぞれの過去が炙り出されてくる。壮絶なノンストップアクションと非情にして哀切な人間ドラマが融合した傑作、いやぁ熱さで焦がされるような凄い作品であった。 ここに描かれた登場人物の精神状況であるが、なぜ金塊なのか。札束ではないのか。なぜ無用な殺人を犯すのか。なぜここまでの悲劇を身内に与えるのか。細密な計画遂行に比較して犯行後の展望がないのはなぜか。そもそも何のために………にもかかわらず彼らは死を覚悟した行動に挑んだ。 すべてが価値のないことなのだ。それをわかった上で途方もなく強大な壁に向けて、限界まで力をぶっつける。そこに自己の存在があり、確信できるなら死んでもいい。 現時点でみれば時代錯誤の発想でしかないだろう。だから今、彼らと同世代人には理解しえない状況ではないだろうか。 これは遠い昔の物語なのだ。ラスト昭和の崖っぷちに立って、振り返れば残照に長く引いた己の影があった。 | ||||
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映画化決定という文字やタイトルから想像して、もっとダイナミックな作品なのかと思っていましたが、退屈で仕方なかったです。楡周平さんなどのような読み出しから引き込まれるような感覚もなく、最初の数ページを読んでから次に読もうと思うまで2週間ぐらい空いてしまいました。 ラストの描写も中途半端で、私的には東野圭吾さんの「殺人の門」以来のつまらない作品となってしまいました。変な期待をしたのが良くなかったのですかね。 もっとハラハラどきどきを期待したい読者様にはお勧めしません。 人間描写とかそういうのを楽しむなら良いのかもしれませんが。。。 | ||||
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硬質な文体で、男性作家の方の作品だとばかり思っていました。確かに力作ですが、どうしても先に発表されていた『掘った奪った逃げた』の本物犯罪日記を読んだものとしては、ただ頭だけで書いた絵空事にしか思えませんでした。確かに文学性はある作品ですが、あくまで絵空事です。この手のものは、ただの小説では、善悪は別にして事実の事件物の前には、足元にも及ばないのです。ミスマッチ観が否めません。但し、この本の作者さんは優れた方なのは重々理解しています。あくまで、この作品のみのコメントですから。 | ||||
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この作品の遥か以前に、史上空前の実録、銀行犯罪日記をアルベール・スパジアリ氏が世界に発表していました。はっきりいって、この作品はパクリ的なのでオリジナル性に疑問有りな為に、いくら出来が良くても頷けないのです。話は逸れますが,今年度の乱歩賞作品も似たような志向のものでした。作品の命はやはり独創性にあり、これが欠けていてはどうしょうもないのです。反則技に近い作品、書ける方だけに残念でなりません。 | ||||
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この作品が書かれた時代に「ピッキングマーク」なんて言葉は、現役の刑事3課の人ですら知らなかった事。知っていたのは、鍵師とほんの一部の泥棒だけ。なのに、高村薫さんは…。情報に対するアンテナの高さに敬服します。 | ||||
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読んだきっかけは、このたび映画化されるということと、以前「レディ・ジョーカー」を読んだことがあり、著者のデビュー作を読んでみようと思ったことだ。 詳細緻密な情景描写から、その背景には膨大な取材活動があったことがうかがわれるが、残念ながら余りに細かい記述に自分が着いていけず、その情景を頭の中に描ききれないもどかしさを感じた。 また、金塊強奪に先立ち、ダイナマイトの強奪や殺人を犯しても警察の捜査が及ばないこと、北朝鮮・KCIA・公安・左翼過激派などから追われながらも捕まらないこと、などなどフィクションとはいえ現実感がないことに若干の違和感を感じた。これは、実在の固有名詞と架空の固有名詞(とは言っても連想できる)を混在させる書き方から、読み手はフィクションとはわかっていながらも、実際に起こりえることかもしれないと思いながら読むからだと思う。また、前置きが長い割には、金塊強奪の部分が短すぎ、余りにもあっさりと成功してしまうことにも物足りなさが残った。 | ||||
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読んでる途中で配役が決まったので、春樹とジイちゃんと野田の配役がイメージと合わず、読み続ける上で支障になりましたが、幸田と北川とモモはもう、そのものと言えるほどマッチしていて、かなりリアルに映像を見る感覚で読めました。映画化を意識して読んでいたせいか、高村薫の技か、登場人物の枯渇した人生観を自分の中でも垣間見てしまい、共感するところは一切無いのに、彼らがどのように最後を迎えるのか、この物語がどのように幕を下ろすのかが知りたくて知りたくて、夢中になって読みました。読んでいて、面白いとかいうのは無いのに、何故読むことを止められないのか、何故読みたいのか。言葉では説明できない感覚。298ページで、それまで坦々と読んできた私に初めて感情が生まれ、整骨院の待合室にいたにもかかわらず、むせび泣いてしまいました。。。しかし、そこからが更にどんどん読ませるのです。ゆっくり泣かせておいてはくれません。一気に最後まで読みきり、私はかなり無になりました。無になってしまったので、すぐに、もう一度読み返しました。二度も読むべき本ではないと思いますが、私はこの本を読み始めてから、今でも、内容を思い出すと胸が苦しくて苦しくて仕方ないので、読み返すことで落ち着かせます。映画化に期待もしますが、また今みたいにハマッてしまうかも・・・と思うと、観るのに覚悟がいると思ってます。チラッと立ち読みしたマークスの山も、読んでみたいと思いました。 | ||||
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面白いです。スリルもあり、哀しみもあり、哀愁漂う本です。大泣きではありませんが、すーっと涙が流れます。印象深いシーンは何度も読み返しました。 | ||||
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たまたまチャンミンのファンなのでまず原作から知りたくって買いました♪ 普段ミステリーも何もほとんど読書をしてなかったのに 著者近影の物静かそうなお顔とは裏腹に 男性かのようなストーリー展開やスパイスに驚きの連続 !@@! 想像力を掻き立てられ、読み終わった時には脱力… まるでもう一編の映画を見たくらいな心地よい疲労感でした (*^^*)v その後『週刊新潮』で、井筒監督が22年間ずっと温め続けて 発表された当時の『新潮』を引っ越しの時にも、ボロボロになっても手放さなかった逸話を知り 益々映画化に期待値MAXです' 週刊誌の高(はしごだか)村氏の写真も華奢で可愛い、温和な印象のままでした♪ 韓国でもチャミの写真つき帯が巻かれて出版とか 日本でも映画化の帯に東方神起チャンミンと名前が入って出版とか… 一年後のアカデミー賞まで夢がトンでいく作品になるでしょう ' チャンミンの日本演技デビュー記念の第一作としてとても恵まれた原作で モモを演じるために生まれて来日してくれたんじゃないかとさえ思えるほど 人物設定がピッタリな気がします。 … さすが、高村薫氏の初日本推理サスペンス大賞受賞デビュー作、一気に読めました。 | ||||
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大好きなチャンミンが映画に出演すると知り、 映画の原作本を読んでみたくて購入しました。 読む本と言えば、いつも恋愛系やエッセイなど で、ミステリーは初めてだったのですが、読んでる うちに、続きはどうなるの〜とドキドキしながら読み ました(笑) ぜひ、読んでみてください! | ||||
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この本を図書館で借りたのは、 動機としては不純ですが、 映画化で東方神起のチャンミンがモモという役を やると聞いたからです。 あと個人的な偏見ですが、 映画化はたいていの場合、優れた原作には及ばないと思うので、 まずは原作を読みたかった・・・。 ちょっと初っ端だけ読んでいくかな・・・と 図書館の椅子に座ったが最後、 本の世界に没頭し切ってしまい、 途中で切り上げることが出来ませんでした。 恥ずかしながら、高村薫さん、お名前は存じていましたが、 読むのは初めてで。 私が何より心ひかれたのは、 この本の中の「大阪」。 私自身は一度も大阪に行ったことがないのに、 まるでその場に生きているよう。 文庫版のレビューで多くの方がおっしゃっている 「登場人物それぞれが魅力的に書かれている」という点。 私は、そういう感想より、 むしろ、 幸田も、北川も、野田も この本の中の「大阪」にはかなわない、 或いは「大阪」から君たちはココである必然性はない、と いわれそうだと思いました。 この本の中の「大阪」にココにいていいよ、と許され、 他の街にいることが決して想像できない人。 この本の中の「大阪」でしか暮らせない人。 それは、モモだと思います。 モモがあまりにも魅力的過ぎて、 この深みを映像化するのは無理・・・と思ってしまったほどです。 単行本の最初のレビューの方がおっしゃっている通り、 幸田とモモを関係性を知りたいなら、 (何かが付加されていない関係性を知りたいなら) ぜひ単行本を読んでいただきたいです。 私は単行本を読んだから、 幸田とモモに関しては、 魂の共鳴、とでもいうべきものがある、としか感じませんでした。 文庫版は読んでいないのでわかりませんが、 魂の共鳴以外の何かが付加されているなら、 魅力が半減してしまう気がします。 最後に、映画化されたものが 私自身の作品解釈と近いことを願うばかりです。 まぁこればっかりは無理難題としかいいようがないですが。 | ||||
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「銀行強盗」という古典的なテーマを徹底的なディテールと陰影のある登場人物たちを描ききった佳作。全共闘、内ゲバ、KCIA、当時の世相もリアリティがある。 何よりも高村薫がピカレスクロマンから出発したと思えば、その後の作品群の原点として感慨深い。 | ||||
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今度、井筒監督、妻夫木主演で映画化されるそうです。東方神起のチャンミンも出演すると聞いたので気になり読んでみようと思いました。 | ||||
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いま手元に雑誌が無いので記憶ですが、「本の雑誌」のライター陣が読者に答える コーナーで「大阪が舞台の小説でオススメがあれば教えてください」とあって 挙がっていたのが今作です。 大阪に住んでいるので興味が湧いて読んでみたのですが、中之島、千里、ミナミ、 平野とさほど大きくない大阪の街の描写が巧くてその答えに納得でした。 | ||||
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