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隻眼の少女
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隻眼の少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 41~60 3/4ページ
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ツンデレ美少女名探偵とヘタレ助手見習いが挑む最初の事件。 純粋なミステリファンが読んだら、 恐らく呆れるかくだらないって思うかもしれない作品。 本当に中盤まではそんな感じです。 こんな動機ありかよ、こんな犯人像ありかよ、 そう思った時点で作者の思惑に 見事に嵌められてるような気がします。 この作者の思惑を受け付けることができるかどうかが 評価の分かれ目でしょう。 エピローグは微笑ましかったけど、納得いかない結末でした。 それでも面白かったと思います。 | ||||
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まず、ラストシーンは皆さんが書かれているように「エ〜」というものです。どこにそんなヒントが書かれていたの?という感じですが、個人的には嫌いではありません。ここまでくるとびっくりを通り越してよくこんな結末を考え出すなと感心してしまいました。次に表紙の女の子。この表紙が無ければこのミステリーははっきり言って面白さが半減すると感じました。表紙の女の子のイメージがあるので主人公の探偵さんの描写が目に見えるようです。この娘は誰なんでしょうか?文中の探偵さんとぴったりです。 | ||||
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とんでもない小説に出会ってしまった……。 【あらすじ】 主人公、種田静馬は『ある目的』を持ってスガル伝説と呼ばれる特殊な民間信仰を持つ寒村を訪れのだが、そこで自らを探偵修行中の身と称する水干姿の少女、御陵みかげとその父親の一行と出会う。その後、静馬は殺人事件に巻き込まれ警察に殺人犯の嫌疑を掛けられるのだが、みかげは静馬は犯人でないと庇い、同じく探偵である亡き母の意志を継ぎ、この事件を解決すると言い出すのだが……。 【感想】 麻耶雄嵩氏の本を全てを読破している分けでは無いが、私の知る限り本書は氏の作品の中では(表面的な文章表現のという意味では)非常に『読みやすい作品』であると思う。正直に言って、氏の他作品の多くは外連味と衒学趣味たっぷりの文章で、且つ常用外漢字を多用したありえない人名や固有名詞を多用するため、はっきり言って読みにくい。初期の作品群は特にそれが顕著である。 然しながら、そのことによって著者側から『同好の有志(バカミス・アンチミステリ好き)はカモン、素人の一軒さんはお断り』の意思表示が暗に示され、読者層が完全に分断され好きな人は評価に関わらず好んで読むが、興味のない人や知らない人はそもそも読まないし、例え書店で気になってパラパラめくってもその文章によって興味がわく可能性は低いため、良い感じ固定ファンによる安定的な評価を受けていたのだろうとふと思った。 身も蓋もない言い方をしてしまえば「マニア受け」だ。 ただ、本書はそう言った表面的な読みにくさは鳴りを潜め、文章は非常に簡潔になり読みやすくなっており、あまつさえ2010年度の本格ミステリベスト10の第一位に輝いてしまった為、多くの人の目に触れることになってしまった。更には、内容的にも前半は、それはもう助手役のやさぐれた男性主人公と魅惑的な女性名探偵兼ヒロインとの手垢のついた位のありきたりな『ボーイ・ミーツ・ガール』モノとして描かれており、初心者にも非常に窓口が広い作りになっている。 しかし、残念ながら本書は窓口は広いが出口が狭い。寧ろ、狭いというよりは普通の読み物をとして読んだ場合は出口の手前に硫酸の溜まった落とし穴が仕掛けられているとでも言ったところか? 簡潔化された文章とは裏腹に、恐らく歴戦の著者のファンでも驚くぐらいの『歪み』を内包した作品であり、本書は氏のファンの上級者が読むべき本である。 このamazonでの他の方のレビューを見ても、氏の小説を初めて読んだと思われる方と、氏の小説のファンであると思われる方での評価の乖離具合を見てそのように感じた。 普通の読み物として読んだ場合「登場人物の心理描写が描けていない」「シナリオが破綻している」といった評価は極めて正鵠である。加えて本格ミステリとして見た場合でも、トリックや犯人当てはアンフェアとまでは言わなくとも荒唐無稽だと言われても仕方ないだろう。 しかしながら、本書は物語のお約束や定石を知らない人間が安易なウケ狙いに走った結果では決して無く、本格ミステリ作家として意外性を希求し続け、本格ミステリの在り方(名探偵の在り方)を追求した著者の想像力の限界に挑んだ帰結であり、そこに安易さは存在しない。 普通の小説家としてではなく、ある一面に尖ったエンターテイナーとしての求道的作品(例えるなら、一流のマジシャンがどうやったら自分のショーを見飽きるぐらいに見てくれた観客に対して、さらに驚いてもらうか考えた末のマジックのようなもの)と考えれば読み手の期待に応えた十分優れた内容であり、高い評価を受けても良い作品だと思った。 | ||||
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第1部では、みかげと静馬のラブコメミステリーかと思っていた。ところが、このイメージは、第2部で、がらがらと崩されてしまう。第1部で解決したかのような事件が、第2部ですがすがしいまでにひっくり返されてしまうのである。考えてみれば、訳ありで栖苅村にやってきた静馬がラブコメの主人公になれる訳がない。この第2部では、物語が探偵ものから、一気におどろおどろしいサイコものに転じていく。最後には思いもよらなかった犯人が明らかになるのだが、その犯行動機は余りにも異常なのだ。この第1部と第2部との落差に、読者は驚くことだろう。 | ||||
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あまり「本格派」と言われるミステリーに触れて来なかった私ですが、 本作は読みやすく本格入門にはちょうどいい気がします。 また、探偵役のみかげがなかなかツボを付く萌キャラなのが、ライトノベル をメインに読んいる自分にはありがたかったです。トリックもいいけど、キャラ も良くないとあかん、って人にはぜひお勧めです。 最後のネタバラシには正直「エッ?」という部分もありましたが、そこに 至るまでの推理・人間模様など、個人的にはそちらが楽しくて読み進めてい たの帳消しですね。 美少女探偵・田舎の旧家・伝承・この辺のキーワードにピンと来たら、買っても損はしませんよ! | ||||
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あまり「本格派」と言われるミステリーに触れて来なかった私ですが、 本作は読みやすく本格入門にはちょうどいい気がします。 また、探偵役のみかげがなかなかツボを付く萌キャラなのが、ライトノベル をメインに読んいる自分にはありがたかったです。トリックもいいけど、キャラ も良くないとあかん、って人にはぜひお勧めです。 最後のネタバラシには正直「エッ?」という部分もありましたが、そこに 至るまでの推理・人間模様など、個人的にはそちらが楽しくて読み進めてい たの帳消しですね。 美少女探偵・田舎の旧家・伝承・この辺のキーワードにピンと来たら、買っても損はしませんよ! | ||||
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これは地方の村で起きた連続殺人事件に探偵が挑むという お話。 奇怪で謎めいた事件の真相には驚かされました。 麻耶さんは探偵物を面白く読ませてくれる人ですね。 買って良かったです。 | ||||
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読み終わったとき,何ともいえない感じでした。細かなトリックというかロジックというかには,正直よく分からないところもありました。まぁ,さほど重視していないのでよいのですが。でも,話の筋というのでしょうか,すごいなと。人間の情念の暗い部分を否応にも感じさせられました。個人的には,『貴族探偵』よりこちらの方がかなりの割合で心に残りました。 | ||||
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読み終わったとき,何ともいえない感じでした。細かなトリックというかロジックというかには,正直よく分からないところもありました。まぁ,さほど重視していないのでよいのですが。でも,話の筋というのでしょうか,すごいなと。人間の情念の暗い部分を否応にも感じさせられました。個人的には,『貴族探偵』よりこちらの方がかなりの割合で心に残りました。 | ||||
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この登場人物に、この事件!生半可なミステリでは到底辿り着けない境地を、またもや目指してしまった麻耶雄嵩流の「新本格ミステリ」を久々に読んだような気がします。とかく、「事件を解決するために存在するのが探偵である」ということに対して、あまりに非情な存在の仕方をするのが今回の探偵役。中盤まではちょっと退屈、しかしラストに向けてのこの展開は色んな意味で凄い。大袈裟なトリックも、ガチガチのロジックも必要なくなってしまう、恐るべき真相。読み終わって思えば、この装丁って…、もしかしたらもしかするよね? | ||||
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この登場人物に、この事件! 生半可なミステリでは到底辿り着けない境地を、 またもや目指してしまった麻耶雄嵩流の「新本格ミステリ」を久々に読んだような気がします。 とかく、「事件を解決するために存在するのが探偵である」ということに対して、 あまりに非情な存在の仕方をするのが今回の探偵役。 中盤まではちょっと退屈、しかしラストに向けてのこの展開は色んな意味で凄い。 大袈裟なトリックも、ガチガチのロジックも必要なくなってしまう、恐るべき真相。 読み終わって思えば、この装丁って…、もしかしたらもしかするよね? | ||||
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皆さんは、ミステリとりわけ本書の様な「新本格」と呼ばれる物語に何を求めるだろうか。奇抜なトリック・犯人?緻密な論理性?厳密な現実性?本書に当てはめ考えれば、○△×となるだろう。また、これは作者の作品の多くに当てはまる。奇抜なトリック・犯人にいつも、作者の溢れんばかりの才能に驚嘆することが出来るが、動機等現実性においては乏しいと言わざるをえない。あなたがもし、物語に現実性を求めるならば本書を手に取るべきではない。しかし、私と同じようにぶっ飛んだトリック・犯人を見せてくれるなら、現実性が多少ぶっ飛んでいても許容できるというのであるならば、本書は大いに薦めることが出来る作品である。 | ||||
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皆さんは、ミステリとりわけ本書の様な「新本格」と呼ばれる物語に何を求めるだろうか。 奇抜なトリック・犯人? 緻密な論理性? 厳密な現実性? 本書に当てはめ考えれば、○△×となるだろう。 また、これは作者の作品の多くに当てはまる。奇抜なトリック・犯人にいつも、作者の溢れんばかりの才能に驚嘆することが出来るが、動機等現実性においては乏しいと言わざるをえない。 あなたがもし、物語に現実性を求めるならば本書を手に取るべきではない。 しかし、私と同じようにぶっ飛んだトリック・犯人を見せてくれるなら、現実性が多少ぶっ飛んでいても許容できるというのであるならば、本書は大いに薦めることが出来る作品である。 | ||||
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本格ミステリーを読み慣れた読者ならば、違和感を覚える場面があると思います。しかし…。全てがドンデン返しの伏線です。滅茶苦茶と思える構想をギリギリ破綻させない奇跡的な結末。本格ミステリーの、ある意味で一つの到達点であり、他の追随を許さない傑作。勿論、批判的な意見(舞台設定、人物描写、動機面等が現実的でない)も理解出来ますが、それさえも意外性を創造する為の作者の計算ではないでしょうか?ツンデレ系の物語の好きな人には特にお薦めします。それにしても…うーん、凄まじい。この作者、やはりタダモノじゃない(笑)。 | ||||
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注:ただし、巫女ではありません!!あらすじ古式ゆかしき装束を身にまとった少女探偵・御陵みかげ。彼女の初舞台は因習深き寒村で発生した首切り連続殺人。名探偵だった母の跡を継ぎ、みかげは事件の捜査に乗り出すが。感想エグイ。しかも丁寧懇切にエグイ。この表紙からして一つのトリック。そんじょそこらの騙された、は目じゃありません。美少女探偵、彼女に惹かれるワトソン。ある種オーソドックスな話の型だと思います。その分かりやすい誘導に乗って読み進めると・・・やはり一筋縄ではいかない作者。探偵という存在に揺さぶりをかけてきます。あの有名な問題を上手くあしらって読者を困惑させ最後には欄外からの複合技で読者を滅多打ちにします。ワトソンの目を通して世界を眺めるしかない読者にこの謎の難度は相当高いと思います。今年の一位はだてじゃない。感想待ち過ぎて、存在を忘れてました | ||||
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注:ただし、巫女ではありません!! あらすじ 古式ゆかしき装束を身にまとった少女探偵・御陵みかげ。 彼女の初舞台は因習深き寒村で発生した首切り連続殺人。 名探偵だった母の跡を継ぎ、みかげは事件の捜査に乗り出すが。 感想 エグイ。しかも丁寧懇切にエグイ。 この表紙からして一つのトリック。 そんじょそこらの騙された、は目じゃありません。 美少女探偵、彼女に惹かれるワトソン。 ある種オーソドックスな話の型だと思います。 その分かりやすい誘導に乗って読み進めると・・・ やはり一筋縄ではいかない作者。 探偵という存在に揺さぶりをかけてきます。 あの有名な問題を上手くあしらって読者を困惑させ 最後には欄外からの複合技で読者を滅多打ちにします。 ワトソンの目を通して世界を眺めるしかない読者に この謎の難度は相当高いと思います。 今年の一位はだてじゃない。 感想 待ち過ぎて、存在を忘れてました | ||||
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温泉のある小さな村に訪れた静馬は、教祖様候補の少女が首を切られて殺され、事件を解決するために立ち上がった少女探偵みかげの助手をすることに。「蛍」もよかったけど、これまでの作風とは違うし。「貴族探偵」はイマイチだったし。でもこれは楽しめた。舞台設定は「鴉」に似ていますが、ずっと読みやすい。これまでの麻耶 雄嵩作品の集大成と言えるかもしれません。初めて麻耶 雄嵩作品を読んだ人は「なにこれ?」と思うことでしょう。向き不向きがあるかもしれないので、段階を踏んでから読むことをお勧めします。 | ||||
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温泉のある小さな村に訪れた静馬は、 教祖様候補の少女が首を切られて殺され、 事件を解決するために立ち上がった少女探偵みかげの助手をすることに。 「蛍」もよかったけど、これまでの作風とは違うし。 「貴族探偵」はイマイチだったし。 でもこれは楽しめた。 舞台設定は「鴉」に似ていますが、ずっと読みやすい。 これまでの麻耶 雄嵩作品の集大成と言えるかもしれません。 初めて麻耶 雄嵩作品を読んだ人は「なにこれ?」と思うことでしょう。 向き不向きがあるかもしれないので、段階を踏んでから読むことをお勧めします。 | ||||
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麻耶雄嵩氏は、ペンネームから感じられるオカルト感は全くない、どちらかというと本格系のミステリー作家、ただし少し外連味がある、というのが私の印象です。その麻耶氏による新しい名探偵と新たなミステリーシリーズの登場が本書です。本作は、美少女名探偵御陵みかげのデビュー作で、おそらく著者は彼女をシリーズ化していきたいと考えていると想像します。シリーズ化にふさわしい第一作と言えると思います。そして御陵みかげは十分に魅力的な探偵です。ちょっとやり過ぎの感は否めないのですが、たまにはこうした作風も面白いなと好意的に受け止められました。それは著者の筆力が優れていることによるかもしれません。謎解きの面白さももちろんですが、人物描写も活き活きとしていて、ありえない世界観ながらリアリティを感じる不思議な作品です。是非シリーズ化していただき、もう一度、真の(!)御陵みかげの活躍を見たいと思いました。 | ||||
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麻耶雄嵩氏は、ペンネームから感じられるオカルト感は全くない、どちらかというと本格系のミステリー作家、ただし少し外連味がある、というのが私の印象です。その麻耶氏による新しい名探偵と新たなミステリーシリーズの登場が本書です。 本作は、美少女名探偵御陵みかげのデビュー作で、おそらく著者は彼女をシリーズ化していきたいと考えていると想像します。シリーズ化にふさわしい第一作と言えると思います。そして御陵みかげは十分に魅力的な探偵です。 ちょっとやり過ぎの感は否めないのですが、たまにはこうした作風も面白いなと好意的に受け止められました。それは著者の筆力が優れていることによるかもしれません。謎解きの面白さももちろんですが、人物描写も活き活きとしていて、ありえない世界観ながらリアリティを感じる不思議な作品です。 是非シリーズ化していただき、もう一度、真の(!)御陵みかげの活躍を見たいと思いました。 | ||||
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