■スポンサードリンク
ダブルフェイス: 渋谷署8階 特捜本部
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ダブルフェイス: 渋谷署8階 特捜本部の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東電OL殺人事件に興味を持ち、それを題材にした小説だというので読んでみた。 本のタイトルにもなっている、殺害された女性の昼と夜の二つの顔がメインテーマだとおもっていたのに、全く期待を裏切られた。 主人公は事件とは関係のない刑事の恋人になっている。彼女には夜の顔はなく、同僚の女性が夜の顔を持っているという設定になっている。 被害者を本当に殺害したのは元上司で、それはなにか政界ともつながっているという結論になっているが、その部分の掘り下げは全くなく、非常に場当たり的に見える。昨今の、陰謀説をただ書いたに過ぎない。 実行犯はネパール人だが、それに直接依頼したのはネパール料理やと殺人現場となったアパートのオーナーの男。これがセックス・ヨガなるいかがわしいヨガの指導者でもあるという面白い設定。 まあストーカーが出てきたり、いろいろなエピソードがからみあうのだが、まったく全体に一本通ったストーリーが見いだせない。 何か展開するのかなと思うと、何も起きずに最後まで終わってしまった。 田舎の温泉の夕食は、テーブル一杯に料理が並べられる。刺身、てんぷら、その上に鍋料理までが用意される。とにかく、一見豪華そうに見えて、腹はいっぱいになるのだが、何を食べたのかが分からないような食事になる。 この小説も同じようなものだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あの東電OL殺人事件をモチーフに描かれた警察小説の上巻。 事件を追う根本刑事と付き合う百合子にストーカーの影が…今のところ、登場人物たちの陰の姿が垣間見え、やっと材料が揃ったという段階か。単純に東電OL殺人事件をなぞるだけでなく、作者の創作が散りばめられ、まだ先が読めない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もう少し事件の真相が二転三転するのかと期待したのだが、やけにアッサリと…二つの事件が交わることもなく、平行線のまま消化不良で終わったように思う。 タイトルの『ダブルフェイス』は、人間の二面性、特に裏の顔を意味しているのだろうか。 東電OL殺人事件、怪しげなヨーガ修行者、ストーカーとセンセーショナルな題材をぶち込んだ割りには…残念… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
題材は東京電力OLの殺人事件です。 とても有名な事件なので、思わずドキュメンタリーかい?って、 手に取ってしまいました。 飽くまで小説です。題材は題材ですが、どこまで事実かは、ちょっと 判然としません。 気が狂った、ヨーガの世界と、証券の世界と、政治の世界と、ストーカー。 そこにちょっとした刑事と証券会社のOLの恋愛が絡んで、とにかく淡々と 淡々と話は進みます。 とにかく淡々と進むので、淡々と読み終わり、結末に至るので、その 結末の先を想像するのも淡々とした感じです。 狂気と狂気が絡まるとこんな異常な世界もありなのねって感じも、こんな 感じで淡々と語られると、そんなに異常な感じがしないのが不思議です。 70点。 文章も上手、プロットも良いけど、風呂敷を広げ過ぎ。 頭もいい方なんでしょうけど、盛り上がりを作れない性格なんでしょうね。 とにかく淡々とした作品です。読んで損はしませんが、得にはなりません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
殺人事件、ストーカー、密教、政治的圧力、女性の二面性etcととにかく様々な要素を ごちゃ混ぜして適当に纏め上げたような作品で、当然登場人物は多く視点変更も次々となされるので 読んでいて少し疲労が溜まったが、何ともいえぬインパクトはあった ただ進んで人に勧めるような作品ではなく、作者の力量を知っている人なら 覚悟の上で読むぐらいがちょうどいいんではないだろうか ☆3レベルの内容だったが、作品を取り巻く妙なオーラも評価して☆4 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まだ上巻しか読んでいませんが、期待以上に面白い。 上巻は、まだまだ入り口なので、下巻でどう展開するか。 また、ネモチャンの恋人がどう絡むのか興味深いのですが・・・。 あと、群像劇のようにたくさんの人物が出てくるが、 全員をうまくキャラ立ちできていないところがありちょっと残念。 でも今のところ星5つです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話のメインは、実話に基づく一流会社女性社員の二つの顔、という部分の 犯人探しのようだが。。。 実際には、面白いことに結局このメインと思えるストーリーは全然メイン ではない。何というかな、最後には突き放してしまっている。 そこんところで、おいおい、約束違反じゃないか、と言われるかもしれな い。 しかし、ことの本質は、今なおはびこる男性社会に、伍していき抜く女性 の置かれている、社会的にも精神的にも、さらにモロに安全という意味で も厳しい、とても危険で危うい一面というものを描くことにあったと思う。 その意味で、これは多くの男性陣が、心して読む話かもしれない。 どうだなぁ。男でも、伸して行くには軋轢がある。まして女性には。 都会の競争社会で生き抜くには、相当な覚悟がいるんだろう。 推理モノとしては少々もの足りませんが、ドラマとしてはかなりの作品と 思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東京電力OL殺人事件をモチーフとしたフィクションである。 別にこの事件の真相に触れているわけではない。 キャリアウーマンの女性がネパール人のアパートで殺されるという事件がおきる。 そこで刑事が事件の真相を追っていくわけだが、その中で刑事たち、不法滞在のネパール人、ネパール人とかかわる日本人、被害者の人間関係、政治汚職やマネーロンダリング、薬物汚染、風俗事情など様々な要素を取り込んで物語はすすんでいき、あの事件の被害者をモデルにしたと思われる女性の他、キャリアウーマンとして男以上に働く二人の女性、(一人はストーカーにつきまとわれる刑事の恋人、もう一人は売春婦として生きるたくましいネパール人の女性など、したたかで強い女性が登場し、そういった女性の生き方にも重点を置いている。 小説を読みながら、あまりにも多くの事を詰め込みすぎ、とも感じたが、例の東電OL事件で世間でプライベートを面白おかしく書き立てられ二回も三回も殺された被害者と思しき人物をさげすむこと無く、非常に優秀で「できる」女性として描いていた事は好感がもてた。 そして彼女を決して哀れむことなく、彼女は人生をああいう形で謳歌していた、と感じさせたくれた。本当にそうだったのかは神のみぞしる、だが。 そして最後彼女が殺された理由を、刑事の恋人を通じて同僚刑事が語った一言。 あの一言で私は泣いた。実際、これに共感してくれる人は少ないとは思うが。少なくても私は救われた。 多くの事をつめこみすぎ、小説としての完成度は決して高くはないのだが、最後の一言があるから個人的に★5つで評価。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本の帯に書いてあった記述「敵は警視総監なのか?!」にかなりの期待を持って読んでいたのであるが・・・、結構期待はずれ。 ホテトル嬢の絞殺事件の留まらず、いくつかの事件が複雑に絡み合ってスリリングにストーリーが展開する様子は読んでいて面白かったのであるが、いかんせん一つ一つの話が深掘りされておらずなんとなく中途半端である感がある。その際たるものが「敵は警視総監なのか?!」の記述であるが。話の素材自体は面白いので、本書のような広く浅くの話の展開ではなく、狭く深くの展開にして話に深みを持たせてもらいたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
例の東電OL殺人事件を題材にした刑事小説。ホテトル、ストーカー、汚職、薬物など風俗題材や社会面ネタを目一杯に取り入れています。主人公の刑事の恋人がストーカーに付きまとわれますが、これが小説の約半分を占めますが、本筋のOL殺害事件とは何の関係もなく、何なのこれ?と思わされます。何でもかんでもぶちこめばいいというものでもないでしょう。新聞連載なので毎回読者の気を引かなければいけなかったのでしょうが、余りにもご都合主義の展開です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東電OL殺害事件を素材にかかれた作品。しかし、東電OL事件を中心に、その事件を捜査する刑事の恋人との恋の行方や、恋人が勤務する証券会社についての話などが広く浅く書かれており、悪く言えば一つ一つの話が中途半端であるが、その一方で飽きずに読み進めていけるといえる。ただし、新聞に連載していたせいもあるが、数ページで次々と別の話が展開されているため、一気にもしくは数日で読み終える場合はいいが、読んでいる途中で数日あくような場合は、前に何が書かれていたか思い出すのに大変なので、あまり間隔を空けずに読むことをお勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昼間は優秀なOL、夜はホテトル嬢の二つの顔をもった女性が殺された事件「東電OL殺人事件」をモチーフにして、新興宗教や不法滞在さらにはストーカー犯罪など現代の問題をちりばめている、それはやがてよみすすむうちにひとつの話に形作られる。まるで迷路のようとは使い古されているがまるでプラモデルのようだといえる内容です。文庫として厚いですがどんどんはまっていきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事実は大概の場合、小説よりも面白い。小説は、知的な想像力を働かせて楽しむ遊びである。東電OL殺人事件を題材に取ったこの事件も、女性の社会における他の問題を絡ませた連想ゲームになっている。これが今のエンターテイメント性であろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語は東電OL事件を素材とした作品で、本書の中では同じような事件を描き、犯人の目的と事件背景は勿論のこと、殺害された女性被害者の持っていた政財界の要人メモからの政財界のもみ消し工作、警察内の派閥争い、証券会社に勤めるエリート女性が体験するストーカーと同僚女性のホテトル行為……と、複雑ながらもそれぞれの視点が最後には一つにまとまり、スケールの大きな物語となっています。またネタバレになるので詳しくは書けませんが、殺害を犯す犯人のヨーガ行者としての実態も、何かオウム事件を連想し、様々な社会性のある事件を物語にギッシリと詰め込んだ作品です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!