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【この小説が収録されている参考書籍】
レディ・ジョーカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全108件 41~60 3/6ページ
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エンターテインメント小説、人間ドラマの極北。作者が女性ならではの、きもいホモ描写や男目線ではちょっと有り得ない心理描写等もあり、これらは大きな減点要素ですが、それでも決して満点は揺るがない、犯罪小説の輝ける金字塔、いや日本文学史に残る傑作です。文庫化する際の大幅改稿が有名な作家ですが、本作は個人的には単行本の方が断然良いと思います。単行本はちっこい文字で上下2段ぎっしり、それが上下巻900頁の弩級作品ですが、未読の方は是非。 | ||||
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高村薫を最初マークスの山を読んで構成力、筆力に感服 大いに期待し今日に至る、社会派の、女性作家とは思わず 彼女の評論も読するに値する。 | ||||
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とにかく骨太で、すごい女性社会派作家と感嘆! 山崎豊子を凌駕し、松本清張に肩を並べる。 | ||||
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高村薫作品はすべて筆力現代の作家で最高水準。 グリコ事件に題材を求め、暴力団、被差別部落、障害者 アンタツチャブルな世界を描き、映画より、NHKの数時間 ドラマででの映像化されたのを見てみたい。 | ||||
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上・中・下巻とぐいぐい読ませてくださる高村先生さすがです。 大企業の社長誘拐という大犯罪もこの世の中の巨大悪の闇の中ではすぐさま消えうせる小さな中州でしかなかった、ということでしょうか。 実際誘拐事件自体は読み進むにつれ次第にぼやけていって犯人グループについての描写はほとんどなくなっていきます。 下巻にさしかかった頃にはもうそろそろ出て来てほしいな、せっかく一癖もふた癖もありそうな犯人の面々なのに・・・犯人側からの視点や事件との絡み、その後の変化などはどうなっているんだろうと期待しつつ読み耽りました。 けれど、いよいよ犯人との対決となり山場かと思いきやそれさえもなんだかとってもあっけなくてポカンとしました。 本を閉じて充分な読み応えは感じたもののなんだろうこの読後感は。 そして本の帯「レディ・ジョーカー事件。男たちは何を得、何を喪ったのか。」を見て、それだと。 個人的にはやはり犯人たちにもっと迫ってほしかった訳です。が、しかしこの話は詰まる所レディ・ジョーカーに翻弄された人々の物語であり、 というか下巻はそもそも合田の物語なのでしょうね。 それにしても一命をとりとめた合田刑事のあの言葉は・・・本を読んでいる間中なにやら妙にざわざわと落ち着かない気分でしたがまさかの・・・。 そういうところである意味確かに「魂を揺さぶ」られたのは私の品性が下劣なせいなのでしょうか。 | ||||
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高村薫先生の本は奥が深い。最初が読み進みませんがだんだん読むとドキドキです。 | ||||
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ここ10年の日本ミステリーで一番の傑作! 一言で言って、割り切れる思いとは縁遠い作品であるけれど、その割り切れなさこそが、現代という朧な時代のの最もリアルな活写であるという気もしてくる。ましてや、あまり光を当てられることのない、タブーに属するような被差別民や在日他民族の世界が、同じ日本という狭い時空の中にまぎれもなく混在していて軋轢を起こしているその断面をこそ、この小説がテーマにしているのでないのにも関わらず、何のためらいもなくすっぱりと切り出して見せる。 前作『照柿』では、ドストエフスキーの『罪と罰』のように、個人の内面を深くえぐった地獄行のような世界がひたすら描かれていたが、今度の『レディ・ジョーカー』は、より社会を取り込んだ、よりマクロ的な視野において、より巨大な時空間を意識した、新しい世界を見せている。想像するだに書くのはかなり困難だろうと思われる描写が多く、手間ひまかけて準備されて書かれた作品特有の密度がここにある。 そして、大きな小説であるだけに、集中力を削がれるところは否めないものの、人間がいかに社会的な存在であるのか、という作者なりの方向がきちんと見えてきて、純文学とは一線を画しているような新たな転換のようなものを、ぼくは作者の書く姿勢に感じて嬉しかったのだ。 ぼくは以前から高村は、ドストエフスキィの世界を規範にしているように感じていたのだが、それはまたもこの作品で裏打ちされる。ドストエフスキィの魅力は一言で言えば「混沌」。トルストイのように正邪をきちんと整理してキリスト的「道」を解いてゆく作家なのではなく、「混沌」そのものをいかに表現し、その中でいかに生そのものを描き切るのか。具体的にはいかに社会とより真摯に切り結んでゆくかという物語であり、一人一人の心の中の悪霊たちの物語でもある。 ドストエフスキィは『作家の日記』という時事評論をものにしているが、まさに文学だけにおさまらない懐の深さ、視点の多さ、視野の広さを、そうした地点で示してくれていて、この辺り高村のやり方には近いものがあるのではないだろうか。 現代でドストエフスキィの犯罪を中心に据えた小説作法をやろうとしたら、高村のこの『レディ・ジョーカー』は、非常によくできた手法と言えるように思う。犯罪そのものを物語とするのではなく、もっと書きたいものごとのために、犯罪を中心に据えるのだ。『レディ・ジョーカー』はそういう小説ではないかと思うのである。 馳星周がエルロイの影響をダイレクトに受けたという『鎮魂歌』は、まさに『ホワイト・ジャズ』の文体に機を得たものだと言われるが、今、小説世界の闇の深さという一点だけに絞ってみると、この『レディ・ジョーカー』こそエルロイのあの深い闇に再接近したそれではないだろうか? ぼくはこのことだけでも大変この小説に衝撃を受けた。 以前から鼻についていた高村小説特有の男性同士の同性愛的気配は相変わらずだけれど、そんなものはこの際許してしまおうとさえ思った。 ラストのラストで感動させられた。闇に抛り込まれた人や事件があまりに多い。しかし、ぼくらが生きている世界はそうした闇にいつでも繋がっているし、ぼくらはその中で何の痛痒もなく無関係な顔をして生きている。そうした平穏から滑り落ちてゆく闇の怖さ、のようなものをこの小説は非常にシニカルに描き切っているように思うのだ。 さて、最後に値段のことだが、一冊1,700円で、こうした「質量ぎっしり本」を買うことができるのは驚きである。そこらの文庫本数冊分より遥かに安い買い物となったのは、かつて『砂のクロニクル』でハードカバーの四段印刷という荒業をやらかし革命的コスト・パフォーマンスを見せてくれた毎日出版社という良心のたまものであろう。こうした出版姿勢を持った版元にこそ、いい作品が集まって欲しいと、願ってやまない。 | ||||
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映画を先に観ました。まだ下巻の途中ですが、東大生がなぜ二次面接を中座したのか、なぜいきなり自殺したのか、分かりません。出自のことは寝耳に水の話のはずで、父親に問い正しても良さそうな話です。それに、野心家とは思い辛い理系君の彼が、付き合っている彼女の父・叔父が役員をやっている日之出を受けるものだろうか、という疑問も捨てきれません。 | ||||
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人生の目的を失った男たちが企てる犯罪。 金、会社、権力、そして自分のために...複雑に絡み合い蠢く人間模様。 がっしりとしたプロットに硬質な文章がぴったりで頁をめくる手が止まら ない、凡百の小説とは一線を画す至高の一作です。 | ||||
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強烈な余韻を残すラストシーン。 主人公は合田刑事であり、レディ・ジョーカーの面々でもある―幼い「レディ」の周りに集まった、悲しくも優しい人々…。 物語は不可解な「手紙」から始まり、レディ・ジョーカーの出会い、その鮮やかな犯行が語られる。が、被害者の日之出ビールを追いつめていくのは、別の暗いつながりの方のようである。 著者の圧倒的な博識、想像力、知性…。作品の深さは、「カラマーゾフの兄弟」を連想させる。 レビューを書き終えて、私の心は青森の田舎の夏のトマト畑に戻っていく…。 | ||||
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ああ、これはきっと、『ファウスト』の物語なんだな、と思った。 伝説のほうではなく、ゲーテの書いてみせた『ファウスト』。 破滅的な厭世観に囚われた主人公を、悪魔が救おうと説得する話。「この世は美しい、捨てたもんじゃない」と。 やがて主人公は、この世の美に気がついて、そしてその魂は救済される。 「美しいものは人を卑しさから救ってくれる」って言葉がいい。 この美と救済のエピソードは、作中で何度か繰り返される。 ビールの美味さや、ヴァイオリンの音色、無能だけど無垢なレディ、それに密かな人物同士の関係。 けして大仰なものではなく、ささやかで世俗的で日常の中に転がっている美が、人の魂を、混沌としたゴミタメから救い出す。 真の美は、そういった日常の中に美しいものを見いだせる人の心。 だから、刑事が主役にも関わらず事件は解決しないのに、カタルシスがある。 それがたとえ、狂気を孕んだ美だとしても。 この現実世界そのものが、どうしようもない狂気を湛えてるんだから。 ……レビューじゃないですね; | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算371作品目の読書完。2011/06/21 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算371作品目の読書完。2011/06/25 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算371作品目の読書完。2011/07/04 | ||||
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長編にもかかわらず、一気呵成に読了した。この圧倒的な描写力はお見事! 著者の高村薫を、ポスト山崎豊子とでも言ってしまって良いだろうか?(いや、まずいだろうな) 複雑に絡み合う人物の背景を、最終的には「ああ、なるほど」と万人を納得させてしまうテクニックには脱帽だ。登場する個々のキャラクターそれぞれが、どうしようもない孤独の闇を抱え、持て余しながらも、その上さらに社会という荒波に揉まれていくのだ。 この作品は、30年ぐらい前に日本社会を騒然とさせたグリコ・森永事件をモチーフとして描いている。ここでは製菓会社の代わりにビール会社がターゲットとなっているのだが、この企業テロをめぐる裏取引やら警察、公安、ジャーナリズムの世界が、おもしろいように現実味を帯びていて息を呑む。 女流の社会派作家と言えば、やはり山崎豊子が白眉だと思う。だがミステリー作家と違うので、エンターテインメント性にはやや欠ける。比較の対象としては、むしろ宮部みゆきあたりになるのだろうが、こちらはどちらかと言えばのど越しスッキリ、ライトな感覚の作風で、高村の人間存在の意義や意味を問うた作風の前には撃沈かもしれない。 事件の発端となったのは、岡村清二という東北大学理学部出身の、日之出ビール社員が解雇されたことに始まる。岡村清二が労組運動に関わったとするのが原因だった。晩年は痴呆を患い、郊外の老人ホームでひっそりと亡くなるという設定なのだが、この人物一人を取っても、人生って一体何なのか? という命題を突きつけられるストーリー展開となっている。 被差別部落問題も扱っているので、いいかげんな気持ちで字面だけを追うなんてことは、一切できない。 さて、ここまで書いてみると、『レディ・ジョーカー』がいかに優れた長編小説であるか、お分かりになっていただけたのではと思う。だからこそあえて釘を刺しておきたい点が一つだけある。 それは、登場人物に同性愛的傾向のある男性二人が出て来るということだ。しかも主要人物。男でありながら女の心を持っているとか、女装趣味があるとか、そういうのとはワケが違う。しっかりとした男であり、男として男を愛しているようだ。(たぶん) 性的マイノリティーについては、非常にデリケートな部分なので、多くは語れないが、この小説ではそこらへんが何かしら異質な雰囲気を漂わせている。平等主義・思想にこだわる著者の意図的な工作だったとしても、若干のムリを感じさせるものがあった。 私は1997年に単行本化されたものを読んだのだが、その後、文庫化されるにあたり、かなり改稿されたようだ。このあたりの描写が一体どんなふうに変更されたのか、興味津々ではあるけれど、硬派なはずの社会派サスペンスが最後に来て「あれれ?」という感触は否めない。 もちろん、こういう世界観もひっくるめて人間存在の深淵を追求するのだという意見もあるだろう。だがしかし・・・。 高村作品に女性読者の多い理由が分かるような気がする。 いずれにしても、圧倒的なリアリティで完成度の高い社会派長編小説だ。 | ||||
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読了まで相当の知力・体力を要する大作である。あの『マークスの山』と比べても、さらに数倍のエネルギーを、読む者に要求する。 満点から★を1つ減らしたのは、誰にでも薦められる平易な物語ではないため。個人的嗜好としては★5つでも足りないくらいに、好きである。 お世辞にも読みやすいとは言えず、広くお薦めするのは無責任かと思う。だが、”忍耐力がある知的な読書好き”には是非、手にとっていただきたい。 知性と根気に欠ける私は、途中で何度も投げ出しそうになった。重層的に進む物語に混乱し、前を読み返すこともしばしば。オーバーロード気味の脳にチョコレートや煎餅でエネルギーを補給しながら、しかし、上巻・後半からは溺れるように読んだ。泳げなかった… 登場人物が生身の体、現実の思考をあたかも持ったかのように、脳裏に起ち上がる、動き出す。 なるほど疲れる訳だ。 最終ページ。とにかく「凄い」としか感じられなかった。 抽象的で申し訳ないが、読了時の放心状態を表現するには、これ以上の言葉が浮かばない。 そして穏やかに湧き上がる、耐久スポーツのような達成感。 強い文体・人物造形・ストーリーは、著者の性別を意識させない。「女」を武器にすることなく「らしさ」に甘んじることもなく、ただ一人の作家として執拗に筆を駆る。高村氏の覚悟と執念が伝わってくる。 穏やかな筆致で人の強さ、したたかさを謳(うた)い上げた終章は圧巻。 ヌーベルバーグの秀作にも似た物語の余韻。単なる感動とは違う、震えるような余韻。凄い、本当に凄い。この人の筆は、怖い。 | ||||
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大手のビール会社を取り巻く未曾有の事件。警察・検察・記者・企業人を多角的に描きながら人間の根底にある欲を 素晴らしく広大に描いている。冒頭から惹きつけられた要因は文章の奥深さもあるが、それ以上に読み進めて行く内に ここまで世界に引き込まれるとは想像もしていなかった。読了した後の心に刻まれたものは爽快感にも近いものだった。 もっと読みたい、この後の日の出ビールの行く末はどうなるのか。上・中・下巻あっという間だった。 また読み返したい。 | ||||
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必ずしも未解決事件の真犯人に迫っているわけでもないが、確実に事件の核心をついているような気がする。 題材はグリコ・森永事件だが、警察無線の傍受、「部落解放同盟幹部」からの脅迫テープ、アベック襲撃事件、週刊現代記者が指摘した「株価操作説」など、かなりディーテールな要素まで盛り込まれている。 そして、事件の不可解性、複雑性。解放された際の江崎社長の憔悴しきった顔は、誘拐だけによるものとは思えず、かなり重い何かを背負っているとも思わせるものだっと記憶している。 社長が背負ったものとはなんであったか、犯人グループは何によって結ばれ、何を目的としていたのか、レディジョーカーはそういった疑問の核心をついている。 | ||||
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若い人には、初めの長い手紙文を読めない人が多いですね。 たったの10頁ほどなのになぜ読めないか。 富裕で高慢になった日本人は、その内容に共感できなくなっているんでしょうか。 あの手紙文の後に、もの凄い世界が待っているのに。 私は「レディ・ジョーカー」を7回読みました。 | ||||
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本書を読む前に以下の本を再読した。 「緊急報告 グリコ・森永事件」、「闇に消えた怪人 グリコ・森永事件の真相」。「緊急報告――」は文字通りグリコ・森永事件の表面的事象を、新聞記事より詳細に書かれてあり、事件の何たるかはこれを読めば判るようになっている。「闇に消えた怪人――」は事件の真相を著者なりに追いかけており、一応読み応えがあった。 本書は云うまでもなくグリコ・森永事件から発想を得ているが、舞台は東京で合田警部補が登場する。「照柿」以来だ。 いつもながら高村の圧倒的筆力には感嘆させられるが、かなり改訂しているのか、単行本で読んだ印象と較べると、この文庫版はやや硬さが取れ読み易くなっている。 冒頭から、被差別部落、日共等々の言葉が羅列され、これは一体何なんだと思わせ、次に競馬場、そこに集まる個々の人物を描写していく。 薬局の老主人、現役刑事、在日の信用金庫の職員、旋盤工、トラック運転手、そのトラック運転手には障害をもった娘(レディ)がいて、競馬のファンなのでいつも連れてくる。 やがて、これらの人物がとてつもない企てを起こす。「レディ・ジョーカー」と名乗って、大企業・日之出ビールの社長を拉致・監禁するのだ。 そして解放した後、ビールを人質にとって20億円を要求する。警察、新聞記者、仕手集団、総会屋、右翼、政治家等々を巻き込み、風呂敷をどんどん広げていくのだが、構成が見事なのと緻密な描写でリアル感があり、自然と収斂されていく。 ともあれ、私自身の熱い思い入れはあるものの、本書は日本ミステリー史上に燦然と輝く作品である事は論を俟たないだろう。 | ||||
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