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鬼女面殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
鬼女面殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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離島ものです。 | ||||
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本の状態がいいので、読みやすい | ||||
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スケールが大きい離島の話でした。 きっかけは些細なことなのに、首を突っ込み1ヵ月も離党に行く弁護士と、スタッフの女性。明智小五郎のように推理し、解決まで導きます。 途中、なんて無謀なの、危ないよ、殺されるよ!と何度も声を上げそうになりながら、よそ者を排他したい島民に2人が果敢に挑んでいきドキドキしました。無事に解決したからよかったですが、頼りになる警察もいない中、いつ主人公が殺されて終わってしまってもおかしくなかったかも。 そこは物語、無事に終わるのですが。 障碍者の話、同族の結婚の話など、社会派の視点も盛り込まれ、大変満足な作品でした。 素晴らしい離島トリック。綺麗な映像とともに、観てみたいです。 他の同時期の離島シリーズと合わせて楽しんでいます。 | ||||
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鉄道ミステリの大御所=西村氏の、全く違った作風を味わえる作品である。 新幹線の中で起きた殺人事件が発端となるあたりはいかにも氏の好みだが、 その後の舞台は愛知県の南にある「恩根島」という孤島へ。 かつて「流人の島」であったそこには、余所者を受け入れない、閉鎖的・排他的な人々が暮らしていた・・・。 ちなみに調べてみたが、愛知県の南にそのような島は実在せず、 「恩根(おんね)」という地名はどうも北海道から拝借したものらしい。 主人公の中原正弘という弁護士とその助手高島京子がその島へ乗り込むわけだが、 東京で有名な弁護士が1か月も孤島へ滞在するとか、探偵じみた行動をするとか、 やや強引なストーリー運びだとは思う。 しかし、「アカベ」や「鬼女面」や「喜多川秀高」にまつわる伝説が事件の怪奇性やオドロオドロしさを高め、 最後まで飽きさせない工夫がなされている。 この作品は、誰が殺したのか?(=犯人捜し)よりは、なぜ殺したのか?(=殺人動機)のほうに重きが置かれているように思う。 氏の『幻奇島』に並ぶ孤島ミステリの傑作として、是非おすすすめしたい! | ||||
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「鬼女面」と書いて「きじょめん」と読む。タイトルから想起してみるに、人里離れた村あたりが舞台の、妖しく排他的でもある伝統がまとわりついている人々、それらの描写は限りなくおどろおどろしい...とこんな具合だが、本作の舞台は江戸時代に廃藩、島流しに遭った一族の怨念渦巻く孤島である。設定からしてすでにおどろおどろしい空気が漂っている。話はある出来事をきっかけに自らを事件に巻き込んでいく弁護士とその秘書が何か不吉なものを感じつつ孤島に向かい、様々な恐ろしい体験を重ねながら真実にたどりつくまでを描く。最後は少々の爽やかさを感じつつおわっているが、やはりおどろおどろしさが底から這い上がってくるようだ。ここから先は本作を読了しての疑問点を書くが、楽しみをとっておきたい方は飛ばしてください。 人身御供にされてしまう旅館の孫娘・緋佐子の感情がちっとも描かれていないこと。きっと抵抗しただろうに。そうなることを誰も教えなかったのか。私個人としては、この娘を主人公として怨念の島から抜け出し、島と縁を切ったようでいてまだ繋がっている・・・というような話も想像したり、あるいは、この主人公に思いっきりの明るさを与えてアドベンチャー・ストーリー風はどうだろう?とも思ったりするが、こうなると全然別の話だ。それに、この作品舞台では暗い人間はともかく、明るい人格は育まれそうもない。ともかく無から作品をつくっていく作家は、すごい。尊敬の念を禁じ得ない。なおタイトルの「鬼女面」はメインの小道具でもないのだが、なぜ作者はこれをタイトルにもってきたのか。推理小説のタイトルとしてはいいと思うが。 | ||||
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「鬼女面」と書いて「きじょめん」と読む。タイトルから想起してみるに、人里離れた村あたりが舞台の、妖しく排他的でもある伝統がまとわりついている人々、それらの描写は限りなくおどろおどろしい...とこんな具合だが、本作の舞台は江戸時代に廃藩、島流しに遭った一族の怨念渦巻く孤島である。設定からしてすでにおどろおどろしい空気が漂っている。話はある出来事をきっかけに自らを事件に巻き込んでいく弁護士とその秘書が何か不吉なものを感じつつ孤島に向かい、様々な恐ろしい体験を重ねながら真実にたどりつくまでを描く。最後は少々の爽やかさを感じつつおわっているが、やはりおどろおどろしさが底から這い上がってくるようだ。ここから先は本作を読了しての疑問点を書くが、楽しみをとっておきたい方は飛ばしてください。 人身御供にされてしまう旅館の孫娘・緋佐子の感情がちっとも描かれていないこと。きっと抵抗しただろうに。そうなることを誰も教えなかったのか。私個人としては、この娘を主人公として怨念の島から抜け出し、島と縁を切ったようでいてまだ繋がっている・・・というような話も想像したり、あるいは、この主人公に思いっきりの明るさを与えてアドベンチャー・ストーリー風はどうだろう?とも思ったりするが、こうなると全然別の話だ。それに、この作品舞台では暗い人間はともかく、明るい人格は育まれそうもない。ともかく無から作品をつくっていく作家は、すごい。尊敬の念を禁じ得ない。なおタイトルの「鬼女面」はメインの小道具でもないのだが、なぜ作者はこれをタイトルにもってきたのか。推理小説のタイトルとしてはいいと思うが。 | ||||
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