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虹の彼方
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虹の彼方の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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あまり面白くない | ||||
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最後までぐいぐいと感情移入して読みました。二人の感情の変化がとても面白かったです。志麻子も正臣も決して魅力的な人間ではありません。というより、正臣に関しては完全に自己陶酔していますね。「すべては俺の責任だ、俺が志麻子に会わなければ彼女は傷つくことなかった、、、最愛の家族を捨ててしまった、、、」等、完全に自分に酔ってしまってます、、、。最低な男ですよ。でも、それでもいいんです、完璧な男などこの世にいませんから。結局志麻子も正臣ももがきながら大切な物(者)を失っていきます。それも彼らが選んだ人生。この作品、ラストは希望の光が差していきます。よく不倫小説にありがちな「死」を選ばなかったのは良かったです。 | ||||
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小池真理子さんの本はよく読んでますが、、全く共感しませんでした。特に正臣。いい年して新しい女にグイグイ行き過ぎ。気色悪いです。妻にたいする態度もなんじゃこりゃだし、志摩子も志摩子ですが、こんな男には勿体無いですね。男らしさゼロ。 どこが良かったんですかね、この男の。何が間に合ってよかっただろうなのか。オエーってきました。 | ||||
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うーん、なんだか最初から最後まで、ひたすら馬鹿な男と女だなあという嫌悪の気持ちが続いて、中盤から流し読みしてしまいました。 追い込まれた二人が上海に渡ると決めたあたりから、流石にそれはないやろ、とりあえず落ち着こ?と本に突っ込んで気持ちをはらしつつ。 まさに、馬鹿の極地に挑んで、そのてっぺんに登り詰めようとする男女を小池さんは描きたかったのでしょうね。 だから、意図は大成功した小説なんだろうと思います。 小池さんの物語は好きでたくさん読んでいますが、この「虹の彼方」だけは全く二人の恋愛に気持ちがついていけず、辛かったです。 倦怠期を感じてる中年女性とか、現在進行形で馬鹿になってる方、恋に恋する若い女の子なんかは楽しめるのかな? 私はバツイチで、すっかり、恋愛は必ずぶっこわれる、恋愛なんてクソクラエ!の心境になっているから、ダメでした・・ 小池さん、ごめんなさい。 | ||||
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序章と終章以外は,志麻子,正臣という2人の主人公の名前が章の見出しになっている。 読むのが辛かった訳ではない。 志麻子,正臣と読むと,ちょっと休憩したい。 同じところをぐるぐる回っているような感じ。 読後感として,赤川次郎の「杉原爽香」シリーズが思い浮かんだ。 赤川次郎の理想の女性像に対して,男性のだらしなさ。 小池真理子理想の男性像として,どんな状況でも自分のことに一途になって欲しいという気持ちが垣間見える。女性の行動は生き方としての美学が赤川次郎と違う。 何が美しいかを主張したくて,長くなっているのだろうと推測した。 辛くはないが,ぐるぐる感が残った。 そうか,志麻子,正臣という2人の主人公の名前が章の見出しになっているから仕方が無い。 | ||||
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我々は「現実原則」の中で生きていると言っても過言ではないのでしょうか。 だから、こういう小説に浸り、「快楽原則」を満喫する。 はけ口になるのかもしれませんね。 こちらの作品。たしかに最後は残酷な結末が私の印象ではありますが、そこに「快楽原則」があり、だから素晴らしい作品だと私は思うのであります。 多分批判も多いこちらの作品。しかし、「批判は最大のオマージュ」とは誰が言ったか忘れましたが・・・記憶(虹)の彼方に・・・笑 しかしみんなそんな作品をちゃっかり熟読玩味しているのでしょうね。だからでないと批判もできないわけで・・・ 私は小池文学の最高峰の作品の一つだと思います。 快楽原則ノ快楽文学ココニアリ! | ||||
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遅ればせながら最近この本を読みました。 小池作品を読み出したのもつい最近で、 「恋」「望みは何と訊かれたら」に続いてこれが三作品目です。 この二人は男女なので恋愛の形を取っていますが、 恋愛を突き抜けた互いを思う純粋さを感じました。 きっとこの二人なら、親子や同性の友人としてめぐり合っても 互いに深く相手を思い真摯な関係を築いたのだろうな、と思います。 男女だからセックスもするけれど、 それは相手を思うあまりの表現のひとつ、といった感じで、 逆に肉欲とは反対のさらさらの乾いた印象を受けました。 社会的にも安定した地位があり、恵まれた環境にいるのに、 そういった相手に出会ってしまったからここまで行き着いた。 家族も周囲も自分もずたずたにせざるを得なかった。 正臣が、二人が若い頃に出会っていたら何事もなく結婚できて…と 思いをめぐらせるシーンがあるけれど、 40代のさまざまな経験を経た二人だったからこそ、 ダブル不倫以上の意味がある関係に行き着けたんじゃないかと感じました。 そういった意味では非常に大人向けの小説だと思いました。 | ||||
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一番好きな作家、小池真理子さんの長編小説 購入したものの、かなりの長編故ずっと手元に置きつつ、やっと読破出来ました。 内容は一言で言ってしまえばW不倫 女優・高木志摩子(48)と、作家・奥平正臣(43)それぞれに家庭を持ちながら、終わりにする事が出来ない愛の物語。 読み進めながら頭の中では渡辺淳一氏の失楽園が浮かんでは消え… 小池真理子ならではの文体の美しさや何とも言えない表現が随所に散りばめられているのですが何故か面白みがない…ともすれば途中で飽きてしまいそうになりながらラストまで行きました。 以前の様な心が揺さぶられる感やインパクトのなさがその原因なのかな… それでもきっとこれからも小池作品は買ってしまうんだろうな。 | ||||
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一言で「不倫」と言えばあまりに空しい。愛を貫くといえばきれいごと過ぎる。 家庭を持った40代の男女が何も見えなくなるほど、いや、冷静に見えてはいるが、愛してしまったお互いの存在が大きすぎて、結果的に何も見えていない状況と変わらなくなる。 愛する気持ちに年齢はあまり関係ないかもしれないが、社会的に評価されている大人でも、人を愛する気持ちは変わらず、多くの常識や理性を兼ね備えていても、それらを全て捨て去るほどの恋愛を描きたかったのだと思う。 しかし、どんな恋愛でも結果は予想される2つ。別れるか別れないか。 社会に背を向け、多くの非難と中傷を受け、家族を苦しみの底に追いやり、決して安らぎの場所はない。 逃避行としてつかの間2人だけで過ごす中国大陸の自然の雄大さと、ゆっくり流れる時間が現実を忘れさせる。 しかし、決して生きている以上、現実から逃れることはできない。 男と女は予想外の展開には発展しないけれど、作品としては完成された作品。 長編であるが一気に読ませてくれる。大人の男と女を描かせたら小池真理子はさすがとしか言いようがない。 | ||||
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道徳的には愚かな内容ではありますが、経験も知識もそれなりに備わってくる40代後半の男女が家族や周囲に迷惑をかけてまで、今さらに恋愛するさまは単純に軽蔑すると同時に、興奮と感動もしました。作者の筆力が最後までイッキに読ませてくれます。実行はオススメできませんが、小説の中で楽しむのは自由♪ 40代だって、好きな人に「もう我慢できない」と抱きしめられられるとたまりませんわ(^^♪ | ||||
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長編W不倫ドラマ。 どれだけ理性を忘れて恋愛に身を委ねることができるのか…。 男女の視点を代わる代わるに展開され、恋情に狂うがごとく中年カップルが互いをむさぼり合う悦びと苦悩があますところなく繰り広げている。 | ||||
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残念ながら、本書は駄作だと思った。 主人公の二人は容姿が良く、女優と作家という一面では秀でた才能を持つものの、 人間としての魅力が全く感じられない。 まるで割れ鍋に綴じ蓋って感じの二人。そんな主人公たちに感情移入なんて出来ません。 これ、毎日新聞の連載だったから時間に追われたやっつけ仕事だったんだろうかとさえ思います。 小池真理子を初めて読む、という方には絶対にお薦めしない1冊です。 | ||||
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遅ればせながら小池真理子さんのファンになったのが6年前。 初めて読んだのは、「懐かしい骨」でした。 それからいろんな作品をむさぼるように読みました。 「恋」「無伴奏」など、恋愛小説なのか、 ミステリーなのかを分類できない作品たちを、 本当にため息混じりで読んできました。 一ページ目から全体に漂ってくる、おごそかで、 潔くて、崇高な、そして切ない。 そんな何とも言えない雰囲気が大好きでした。 でも最近は、登場人物に偏りが多く、 私小説?と思うものばかりです。 今回は特にその色が濃いと思います。 何となく、作者の願望ばかりが描かれているようで、 最後まで、志摩子をはじめとする登場人物に、 気持ちをリンクすることが出来ませんでした。 | ||||
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小池真理子の小説に必ず出てくるテーマが死と恋愛(不倫)。 そんな非日常(?)のテーマにグイグイ引き込まれるには、ごくごくありきたりの日常の中でこれらが語られてこそ。女優と小説家という設定にどうも違和感を感じます。それだけで、恋愛が遠い世界のものに感じてしまう。 今回は上海が出てくる。でも、その扱いがなんとも中途半端。 「魔都」と称され、レトロとモダンの混在するこの街の混沌、無秩序が二人の取った比道徳的な逃避行と重なるが、もっともっとそれを強烈に前面に押し出して描いて欲しかった。 何となく、上海の描き方が中途半端で、上海を舞台とした意味が無い。 それでも、道ならぬ恋の哀しさ、切なさの表現においては、さすが小池真理子です。 あまりに哀しく、切ない心理描写は彼女ならではです。 小池真理子にしか表現できない恋、この小説でもそれは健在です。 ただ、中途半端すぎて惜しい。 ひょっとして手抜き と、すら思えてしまうのは私だけ。 | ||||
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小説だからもともとフィクションですが。 主人公は男性が作家43歳、女性が女優49歳。 二人とも結婚しているのでダブル不倫。 確かにストーリーは流れるように進みますが、結末は平凡というか、がっかり。 まだ「愛の流刑地」のほうが最後まできちんと描いていて面白いです。 | ||||
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とりあえず、私は、著者と年齢が同じである。初めて読んだ小池真理子の作品は随分前に刊行された「プワゾンの匂う女」、一昨年、十朱幸代主演で舞台化されたので懐かしさもあって観劇した。まだ、その作品には濃密な「恋」の予感はなかった。「虹の彼方」の装丁のライトブルーは、どういう意図があるのかはわからない。作品のテーマのどの部分が「虹」なのかもわからない。流麗な高木志摩子を著者に置き換えてみるには、ちとむりがあるかもしれない。言うに及ばず当方も正臣には到底なれない。が、著者と2人きりで話をしたら、恋多き女に変身した著者と真正面に対峙できる自信はある。 読んでみるべし。濃密な「恋」という愛がある。 | ||||
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流れるように読むことができます。主題は、エイジレスへの渇望でしょうか。作家の、それへの思いが、えぐるように、ここそこに描かれています。恋愛小説という以前に、主人公ではなく作家自身の、老いへの怖れと立ち向かい方の葛藤が、浮かび上がっています。作家が、それを企図したのであれば、それは成功しているように思います。「間に合ってよかった」「ふたりとも年齢不詳、エイジレスって感じ」これが、主題をつなぐキーワードではないでしょうか。 | ||||
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ってまんまノせられてるのやも。 これ読んで皆さんどう思われてる?ってレビュー探しまくりましたもん。 だってこんな男どこが良いのん? 見慣れた古女房(+双子の愛娘)より新しい美人な女に欲情し過ぎ。 幼少時同じようなことで親に見捨てられたという背景があるにしては 失うものを学習して無さ過ぎ。 女主人公だって以前にもバッシングを浴びる不倫にハマった割りに・・・。 男女の愛で大事な事っていくつになっても火傷するくらい「熱い」ことなの? ええ〜そうかなぁ? でもまぁ、ラストの締めがこういう恋愛の「虹」の限界なのかな・・・。 すごく意地悪にこの後の二人を是非とも読んでみたいと思います。 この男、またこれからも同じパターンで「もうどうにも止まらない」んだろう・・・。 | ||||
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ふたりが求め合う気持ちの熱さはとてもよくわかった。小池真理子さんの「読ませる力」は、さすがにスゴイと思って一気に読んだ。読んだけど、ヒロインに感情移入しがちな私でも、「純粋というより無責任だな」と思ってしまった。特に、親という立場をおろそかにする正臣には不愉快になった。 | ||||
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今の小池氏の、年齢というものに対する考え方を理解していない者には、この作品を語る資格はない。 もちろん、「恋愛」という、重要なテーマも汲まなければならないが、この小説の中に描かれているのは、単に志摩子と正臣の二人の愛だけが描かれているだけではない。年老いて、それなりに積み上げてきたあらゆる人々との間にある「愛」をもしっかりと描いた作品であるからだ。 不倫というかたちの愛にはまってしまったものの、それぞれに周囲の者に対する愛情を感じていて悩み、あがく様が描かれている。年齢というものに対して確立した考えを持っている人でなければ、こういった小説は書けないはずだ。老いるとはどういうことか、そしてまた老いて人を愛するとはどういうことかを、今の小池氏は軸にして作品を編んでいる。 愛によって、人を傷つけ、自らも傷つき、そうしながらも進んでいくのが人生なのだ、ということを、小池氏が自分が年齢を重ねていく上で感じながら生み出された作品だと思う。 タイトルなど見ずとも、老いの先にある光が見える。 | ||||
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