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スカーペッタ
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スカーペッタの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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プロットの展開、場面ごとのカット割のほか、翻訳者もヴェテラン相原真理子さんから若手の池田真紀子さんに代わって「新生スカーペッタ登場!」と考えてもいいような内容になっています。前回の「異邦人」でのあの忌まわしい「事件」から自己嫌悪に陥って行方不明状態だったピート・マリーノが、猛反省状態で再登場、ケイとベントン、そしてルーシーともいい仕事をすることになるのがファンにとっては一安心です。 個々のシーンが従来の「スカーペッタ・シリーズ」に比べ、とても丁寧に、詳しく記述されているんじゃないでしょうか。スリル、スピード、サスペンスというミステリー3大要素のうち、スピード感が少し無くなってきているのは、皆年を取ってお疲れ気味なのでしょうか。そういえばミーティングのシーンがやたらと多かった気がしないでもありませんね。 とはいえ年齢を重ねてきた連中の、仕事上の経験をふまえたしっとりと安心できる構成内容になっていることも事実です。この間、ケイとベントンが結婚しております。その一方で、ケイの秘書だったローズがガンで死んでしまいました。彼女の回想シーン、最期のシーンはとても感慨深いですね。 今回は「リトル・ピープル」が登場します。リトル・ピープルといえば、昨年話題になったハルキ・ムラカミの不思議な「なにものか」ですが、本書のリトル・ピープルは現実的に「とても悲しい人たち」です。 この「スカーペッタ・シリーズ」は現代英語の勉強にも役に立っています。 AA(Alcoholics Anonymous), queer, NBSNever Before Seen), LPA(Little People of America), CSI(Can't stand it), dead giveaway, PIC(Pilot in Command) 等々のグローバル社会に生きるビジネスパーソン必須のキーワードが盛り沢山出てきます。 また、本書は2008年リリースということで、あのサブプライムローン金融危機のことにも少し触れていますが、iPhoneを使ったり、マリーノがPDAでCNNを観るなんてシーンが出てきたりして時宜に適ったテーマが出てくるのがいいですね。また、インターネットやパソコン・フォントに関するルーシーの薀蓄は「さすが!」です。 それにしても相原真理子さん、どうしたんでしょうかね。 | ||||
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マリーノの「事件」があってから1年ほど後の話になります。 スカーペッタ、ルーシー、マリーノ、ベントンの4人全員が、今までとは違った状況で生きています。 そこには「事件」が大きく影を落としています。 そんな4人が連続殺人事件に協力して立ち向かう中で、戸惑いながらも新たな4人の関係を再構築して行く物語です。 その意味で、ラストのスカーペッタ主催の晩餐会は、非常に上手い終わり方だと思います。 事件は、“小さな人”の女性が殺され、その恋人であった同じく“小さな人”が容疑者になります。 そんな彼が主治医としてスカーペッタを指名したことから、バラバラになっていた4人が全員ニューヨークに集結し、この事件にあたります。 一方で、スカーペッタに対する中傷記事がサイトに掲載され、4人の関係者の心を動揺させています。 しかし、この4人がそれぞれの得意分野を生かして事件解決に向かう姿は、久し振りに心をわくわくさせてくれます。 事件の大きなキーは「情報」です。 そのテクノロジーの発展は、今までの社会では考えられなかったことが可能になっています。 実際、この本を読んでいると、「そこまで」と唸ってしまうようなところもあり、空恐ろしささえ覚えます。 この分野の申し子はルーシーですが、最後瀕死の重傷を負いますが、命を取り留めます。 ルーシーのいない「検屍官シリーズ」はあり得ません。 久しぶりに面白い作品でした。 | ||||
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