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虹の彼方
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虹の彼方の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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賛否両論の小説でしょう。こんなこと書くのおこがましいですけど、小池真理子さんの書こうとする意図は十分理解できた気がします。 所詮他人の色恋沙汰(しかも小説)よくわからないという感想です(だって主人公女優だし)。誰をどのくらいどんな風に好きかは、誰にもわからない。本人だってわからなかったりしますでしょ。 年齢は関係ないけど、歳がいけばいくほどしがらみは多くなる。それはまあ、そうだろうな。若い頃の恋愛感が遠ざかってしまったので比較できないし、まあ、比較も意味がないかな?もっと早く出会っていたら、なんてことも意味ないし。 あとはまあ、自分が48のとき43の男性と恋愛関係に陥るってどういう感じなのかなー(冒頭で男性が「間に合ってよかった」といいますが、そんな感じなんだろうか?)。現実的には超ありえなさそう(爆) | ||||
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毎日新聞で途中から読んでいたが、ただ不愉快なだけでした。西原理恵子の「毎日かあさん」の下にこんな不倫小説を載せるなと思った。特に2人で中国に逃亡するあたりが意味がわからない。最後は、正臣は妻子にも志摩子にも捨てられて、地獄に墜ちればいいのにと心底思った。 | ||||
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■女優高木志摩子、48歳。大学で美術史を教えている夫は53歳。2人に子どもはいない。作家奥平正臣、43歳。妻と双子の娘がいる。 ■ともに家庭がありながら志摩子と正臣は激しい恋に落ちた。志摩子が初めて座長を務めた舞台公演「虹の彼方」の原作を書いたのが正臣だった。「虹の彼方」は家庭を持つ男女が恋に落ち、苦悩の果てに心中をするという物語だった。皮肉なことに、その主演女優と原作者が、恋に落ちたのである。まるで舞台そのままに。 ■公演の打ち上げ、文芸誌での対談を経て、2人は激情のおもむくまま、逢引を重ね、肉体関係におぼれてゆく。 ■それぞれの家族は、やがて配偶者の行動に不自然さを感じ、心配を募らせる。それが分かりながら、志摩子も正臣も密会を続け、ついに写真週刊誌に記事にされてしまった。正臣の妻は半狂乱になり、志摩子の夫は明け方まで眠らず妻の帰りを待つ。皆が地獄に落ちてしまったのだ。 ■そして2人は全てを犠牲にして、上海への逃避行を決行する。まるで、世俗のモラルに反逆するかのように……。 ■賛否はともかく激しい男女の恋がここに描かれている。 | ||||
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女優と小説家のロマンチックな大人の恋愛事情をドラマのように映画のように読みました。章の終わりに近づくにつれ、ややつまらなくなりましたが全体的に素敵なお話でした。 | ||||
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次のフレーズがとても印象に残りました。生涯、忘れることの無い予感がします。 『紫薇がふいに泣きだした。目を赤くしながら、涙をあふれさせながら、首を烈しく横に振り、 「なんかすごく悲しいよ」と子供のような言い方で言った。「なんで、戻らなくちゃいけないんだろ う。大騒ぎになるってわかってるのに。このまんま、ずっとずっとふたりきりでいればいいのに。 人が何を言っても、こういう関係、ってあるはずなのに」』 男と女である以上、どこで出逢おうと、どんな状況であろうと、愛し合うということはあり得ることなのだと思います。そういうテーマを追求した作品だと思います。作者にとっては、次の作品に向けてのテスト的な位置づけではないかという感触もしました。 中国での逃避行から日本に帰り、志摩子も正臣もそれぞれの現実と対峙するが、この部分の描写をもっと濃くしていただけたら、ラストシーンがもっと輝いたかもしれないと思いました。 | ||||
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「起」の部分で「承」が予測でき、「転」の部分で「結」が実に容易に予測できた。 約一年間の新聞連載を単行本化した「作品」だけれど、その新聞掲載時に、何らの一言一句が引っかかってくることは無かった。 だが、単行本となったので、流れが切れることなく読めると思い、文章に期待感を持っていた。 一言でいうなれば、「駄作」である。テーマは旧態依然としてあるものだし、だからこそ、新しい切り口が見えればと思い、ページをめくるのだが、陰々とした心理描写の明け暮れで、このことに重点を置き過ぎたのが、この類の小説の普遍的なものから抜き出ることができなかった。 読後感は言うに及ばず、独特の癖のある文章も含めて、好印象は得られなかった。 | ||||
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「間に合った」志摩子と正臣が出会った時、二人の心の中で漠然とそんなことを感じた。結婚は一生の契約かもしれない。でも、40を過ぎて何もかもきちんとまとまっているときに出会ってしまう恋。別に心の隙間を埋めるための恋ではもうないのだけれども、とてもいとおしく思う。私もそんな年になり、少女のような恋を大人げなくしています。でも、今の自分が本当に愛せる人を見つけたような気がして、今までの恋はなんだったんだろうなあと。一見、いい年をした大人の色めき話みたいなお話ですが、実際こう思うんだ、そうそう。子供がいたら違うんだとかともかくいろいろな事を思いながら読んだ本でした。最後は二人で死ぬのかななんて思ったけれども、でも別れないで静かに年を重ねていくのであろう未来が現実的で良かったです。私も今度生まれてきたら、最初から今大好きな人のそばにいて、そんなに大きなことはできなくてもいいから、静かに二人で生活できたらいいなと思いました。多分、40を過ぎる位の恋が本物の恋かもしれない。 | ||||
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中高年の恋愛をテーマにした小説と言うと、ラストはどうしても情死だったり、妙に悟った別れかただったりするものですが、今回は周りを傷つけ、ぼろぼろにしながらもやはり離れられない二人と言うことで、とても現実的でした。 全てを捨てることの代償は、年齢を重ね、社会的にも安定したからこそ、とてつもなく大きく、周りからは大きな罪を犯しているととられてしまう。そんな二人が上海へ逃避行し、そこで帰国を決意するまでのくだりは、中国の美しい自然と、ゆったりと流れる時間を背景に、正臣と志摩子の心の葛藤が痛々しく、胸が痛みました。 48歳と43歳と言う年齢で、こんなに激しい恋に落ちることは羨ましい限り。この本は若い方には理解しがたいと思います。R40というところでしょうか?500ページを超える大作です。中年に差し掛かった女性が非日常を遊びたいならおすすめです。 | ||||
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すみません辛口で。純粋(ま、こう表現しておきましょう)な愛ということだけ取り上げている手法もあると甘く見ても、私としてはこの点数でした。周りの人間が物分り良すぎ。いいんですか身を引いて。しかも当事者達、「女優だから謝ったふりの会見を開く」のではなくて、う〜ん、不倫純愛(?)を叫ぶのでしたら、もう少し波乱万丈な会見でもよかったのではないでしょうか。作り物の話なんだから、とことんそんなのあり?とか、突っ走ってほしかったです・・・。いまいち、「丸くおさめよう」という作品に落ち着いてしまった感じです。 | ||||
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