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グランド・フィナーレ
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グランド・フィナーレの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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芥川賞は本当にエログロが多いですね…。 表題のグランド・フィナーレは性犯罪者がひたすら自己を正当化しようと語り尽くし、その被害者面っぷりには開いた口が塞がらず、読むことを諦めかけたギリギリのラインで、主人公の取り巻きがズバッと説教してくれたので助かった。起承転結の「転」は予想外で面白かった。が、他の人のレビューにあるように、結はない。やや消化不良のまま、馬小屋の乙女を読む。これも結がない。その上、またも下ネタ。トンカツのあとにメンチカツ出された気分でうんざりする。なんでこんな気持ち悪い文が書けるのか。あまりにリアルすぎて作者もロリコンなんじゃないかと疑ってしまう。女性は読んでいて良い気がしないと思います。 | ||||
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登場人物の考えの描写は多面的かつ移ろいを感じたが、結局のところ各エッセイで総じて述べたいメッセージが何なのかが掴めない…解説をくれー | ||||
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同郷、同年代ということで、読み始めたが、読了はまだ先。 読了しようという願望は既に萎えてます。 | ||||
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自分の子供の裸体の画像を撮ることができるのか? 二児の娘を持つ親として、ありえない。 小説でもありえない。 まして金儲けのために画像を商売目的で流通させる ことは考えられない。 それなのに、子を思う親を描写していることに違和感を 覚える。 そう思わせること自体、作者にまんまと手のひらに乗せら れているのかもしれない・・・。 エンディングでは未来に向かって、明かりが見えてくるように 描かれているが、 娘を持つ親が読んだら、気分が悪くなる可能性があります。 なので、 楽しめませんでした。スミマセン・・・。 | ||||
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としかいいようのない。どこかの選評者が深読みしてくれて救われた小説。登場人物が子供っぽいのは構わない。けれども、しかし、もし筆者が純文学を志向するのなら、純文学作家としての「眼」はもっと別のかたちであってよいのではないか。純文学にも通俗小説にも該当しない中途半端な小説。さして小説つくりが上手いわけでもない。中身があるわけでもない。感性らしい感性があるわけでもない。まあ、三行読んで阿部さんの小説だなという個性はあるのだけれども、其の個性が、虚脱感とともにくるのは何事か。しかしまあそれなりに一家となっているようで。小説なんて女子供が騙せればそれで充分といえばそうなのだけれども、さ。 | ||||
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最近の作家は、人間の心の奥底に潜む狂気を、言葉でもって、分析し、理解することに努めようとする嫌いがある。これは、いわば自分の精神を肉体にメスを入れる如く切開し、解剖するようなものである。かかる幼稚な喩えで考えてみると、最近の小説が何だか、観念的なものに成り果て、作者の、妄想の産物となってしまっていて、そういう自己分析的、或いは心理分析的な小説が、現在の作家の仕事であり、それがまた評価されているという風潮がある。何時から、小説がこのような、幼稚で、下劣で、低級なものになってしまったのか。ところで、阿部和重の全作品に共通していえることがある。異常で病的で幼稚だということだ。読んでいると、嫌気がする。では、読まなければいいではないかと、批判されそうだが、確かに阿部和重の作品を最後まで読んだものは一つとしてない。読めないというか、読むに耐え難いのである。阿部の観念的で、変態的な物語に吐き気がし、下品な言葉の一つ一つに辟易する。よく何の恥じらいもなくこんな小説を書いたものだなと、ある意味感動する。阿部のグランドフィナーレなんぞは、作者の病んだ精神から産まれた、一等できの悪い病的な子供のようだ。そんな、下卑た小説が文学的にみとめられるから、文学者気取りの馬鹿が増えるのだ。病める精神が蔓延るのだ。現代文学衰退は免れないだろう。さらば、文学。 | ||||
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阿部和重氏の活動からみると、芥川賞はもうスルーしてしまっても良い時期に受賞となった本作。2003年の大傑作『シンセミア』で芥川賞など遙かに超えたレベルの実力を持っていた阿部氏だが、なぜこのような中途半端な小説を書いたのか正直理解できない。文章もしっかりしていない為デッサンが巧いとは言えないし、モチーフも消化不良。そして何故デビューからこんなに年数を経てからわざわざ芥川賞なのかが正直疑問だ。文芸紙を購読する習慣がないので文壇事情などはよく判らないが、あっと言う間に凄い作家に成長してゆく阿部氏を認めて置かないとヤバい、などという判断があったのだろうか?村上春樹氏や山田詠美氏を受賞させなかった大失態を犯した選考主催元にはなにか焦燥感があるのかもしれない。 | ||||
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表題作は、「ここからが物語の肝だ!」というところで終わってしまいます。 起承転結でいうならば転で終わってます。 「続きは読者の想像にお任せする」というのであれば読者を舐めている としか思えません。 そこからが作者の腕の見せ所だと思うのですが……。 これで芥川賞が取れるのかと思うと不思議で仕方がありません。 他の作品との関連性を利用しているようですが、僕はこの作品で 始めて作者の本を読んだので、それはわかりませんでした。 他の作品を読まないと価値が理解できないような作品を 単品で成立すべき芥川賞で受賞させるのは納得がいきません。 読んだ後で腹が立つ作品もまた珍しいですね。 芥川賞だから何かがあると思って我慢して読破しましたが、 結局何も得られませんでした。 書庫に並べておく気も起きません。 | ||||
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列車内部の文芸春秋の中刷り広告で、誇大に広告されていたのを覚えているが、「奈良県の少女誘拐殺人事件が事前の予感されていた云々」正直読後感、拍子抜け、何にもない、少女のエロスも描かれていないし、主人公と少女二人の絡みもあまりに表層的である。…もと「映画制作会社所属の主人公に二人の少女が学芸会の演技指導を求めに来る」という設定。…芸術の毒気が全くない。ロリコンと作者は敢えて連呼しているが、それが却って、空しい。ただの合法的範囲内の少女趣味にすぎないのだから。…芥川賞の作家を幾つか連続して敢えて読んでみたが、文学の萎糜を改めて感じさせられるばかりである。”美”=芸術に全く接していないのだ。あくまで相対的な世界の住人ばかり、雑知識の量を競っているかのよう。 この作品で「コッペリア」というエクリチュールが出てきて、それからの展開を期待したが、全く作中出てくることなく、しかも眼の色が違う=カラーコンタクトのせい、余りに簡単すぎる。…作家の端くれなら、意地でも「円かの宇宙の中に精神性が純化されて凝縮している」とでもいってもらいたいものだ。 いとことで言えば、この書は、安手の「読み物」=決して文学ではない。 | ||||
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「グランド・フィナーレ」に出てくる沢見は、妻が離婚したいと思っても仕方がないような男だ。ある出来事がきっかけで、自分の大切なものをすべて失ってしまう。自堕落な生活。だがラストでは、そこから抜け出そうとする彼の姿を見たような気がした。沢見という男は再生するのかもしれないという余韻が残る。しかし作品を読んだ印象はあまりいいものではなかった。難解な部分もあるし、必要なのだろうかと疑問に思う描写もあった。ちょっと苦手な作品だった。 | ||||
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はっきり言ってつまらなかったロリコンだか麻薬だか知らないけど、主人公の考えを難解にしようしようと文章を練って書かれている感じだからどうしたの?と聞き返したくなるグランドフィナーレだけなら星2つかな?と思ったけれど後に書かれている短編が酷いこれで芥川賞なの?私にはまったくわからない・・・ | ||||
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“ロリコン”という性癖と、父親として自分の子供へ抱く愛情との狭間で思い悩む中年男性のさえない日々、といったところか。この二つの相反する“愛”が同居していることに、まず違和感。そしてさらにストーリーの終焉の中途半端さ。“ロリコン”男性を描いているという点で、現代社会が抱えている問題を提議しているようにみるが、「実はこんな人もいます」程度の描き方にしかなっておらず、「なぜこれが芥川賞?」の感がいまいちぬぐえない。 | ||||
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芥川賞受賞作品だから読んでみたが、正直面白くもないし、感動もしなかった。幼児性愛嗜好がばれてからの日々が描かれているが、推理小説のような種明かしもなければ、同情してしまうようなエピソードがあるわけでもなく、更生に対する見通しもなく、だらーと始まり、だらーと終わった感じ。辞書がないと読めない字が多かったのも楽しめなかった一因かも。 | ||||
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私は文学は普段ほとんど読みません。ですが、今回、興味本位でちょっと読んでみました。読んで驚きました。作者が「頭で考えて」小説を書いているのです。頭で考えて書くべきなのは学術論文か、取扱説明書ですよね。小説って、そんな風に書くものではないと思います。モノを作るというのはアタマで考えて作っても、受け手は面白くないんですよね。言い換えれば、「アタマで考えた」ことが読者にバレてしまうようでは、まだまだだと思います。これからは「アタマで考えた」ことがバレないぐらいの技術をもって小説を書いてほしいと思いました。 | ||||
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