■スポンサードリンク


グランド・フィナーレ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
グランド・フィナーレ (講談社文庫)

グランド・フィナーレの評価: 3.36/5点 レビュー 73件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.36pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全73件 1~20 1/4ページ
No.73:
(2pt)

ロリコンが気持ち悪いので女性・子持ちは読書注意。

芥川賞は本当にエログロが多いですね…。
表題のグランド・フィナーレは性犯罪者がひたすら自己を正当化しようと語り尽くし、その被害者面っぷりには開いた口が塞がらず、読むことを諦めかけたギリギリのラインで、主人公の取り巻きがズバッと説教してくれたので助かった。起承転結の「転」は予想外で面白かった。が、他の人のレビューにあるように、結はない。やや消化不良のまま、馬小屋の乙女を読む。これも結がない。その上、またも下ネタ。トンカツのあとにメンチカツ出された気分でうんざりする。なんでこんな気持ち悪い文が書けるのか。あまりにリアルすぎて作者もロリコンなんじゃないかと疑ってしまう。女性は読んでいて良い気がしないと思います。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.72:
(5pt)

文章がかっこいいってすごい

書籍を読んで、Audibleで聞いて、また読んだ。いい。耳で聞いても、阿部和重氏ならではのかっこよさが伝わってくる。女性の描写、子供もいい。いきいきとしているというよりは、「ちゃんと考えて生きている」のがわかる。それは実際に考えているかどうかではなく、つまり生きるとはそういうことなのだと、あらためて教えられる。やっぱりすごい作家だ。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.71:
(2pt)

わからん

登場人物の考えの描写は多面的かつ移ろいを感じたが、結局のところ各エッセイで総じて述べたいメッセージが何なのかが掴めない…解説をくれー
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.70:
(3pt)

キレイなまとめ方がかえって薄気味悪さを感じてしまう

著者の作品の多くは、傍目から見て問題を抱えているのが明らかなイタいやつが主役だ。内省するほどに、自己欺瞞に陥ってしまうというパターンが見られるが、本作品は幾分おとなし目だろうか。

ロリコンが発覚し、妻や娘に愛想をつかされ、友人たちからも蔑まれている男の物語。出だしから波乱の予感だが、二部構成の後半から様相が変わってしまう。

故郷に戻った男が小学生の女子に芝居を教えるようになるのだ。破綻へむかってまっしぐらと思いきや、転調したかの如くで戸惑うばかり。キレイなまとめ方がかえって薄気味悪さを感じてしまう。

ミニシアター系の映画のワンシーンを切り取ったかのような描写が特徴的ではある。

本作品は、『ニッポニアニッポン』との接点があり、いわゆる神町サーガを形成しているんだろう。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.69:
(3pt)

この人の作品はもっと凄い

彼の著書で初めて読んだ。
その印象はどうにも退屈で、芥川賞であることにも輪をかけてがっかりだった。
だがその後、『ニッポニア・ニッポン』、『インディヴィジュアル・プロジェクション』、『無情の世界』と読んでいったら
私はもう彼の虜になってしまった。
とくに『ニッポニア・ニッポン』にはドハマリした。これをきっかけに次々と彼の著書を立て続けに読んでいったのだが。
さて、正直言うと、挙げた三作品に比べるとこの『グランドフィナーレ』は正直弱い。面白くない。
にもかかわらずどうしてこれが芥川賞なのか。
まあおそらく彼のこれまでの著書の評価を鑑みて、そろそろ芥川賞をあげるべきだろうと考えたに違いない。
そしてちょうどその年に書き上げたこの『グランドフィナーレ』があったので、これに賞を与えたのだと思う。
そうでも思わないと、あまりにも作者の実力と、賞を与えた『グランドフィナーレ』の完成度に乖離がありすぎるからだ。
つまり、阿部和重はすごい作家だ。しかし、この『グランドフィナーレ』は正直、これまでの著書に比べると面白くない。
だから、これだけを読んで評価を下し、そのために『ニッポニア・ニッポン』といった彼の著書を読まないのはあまりにももったいないということだ。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.68:
(1pt)

漢字の試験

同郷、同年代ということで、読み始めたが、読了はまだ先。
読了しようという願望は既に萎えてます。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.67:
(5pt)

タブーへの挑戦

グランドフィナーレはロリコンの話で不快に感じる場面は多々あります。 しかし、このようなロリコンの話は実際に聞いたり話したりされる場面は現実世界では少ないです。 つまりこの本は自分とは一種無縁のようなテーマ及び人生を提示してくれます。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.66:
(2pt)

主人公はロリコンなのか

自分の子供の裸体の画像を撮ることができるのか?

二児の娘を持つ親として、ありえない。

小説でもありえない。

まして金儲けのために画像を商売目的で流通させる

ことは考えられない。

それなのに、子を思う親を描写していることに違和感を

覚える。

そう思わせること自体、作者にまんまと手のひらに乗せら

れているのかもしれない・・・。

エンディングでは未来に向かって、明かりが見えてくるように

描かれているが、

娘を持つ親が読んだら、気分が悪くなる可能性があります。

なので、

楽しめませんでした。スミマセン・・・。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.65:
(3pt)

芥川賞受賞作ということで手にしました。

安部和重はデビュー当時から知っていました。いくつかの作品は読んだようなのですが、あまり覚えていないのは肌に合わなかったからかも。

さて「グランド・フィナーレ」は、冒頭から悪夢というか幻覚を喚起される記述が続きます。
しかしそのイメージがどこかで見た映像と直ぐに結びつき、脳内をかき回されるような快感に結びつきません。硬質な文体にかろうじて情念が押さえ込まれているといった風でもなく、同時多発テロやチェチェンをめぐる国家テロ、アフリカの大虐殺や少年兵の悲劇といった世界についても語られるのですが、それがロリコン主人公の過去の未成年レイプや語られなかった娘への欲情といったものを覆い隠すベールのような役割を果たしているのだとしたら、その平板さもまた仕掛けといえばそうなのだろう。
が、しかし、どうもどちらの側もスカスカ感を否めない。それよりも短編「馬小屋の乙女」の全体を貫く不穏な空気、トーンには感心しました。目から鼻へと一気に抜けていく心地よさ、ラストの一点に向かって収斂していく手際が素晴らしい。

この本の作品の中で何回も言及されている神町を舞台とした長編を次は読んでみたいですね。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.64:
(4pt)

民法的な破滅

この本の前に読んだのは
中村文則 掏摸 スリ
太宰治 走れメロス(短編集)
古井由吉 杳子・妻隠

傷つけられた子供。
前に『掏摸』を読んだせいか、子供と大人との非対称を思った。
倫理的な事柄に目を瞑れば、身体が生殖能力を成熟させたなら、その人物に対し性的興味を覚えるのは、効率的だろう。なぜなら、生殖能力を有しているにも関わらず性的興味を惹起させないなら、性交渉がなされずその生殖能力は使用されないこととなり、非効率だろう。
なぜ、子供と大人との性交渉は妥当でないのか。(現在の日本では、条例或いは倫理的に未成年者の性交渉は禁止されているようだ。)
子供は、性交渉が禁止され、生殖に関する情報も制限されている。具体的な性交渉だけでなく、その前後の様式といったものも隠蔽されている。子供と大人との、この情報の差が不公平に感じられる。このことから、大人と子供との(異性・同性の、二人若しくはそれ以上の)性交渉は倫理的或いは法的に禁止されているのだろう。

恐らく、小説の構造としては
第一部では、傷つけられた少女である美代とそれと連帯するIと傷つける大人沢見。
第二部では、鴇谷亜美と石川麻弥と亜美の周囲の人々が、第一部に対応する。

この対応関係を見ると、比較的罪悪の意識(罪と悪との関係、その報い・贖い、行為と心理とを結ぶ論理的構造。その社会的運営)があまり自覚的でない人物の加害を描こうとしたものだと言えそうだね。こんなことを書くと、学校教材のようだけど、やっぱり逃げることの重要性に気づく。

阿部和重さんの作品は、初めて読んだ。神町サーガというらしい。フォークナーみたい。グランド・フィナーレとサンクチュアリ。何か関連あるような、ないような。

芥川龍之介的なところ。
有名な羅生門、或いは蜜柑やハンケチといった作品に見られるような心理変化の描写。
場面・時代設定が明確で現実的な描写を用いてるところ。
子供をめぐる問題という現代的関心を寓意により喚起しているところ(芥川にあっては、近代的な知識人の倫理観といったものが問題視されていたか)。
短・中編であり、主要登場人物が比較的少ないところ。
漢字が多い?

ヴィヨンの妻のような皮肉というかユーモアといったものを、主人公の語りから感じる、妙な違和感があって、少女嗜好の男を納得させられる気もしなくもないようだね…
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.63:
(3pt)

初めて読みましたが。

伊坂幸太郎との合作を読んだ後に阿部さんの本を読んだことがないのに気付いてこちらを読みました。個人的には設定や登場人物にも共感できるものが少なくまた読みたいという作品ではなかったです。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.62:
(3pt)

大小問わず、

捏ねくり回す平時の思考の活写こそが書くことなのだ。過去一連の作品と世界を共有する短編集だが気にせず軽く読める。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.61:
(4pt)

芥川賞…、っぽくはないです。

芥川賞作品ということは期待して読まない方がいい。
純文学というよりは、娯楽小説という類のものなので。
芥川賞としての評価は★だけど、娯楽小説としては★★★★です。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.60:
(4pt)

違和感の味

小説。グランド・フィナーレ(阿部和重・講談社文庫・467円+消費税)。

順番でいえば、この小説→シンセミア→ピストルズとなる「神町」を舞台にしたシリーズ。この小説の主人公はピストルズでは脇役となっており、この発想自体が面白い。

法的にもモラル的にもアウトの主人公による語りは極めて冷静で、その主人公に異議を唱える人物達もまた違法行為者。それぞれが「違法か否か」について一切の悩みなく違法の道を進みながら、あるものは「お前の違法は人道的に問題あり」と責め、あるものは法なきものの前提で我が道を進んで行く。

そこには自己が道を外すことの呵責や陶酔もなく、自己の判断基準のみで喜び悩む日常を淡々と綴っていく世界があり、その違和感にこの小説の味がある。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.59:
(3pt)

難解ですが…

この作品に対する私自身の理解度の低さを自覚しつつ、でも人間ってこんなふうに笑ってしまうくらい悲哀に満ちた生き物なのだろう、との思いに至りました。「時代を切り取る」ものを現代文学をと定義するならば、エキセントリックなストーリー展開や文体も含めて、間違いなく“今”を代表する作品ではないでしょうか。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.58:
(3pt)

なんだろうこれわ

うーむ、なんだろうこれわ(最近こんな感想ばっかりだ)。

・文章は硬い。芥川賞らしいと言うか、純文学っぽい気はする。
・グランドフィナーレで扱われている主題は面白い。
・グランドフィナーレ第一章の最後は盛り上がりがあり良い。
・ただしまとまりには欠ける。
・おまけのような短編は全滅

とりあえずもう一作くらいこの人の本を読んでみようかと言う気にはなる。
と言うことで期待をこめて星3つとします。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.57:
(3pt)

ロリコンの内面ってそんな単純なのか???

娘を溺愛するもロリコンの趣味が妻にばれて離婚させられ愛娘に会うこともできず・・・・

そんな主人公を通して物語だが・・・

確かに読みものとして面白くもありページは進んでいくが・・・

でもロリコン趣味の内面というものにまったく筆者は迫っていない・・・

人間の癖で最も修正がきかないのが性癖だというが・・・

そういった特異な性癖を持つ人間の物語の割には上辺だけでの描写が目立ったような気がして・・

文学作品として私個人はできのいい部類のものではないと思う
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.56:
(3pt)

読み進めるうちに、意外と笑える、さわやかな?物語に思えてきます。

阿部和重氏の芥川賞をとった作品です。
めちゃくちゃ読みにくいと最初は思いました。
物語のスタートがその描写がややこしく暗い感じです。
我慢して読んでいくとだんだん、理解できるような気がしました。

 読み進めるうちに、意外と笑える、さわやかな?物語に思えてきます。
でもこの小説のテーマは何でしょうか?
離婚しそうな男、離婚した男のやるせなさ。でしょうか?
やはり重いです。

 その他3篇の気難しい中編の小説が個性的です。
どれも、ギザギザしています。思考がなかなかついていけない。
ニヤニヤして読んでしまいましたが。何か?って感じです。

 多分、何冊か読まないと阿部氏の小説は読みこなせないかもですね。
個性的過ぎるのかもね。いまだよく分からない。いいんだけどね。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.55:
(1pt)

浮薄

としかいいようのない。どこかの選評者が深読みしてくれて救われた小説。登場人物が子供っぽいのは構わない。けれども、しかし、もし筆者が純文学を志向するのなら、純文学作家としての「眼」はもっと別のかたちであってよいのではないか。純文学にも通俗小説にも該当しない中途半端な小説。さして小説つくりが上手いわけでもない。中身があるわけでもない。感性らしい感性があるわけでもない。まあ、三行読んで阿部さんの小説だなという個性はあるのだけれども、其の個性が、虚脱感とともにくるのは何事か。しかしまあそれなりに一家となっているようで。小説なんて女子供が騙せればそれで充分といえばそうなのだけれども、さ。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753
No.54:
(5pt)

さすが芥川賞

何度も読み込んでいるうちに主人公のロリコン性癖がエスカレートしていきます。俺自身、その領域には距離を置いているのだが、後々DVのようなものが混じってきます。表題にあるグランドフィナー。
ここ最金の阿部さんの作品をよんでいるのですが、やはりこの作品が最高傑作です。
 最初で最後の最高傑作。ありがとうございました。
最近のやつはすべて駄作。
グランド・フィナーレ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:グランド・フィナーレ (講談社文庫)より
4062757753

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!