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隻眼の少女
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隻眼の少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 61~72 4/4ページ
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まず、登場人物の組み合わせや序盤の展開から、「夏と冬の奏鳴曲」が頭をよぎりましたが、本作ではきちんと真相が説明されていて安心しました。 現実的か否かと言われれば、設定、動機、トリックなど、非現実的に思える点は多々あります。それでも、全体の構成を推理小説として評価すれば、優れた作品だと思います。 ただ、今作は2部構成なのですが、前半の1部がやや冗長に感じました。終わり良ければ全て良しと割り切ってしまえば、それまでかもしれませんが、全体の半分以上を占める1部が推理小説としての面白さに今ひとつ欠けることが本作の最大の難点かなと個人的には思います。 最後に明らかになる殺人トリックには確かに驚きました。そして、ちょっと笑えました。「一番「不整合」なのは犯人の能力と環境じゃないのか、何でもありか?」と。 色々と書きましたが、トリックの着眼点と構成力は期待を裏切らないものがありました。 | ||||
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まず、登場人物の組み合わせや序盤の展開から、「夏と冬の奏鳴曲」が頭をよぎりましたが、本作ではきちんと真相が説明されていて安心しました。 現実的か否かと言われれば、設定、動機、トリックなど、非現実的に思える点は多々あります。それでも、全体の構成を推理小説として評価すれば、優れた作品だと思います。 ただ、今作は2部構成なのですが、前半の1部がやや冗長に感じました。終わり良ければ全て良しと割り切ってしまえば、それまでかもしれませんが、全体の半分以上を占める1部が推理小説としての面白さに今ひとつ欠けることが本作の最大の難点かなと個人的には思います。 最後に明らかになる殺人トリックには確かに驚きました。そして、ちょっと笑えました。「一番「不整合」なのは犯人の能力と環境じゃないのか、何でもありか?」と。 色々と書きましたが、トリックの着眼点と構成力は期待を裏切らないものがありました。 | ||||
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想定や表紙絵を見ると「ツンデレ」「萌え」系のミステリと勘違いする方もいると思うけど、残念ながらそっち系ではない。 ダメ男の主人公が引き込まれ方のワトソン役となり、何人もの死体を生み出した末、事件解決。 その後のストーリーで、やられた。マトモなミステリだと思ったのだけど、やっぱりやってくれるよ。 「貴族探偵」は全くいただけない話だったけど、これはよい。 | ||||
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想定や表紙絵を見ると「ツンデレ」「萌え」系のミステリと勘違いする方もいると思うけど、残念ながらそっち系ではない。 ダメ男の主人公が引き込まれ方のワトソン役となり、何人もの死体を生み出した末、事件解決。 その後のストーリーで、やられた。マトモなミステリだと思ったのだけど、やっぱりやってくれるよ。 「貴族探偵」は全くいただけない話だったけど、これはよい。 | ||||
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古風な姿をした少女探偵にもえもえになる小説かと思ったら、後半、トンデモないどんでん返しの連続技にやられた。本格ミステリーファン必読。 | ||||
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古風な姿をした少女探偵にもえもえになる小説かと思ったら、後半、トンデモないどんでん返しの連続技にやられた。本格ミステリーファン必読。 | ||||
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萌え巫女姿の探偵、訳ありで自殺願望ありのワトソン役の大学生が偶然(?)遭遇する古き信仰が残る旧家での連続首斬り殺人。犯人は?動機は?その18年後にまた同じ事件が発生!模倣犯か?それとも連続殺人なのか?真相は? 著者の作品及び文藝春秋からすると単なる正統派で終わるわけないと思いながら読んでいましたが、やはり後味の悪さは用意されていましたね。しかも従来の作品に勝るとも劣らない衝撃。 本格ミステリとして傑作のうちに完了出来るものを最後にひっくり返す、この読後の後味の悪さは毎回なんとも言えませんね、病みつきになります。 …という従来の作者の路線そのままであると了解してお読み下さい。巫女さん姿の萌えな表紙のみで判断すると後でしっぺ返しに合います。 後味の悪い結末がアナタを待っています、でも間違いなく本格。そして怪作。傑作。今年度本ミス1位候補の作品ですね。 | ||||
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萌え巫女姿の探偵、訳ありで自殺願望ありのワトソン役の大学生が偶然(?)遭遇する古き信仰が残る旧家での連続首斬り殺人。犯人は?動機は?その18年後にまた同じ事件が発生!模倣犯か?それとも連続殺人なのか?真相は? 著者の作品及び文藝春秋からすると単なる正統派で終わるわけないと思いながら読んでいましたが、やはり後味の悪さは用意されていましたね。しかも従来の作品に勝るとも劣らない衝撃。 本格ミステリとして傑作のうちに完了出来るものを最後にひっくり返す、この読後の後味の悪さは毎回なんとも言えませんね、病みつきになります。 …という従来の作者の路線そのままであると了解してお読み下さい。巫女さん姿の萌えな表紙のみで判断すると後でしっぺ返しに合います。 後味の悪い結末がアナタを待っています、でも間違いなく本格。そして怪作。傑作。今年度本ミス1位候補の作品ですね。 | ||||
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異常だ。この作品に比べたら今までの麻耶の作品や数多あるミステリで探偵が騙ってきた推理など茶番だと思われるほどの圧倒的な完成度。恐らくミステリ作家なら誰もがこうした作品を一度は目指すだろうが、誰一人為し得なかった作品だろう。生半可な努力と思考力、発想だけではこの壮大な伽藍は築けまい。筆者が処女作「翼ある闇」以降ずっと問題にしてきた命題が漸く実を結んだようにも見える。この極点に達した麻耶雄嵩が、今後創作活動を続けていけるのかということだけが不安だ。 そして一読しただけでは私も気づかず恥ずかしい限りなのだが、この「問題」は単に事件の推理だけに適応されるのではなく動機を含めドラマ部分に密接に影響していることは間違いない。静馬の感情やエピローグでのみかげの行動だけでなく、そもそも2003年の犯人の動機すら…そうした視点で見ると全く違った様相が見えてくる。やはり異常な作品である。 とはいえ複雑で読者を突き放した作品ではないので、誰でもお気軽に手に取ってくれればいいと思う。ドライな探偵と死相漂うワトソンの軽妙な掛け合いや茶目っ気に溢れる文章は読んでいるだけでも頬が緩む。この作品に出逢えて、本当に良かったと思う。 | ||||
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傑作。 「翼ある闇」「夏と冬の奏鳴曲」の時代から近作「貴族探偵」に至るまで本格推理小説、探偵小説の持つ機能のゆくすえに対して愚直なまでに誠実な作品を書き続けてこられた(と勝手に思っている)麻耶雄嵩の最新作。 基本的にミステリーのレビューは何を言ってもネタバレになるので口をつぐむしかないので詳細は控えます。 いつも通りの絶賛激賞・毀誉褒貶の賛否両論両極端になるだろうと思いますが、いままでの作品を読んできた方には、お薦めします。 それにしても帯にツンデレとか書いちゃったり表紙にわざわざ実写の女の子を載せてしまったり、どんな層をねらったのでしょうか担当の方は。 | ||||
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異常だ。この作品に比べたら今までの麻耶の作品や数多あるミステリで探偵が騙ってきた推理など茶番だと思われるほどの圧倒的な完成度。恐らくミステリ作家なら誰もがこうした作品を一度は目指すだろうが、誰一人為し得なかった作品だろう。生半可な努力と思考力、発想だけではこの壮大な伽藍は築けまい。筆者が処女作「翼ある闇」以降ずっと問題にしてきた命題が漸く実を結んだようにも見える。この極点に達した麻耶雄嵩が、今後創作活動を続けていけるのかということだけが不安だ。 そして一読しただけでは私も気づかず恥ずかしい限りなのだが、この「問題」は単に事件の推理だけに適応されるのではなく動機を含めドラマ部分に密接に影響していることは間違いない。静馬の感情やエピローグでのみかげの行動だけでなく、そもそも2003年の犯人の動機すら…そうした視点で見ると全く違った様相が見えてくる。やはり異常な作品である。 とはいえ複雑で読者を突き放した作品ではないので、誰でもお気軽に手に取ってくれればいいと思う。ドライな探偵と死相漂うワトソンの軽妙な掛け合いや茶目っ気に溢れる文章は読んでいるだけでも頬が緩む。この作品に出逢えて、本当に良かったと思う。 | ||||
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傑作。 「翼ある闇」「夏と冬の奏鳴曲」の時代から近作「貴族探偵」に至るまで本格推理小説、 探偵小説の持つ機能のゆくすえに対して愚直なまでに誠実な作品を書き続けてこられた(と勝手 に思っている)麻耶雄嵩の最新作。今作でもそれが引き継がれていると思います。 基本的にミステリーのレビューは何を言ってもネタバレになるので口をつぐむしかないので詳細 は控えます。 いつも通りの絶賛激賞・毀誉褒貶の賛否両論、両極端になるだろうと思いますが、 いままでの作品を読んできた方には、お薦めします。 それにしても帯にツンデレとか書いちゃったり表紙にわざわざ実写のカワイ目の女の子を載せて しまったり、(まあ帯に偽りアリではないですけど)どんな層をねらったのでしょうか担当の方は。 | ||||
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