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隻眼の少女
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隻眼の少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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著者にしては丹念な、というか比較的まっとうなミステリであった。 この著者の場合、どうしても「夏と冬の奏鳴曲」のイメージがあって、かなり身構えてしまう。 しかし、そんな気苦労は、少なくとも本作では必要はない。 ただし、本作の"しかけ"自体はありがちのもので、それは分かるひとには目次ですでに推察できるだろう。 つい先日、似たような(似てもにつかない?)設定の首藤作品「大幽霊〜」を読んだばっかりだったし。 まあ、時空を越えた話が並列しているんだから、どうしてもバレバレだよな。 ということで、星は3つだが、実はそんなに評価が低いわけではない。 さて、ツンデレ探偵ものと一部では揶揄されてはいるが、ロジックの積み立てはなかなかであった。 フーダニットとしても、まあ閉鎖状況だからたいてい見当はつくだろうが、まずまずの意外性といっても良い。 ミスディレクションの設定もなかなかではある。 ただし、主人公の性格設定や状況設定や人物像は、ちょっとなという感じだ。 それと、警察関係者があまりにもボンクラに描写されているのも、オイオイという感じ。 それと、犯人が犯行を複雑にする動機というか必然性が、きわめて弱いのではないか。 まさか「後期クイーン問題」の一解決という感じではないだろうな。 こういうクラシカルなスタイルの本格ミステリは、きらいではない。 いや、実はもっともっとこういう作風の作品が創作されてもいいんじゃないか、とは思っているのだが。 やはり今の時代、需要が少ないのだろうか。 | ||||
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ツンデレ美少女名探偵とヘタレ助手見習いが挑む最初の事件。 純粋なミステリファンが読んだら、 恐らく呆れるかくだらないって思うかもしれない作品。 本当に中盤まではそんな感じです。 こんな動機ありかよ、こんな犯人像ありかよ、 そう思った時点で作者の思惑に 見事に嵌められてるような気がします。 この作者の思惑を受け付けることができるかどうかが 評価の分かれ目でしょう。 エピローグは微笑ましかったけど、納得いかない結末でした。 それでも面白かったと思います。 | ||||
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んーと。。個人的には、こんなんアリ??と小馬鹿にして楽しむ本だと思う。 まず設定が何から何まで非現実的。 水干姿の少女探偵(←ツンデレキャラ)。神様的存在である「スガル」を信仰する寒村。 しかもこの「スガル」一族に纏わる伝説やら、しきたりやら、なんだかややこしい。 一族の名前も皆似てて、誰が誰だか覚えられないのが面倒。。 文体は真面目なのに設定だけはコミカル、という所に私は馴染めず、 第一部が終わるまでなかなか楽しめなかった。 でも第二部から話が急展開するので、そこから先は楽しめた。 ラストは帯の謳い文句通り、驚愕のどんでん返し。 今まで繊細に積み上げてきたモノ全部ひっくり返しちゃう。 このどんでん返し、タブーなんじゃ。。凄いっちゃ凄いけど、バカバカしくて笑っちゃう。 「本格ミステリ大賞」という謳い文句を信じてはいけません。 軽い気持ちで読んで、ラストの崩壊っぷりを楽しむ本です。 | ||||
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因習や伝説に満ちた寒村で起こる猟奇的連続殺人、立ち向かうは隻眼の少女探偵と暗い過去を負う素人青年、1985年と2003年をつなぐ謎の顛末や如何に? 本格的というよりは、古典的というべきトリックと推理が延々と繰り返されるこの作品は、私には正直冗漫なだけで、ストーリーや人物には何ら惹かれるものはなかった。 作者の手馴れた推理展開は、無茶や破綻はないし、掟破りとか喝目すべしとか賛否両論あるラストも別に驚くものでも目くじら立てるものでもなく、まぁ消去法としてアリなんでしょとしか思えなかった。ドラマとしてのラストも、これで続編やっても、同じ筋を繰り返すだけだろとしか思えず、全く期待感はない。 伏線らしきものや多数の登場人物は、ひたすら、推理を続けるための、あるいは真犯人を感じさせないための、道具立てでしかなく。小説としての魅力を高めるような複線的展開とは全くなっていない。 とにかく、人物設定や描写が薄っぺらいため、プロットを書き割りで読まされている感じで、筋書き以上の感想を何ら持ち得ない。 ☆2つが妥当ではあるが、推理として破綻したミステリーの多さを考えれば、「よくがんばりましたね」の意味で、1つオマケの☆3つ。 この作品の映像化とか言う向きは、市川昆監督の横溝作品でも観て、このレベルすら超えられるのか?と考えた方がいい。TRICKの枠でのテレビ朝日の夜遅い時間帯でも耐えられないだろう、本作品は。 | ||||
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初めて著者の作品を読みました。 なかなか展開が読めず、それでいて引き込まれる。怪しい神様や集落が絡んでいて 最後の20ページでその全貌があきらかに、、、 他で言われているように たしかに後味悪いです。 だけど もし映像化されるとしたら、主演は多部美華子でお願いします。 | ||||
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初めて著者の作品を読みました。 なかなか展開が読めず、それでいて引き込まれる。怪しい神様や集落が絡んでいて 最後の20ページでその全貌があきらかに、、、 他で言われているように たしかに後味悪いです。 だけど もし映像化されるとしたら、主演は多部美華子でお願いします。 | ||||
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寂れた寒村に、三つ子の連続殺人、そして首切りと、横路、金田一物を連想してしまう舞台設定。本格物を読みたくて購入した口ですが、名探偵と助手役は登場するんですけれど、伏線の連続というか、あまりに凝りに凝った構成が原因か、ものすごい消化不良を読後に起こしてしまった。第一部(1985年・冬)、第二部(2002年・冬)との二部構成ですが、あまりに第一部が長ったらしく、逆に第二部が頁数に限りがあったのか?、あっけない展開。ネタをばらしたくはないけれど、名探偵が迷探偵になったようで、主人公となるべき「隻眼の少女」が物語で確立されていないな。助手役の静馬が、親のトラウマで彷徨う部分にも、うまく作品に溶け込んでいないと思う。本格物を多数読んでいる読者を欺きたい作品を描きたかったんでしょうけれど、逆に超えた目をもっているミステリー好きには、アピールできない逆効果になってしまう。残念。この作品が、このミスでランク上位になっていて、海外物のレベルの高さに圧倒された昨年のミステリー書籍業界、国内ミステリーでは逆にかなりの人材不足になってしまったのかな。とくに本格物を描ける作家は本当少なくなった。 出てきてほしい新本格物!! | ||||
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寂れた寒村に、三つ子の連続殺人、そして首切りと、横路、金田一物を連想してしまう舞台設定。本格物を読みたくて購入した口ですが、名探偵と助手役は登場するんですけれど、伏線の連続というか、あまりに凝りに凝った構成が原因か、ものすごい消化不良を読後に起こしてしまった。第一部(1985年・冬)、第二部(2002年・冬)との二部構成ですが、あまりに第一部が長ったらしく、逆に第二部が頁数に限りがあったのか?、あっけない展開。ネタをばらしたくはないけれど、名探偵が迷探偵になったようで、主人公となるべき「隻眼の少女」が物語で確立されていないな。助手役の静馬が、親のトラウマで彷徨う部分にも、うまく作品に溶け込んでいないと思う。本格物を多数読んでいる読者を欺きたい作品を描きたかったんでしょうけれど、逆に超えた目をもっているミステリー好きには、アピールできない逆効果になってしまう。残念。この作品が、このミスでランク上位になっていて、海外物のレベルの高さに圧倒された昨年のミステリー書籍業界、国内ミステリーでは逆にかなりの人材不足になってしまったのかな。とくに本格物を描ける作家は本当少なくなった。 出てきてほしい新本格物!! | ||||
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