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大聖堂 果てしなき世界



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大聖堂 果てしなき世界の評価: 3.97/5点 レビュー 29件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.97pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 1~20 1/2ページ
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No.22:
(5pt)

起承転結の承転

それまで続いていた、悪なる主人公のラルフと善なる主人公マーティン兄弟がフランスとの戦争や突然降りかかるペストの混乱に陥りながら意外な運命に展開していく。18禁と思える様な映像描写が随所随所に書かれているが、例えばランブール兄弟の祈祷書の挿絵に描かれている様に中世の性風俗はこんなものなのかもしれないと思った。ここは製作者が上手に皆が鑑賞できる様な映像にして欲しい。この巻でも女性の登場人物、カリス、グウェンダ、フィリッパ達が強烈な印象を焼き付けてくる。中でも特にカリスの活躍が強烈だった。ゴドウィンやフィルモン等の修道院の登場人物が次第に悪党の本性をはっきりと露見させて大きくなっていく。この巻では悪の主人公ラルフが大活躍する。エルフリック等もマーティンを苦しめてしぶとく存在していたが・・・。
大聖堂―果てしなき世界 (中) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (中) (ソフトバンク文庫)より
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No.21:
(5pt)

最初のエピソードが全体を象徴していた

最初のエピソードで、登場人物の一人のグウェンダの手が、切り落とされてしまうのかと心配して読み始めた。その後、カリス、マーティン、ラルフ、フィルモン、ウルフリック、ゴドウィンと登場する。各人のセリフや行動が、この後の小説の中の登場人物によって紡がれていく業を象徴している様に思えた。この小説で感じたことは当時としては珍しい現代的な女性、カリスの鮮烈な個性である。グウェンダの個性もかなり強烈だが、女性の登場人物の個性がこれ程強く描かれている小説は、実際には多くあるかも知れないが、この小説は私にはとても強烈に感じた。前作の大聖堂の続編だと思って読んだが、前作に負けず劣らずの構成だった。前作の善の側の登場人物の子孫が悪と善に分かれて戦いあう展開であったのが意外だった。
大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫)より
479734623X
No.20:
(4pt)

大聖堂と続編を読んで。

前作ほどの面白さは無かったけど、充分楽しめた。ブリューゲルやボッシュの世界を覗き見るような面白さは、抜群。
大聖堂―果てしなき世界 (中) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (中) (ソフトバンク文庫)より
4797346248
No.19:
(4pt)

はまりました

友人に勧められて読みましたが、とても面白かったです。中盤以降は展開が気になって、そそくさと家に帰って TVドラマは録画にして じっくり読みました。
大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)より
4797346256
No.18:
(4pt)

本が届けられたその日に一気に読みました!

本には特に問題ありませんが、過剰包装とも云える大きな段ボールに入って届けられるのは
何とかなりませんか?
大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫)より
479734623X
No.17:
(4pt)

未読

どんな結末になるのか楽しみです。きわどいSEX描写がドラマ化したら,,,
チョット気になり、見たい気がします。
大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)より
4797346256
No.16:
(5pt)

コメントを要しません

現代の名作で、将来は古典的名著の一つになるでしょう。長編にもかかわらず息継ぐ暇なく読み手を没入させる筆致はさすがに素晴らしいです。
大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫)より
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No.15:
(5pt)

コメントを要しません

現代の名作で、将来は古典的名著の一つになるでしょう。長編にもかかわらず息継ぐ暇なく読み手を没入させる筆致はさすがに素晴らしいです。
大聖堂―果てしなき世界 (中) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (中) (ソフトバンク文庫)より
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No.14:
(5pt)

コメントを要しません

現代の名作で、将来は古典的名著の一つになるでしょう。長編にもかかわらず息継ぐ暇なく読み手を没入させる筆致はさすがに素晴らしいです。
大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)より
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No.13:
(5pt)

稀代のストーリー・テラーがつむぎ出す14世紀イングランドの人間ドラマ

1500万部を突破して世界が瞠目した『大聖堂』。ケン・フォレットは3年の歳月をかけて、邦訳版は文庫上・中・下巻合計1999ページという前作を凌ぐボリュームの巨編を18年ぶりに続編として送り出した。

舞台は同じイングランドのキングスブリッジ。時代はあれから約150年後の14世紀である。本書では大聖堂はあくまでシンボル的な存在であり、前作で活躍したトムやジャック、アリエナの末裔たちが織りなす人間ドラマが主流である。

主人公格のマーティンとカリス、グウェンダをはじめとする登場人物たちが幾多の試練に見舞われながら、物語は1327年11月から1361年11月までの34年間が描かれる。

はじめは橋の崩落、フランスとの100年戦争で荒れた国家、さらにはヨーロッパを席捲するペストの猛威。これらの災厄にくわえて、さまざまな人々の野心、貪欲、希望、愛憎、そして復讐、人間の生み出すさまざまな思いと葛藤。読者は、思わずマーティンやカリス、グウェンダらに感情移入してしまい、ある時は絶望し、ある時は憎悪し、またある時は喜びに打ち震えること請け合いだ。

また、彼らが子供時代に遭遇した“事件”の謎がこの長い長い物語の最後になって、“幸運の切り札”として解き明かされ、利用されるといった仕掛けもほどこされている。

本書は、前作ほどの歴史絵巻的なスケール感は感じられないが、個々の人間の営みがより一層身近に、まるでそこにいるかのように読者に訴えかけてくる。まさに稀代のストーリー・テラー、ケン・フォレットがつむぎ出した14世紀イングランドの一大ロマン小説である。

大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫)より
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No.12:
(5pt)

稀代のストーリー・テラーがつむぎ出す14世紀イングランドの人間ドラマ

1500万部を突破して世界が瞠目した『大聖堂』。ケン・フォレットは3年の歳月をかけて、邦訳版は文庫上・中・下巻合計1999ページという前作を凌ぐボリュームの巨編を18年ぶりに続編として送り出した。

舞台は同じイングランドのキングスブリッジ。時代はあれから約150年後の14世紀である。本書では大聖堂はあくまでシンボル的な存在であり、前作で活躍したトムやジャック、アリエナの末裔たちが織りなす人間ドラマが主流である。

主人公格のマーティンとカリス、グウェンダをはじめとする登場人物たちが幾多の試練に見舞われながら、物語は1327年11月から1361年11月までの34年間が描かれる。

はじめは橋の崩落、フランスとの100年戦争で荒れた国家、さらにはヨーロッパを席捲するペストの猛威。これらの災厄にくわえて、さまざまな人々の野心、貪欲、希望、愛憎、そして復讐、人間の生み出すさまざまな思いと葛藤。読者は、思わずマーティンやカリス、グウェンダらに感情移入してしまい、ある時は絶望し、ある時は憎悪し、またある時は喜びに打ち震えること請け合いだ。

また、彼らが子供時代に遭遇した“事件”の謎がこの長い長い物語の最後になって、“幸運の切り札”として解き明かされ、利用されるといった仕掛けもほどこされている。

本書は、前作ほどの歴史絵巻的なスケール感は感じられないが、個々の人間の営みがより一層身近に、まるでそこにいるかのように読者に訴えかけてくる。まさに稀代のストーリー・テラー、ケン・フォレットがつむぎ出した14世紀イングランドの一大ロマン小説である。

大聖堂―果てしなき世界 (中) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (中) (ソフトバンク文庫)より
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No.11:
(5pt)

稀代のストーリー・テラーがつむぎ出す14世紀イングランドの人間ドラマ

1500万部を突破して世界が瞠目した『大聖堂』。ケン・フォレットは3年の歳月をかけて、邦訳版は文庫上・中・下巻合計1999ページという前作を凌ぐボリュームの巨編を18年ぶりに続編として送り出した。

舞台は同じイングランドのキングスブリッジ。時代はあれから約150年後の14世紀である。本書では大聖堂はあくまでシンボル的な存在であり、前作で活躍したトムやジャック、アリエナの末裔たちが織りなす人間ドラマが主流である。

主人公格のマーティンとカリス、グウェンダをはじめとする登場人物たちが幾多の試練に見舞われながら、物語は1327年11月から1361年11月までの34年間が描かれる。

はじめは橋の崩落、フランスとの100年戦争で荒れた国家、さらにはヨーロッパを席捲するペストの猛威。これらの災厄にくわえて、さまざまな人々の野心、貪欲、希望、愛憎、そして復讐、人間の生み出すさまざまな思いと葛藤。読者は、思わずマーティンやカリス、グウェンダらに感情移入してしまい、ある時は絶望し、ある時は憎悪し、またある時は喜びに打ち震えること請け合いだ。

また、彼らが子供時代に遭遇した“事件”の謎がこの長い長い物語の最後になって、“幸運の切り札”として解き明かされ、利用されるといった仕掛けもほどこされている。

本書は、前作ほどの歴史絵巻的なスケール感は感じられないが、個々の人間の営みがより一層身近に、まるでそこにいるかのように読者に訴えかけてくる。まさに稀代のストーリー・テラー、ケン・フォレットがつむぎ出した14世紀イングランドの一大ロマン小説である。

大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)より
4797346256
No.10:
(4pt)

大団円へ

ペストと聞くとかなり恐ろしいものを想像し、町中、地獄絵図が広がる気がするのだが、本書ではそこまでの感じは受けない。登場人物によっては罹り、生き残る者いれば、亡くなる者も出てくる。ペストにはマスク(今の新型インフルエンザみたいだ)という自己防衛策を巡って、ひと悶着起きる。

 今回の下巻も(というか、とうとう最後まで)、かなりの物語ながら、内輪でいろいろまとめられているので、時間が経ってもそう人が増えることがなく、相関図が拡大するだけのようなものなので、本当に読みやすく助かる。この読みやすさが前作の人気の要因の1つだったのだろうか?

 ようやく上巻で謎のままだった手紙の秘密が明かされ、悪人はそれなりの結果を招き、途中、「ええ?どうなるの?」という関係にも決着がつく。あの人までがそんな運命に、と驚くこともあったが、中世とはそういう時代だったのだろうかと想像するしかない。ところが、マーティンの娘ローラはとても中世の人という感じがしない。現代でいえば、コギャル世代だからだろうか?しかしマーティン、あんたはユルイ。男性から見れば「男の鑑」かもしれないが、自分にはちょっと・・・。

 本書のタイトルが大聖堂だが、それもきちんとケリがつく。そしてその頂上にあったものとは。全体的に中世色が弱く、とにかく権力争いと色と欲に満ちた世界の中での、懸命に生きた人々のサバイバル史のようなお話で、時代を超越したところが面白かった。

大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)より
4797346256
No.9:
(4pt)

相変わらず続く、事件、難問

上巻からまたさらに10年間くらいが語られていく。マーティンの出世には出来が悪いが幅を利かせている親方のエルフリックが目の上のたんこぶとなるが、マーティンの実力は誰もが認めるところとなる。カリスも父の右腕となり、布地の染色を開発していく。また、グウェンダは長男を生むが、これには後々の問題を孕んでいる。それでも夫婦で働きに働くことで、周囲からも一目置かれるようになる。

 それぞれに大活躍していくのだが、反面、『スターウォーズ』ならば、ダークサイドとでもいう人々の動きも阻止できない。とにかくこの時代、権力がものをいう。権力がないと完膚なきまでに叩きのめされてお終い、となる。暴れん坊のラルフも一巻の終わりと思いきや・・・。

 カリスにも重大な事件が起き、マーティンもキングズブリッジを離れてしまう事態となり、先行き不透明となる。それにしても今回は、村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』にあったような壮絶なシーンが・・・。これに似たものは、中国の処刑法で、左右の足を縛った綱の先にそれぞれ反対方向に向いた馬がおり、同時にその別々の方向に走らせるなどというのがあったが、想像するだけで痛かった・・・。また今回はペストがカギとなる。

大聖堂―果てしなき世界 (中) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (中) (ソフトバンク文庫)より
4797346248
No.8:
(4pt)

壮大な物語の幕開け

前作という『大聖堂』を読み損ねたままだったので、続編だというこちらを読むことに。それにしても分量がたっぷり。読み始めてついていけなくなったら途中棄権しようと考えていたが、冒頭でのグウェンダのドキドキものの盗みに、まるで自分が盗人になったように心臓がバクバクし、そのまま物語へひきこまれてしまった。

 何より、登場人物の名前がファーストネームでの記載がほとんど、というのが有難い。これがいちいちフルネームで書かれると、それを判別するだけでしんどくなってしまう。それに登場人物はそこそこいるものの、この分量にしては、主要人物に絞って書かれているし、相関図もコンパクトにまとまるのがまた読みやすい。だけれど、それで話が小さくなると面白くないが、その簡潔な関係性の中からあれやこれやの壮大な物語が広がっている。

 上巻では1327年から1337年の10年間。主人公たちが子どもから大人へと成長するまでを中心に、イギリスのキングスブリッジという街が描かれる。中世の割に古臭さを感じないが、少々閉口してしまうのが、残虐な殺人もまたあることだ。

 ただ、冒頭すぎに、どうやらこれが下巻まで続くキーとなる秘密が出てくることや、マーティンとカリスという2人の恋愛の行方(純愛に思えるが、それにしてもマーティンは誰とでも、というふしがある。そこらへんに中世の雑多な様子が反映されているような・・・)や、街の要である橋が崩れることで大きく人の運命が変わること、理不尽な人たちが暗躍し、当初、ナイスガイと思われていた人物が身内にいるブレーンのおかげで権力をものにしていく様など、エンターテイメント性に溢れている。

 中世臭さはないものの、修道士と修道女が力を持っていたり、おまじない的なもの(「愛の薬」)などに特色があるが、それほど細かく当時のしきたりは、とか歴史的事実は、というものを省いて、分かりやすく読めるようにしてあるので、歴史物が好きな人には物足りないかもしれない。

大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫)より
479734623X
No.7:
(4pt)

物語にも果てはないのでは


 舞台は正編『大聖堂〈下〉 (新潮文庫)』から時代をおよそ200年下った14世紀のイングランド。あのレディ・アリエナとジャック・ビルダーの血を引く末裔たちが、再び暴力と理知とがせめぎ合う中世で、波乱の人生を送る三十有余年の物語です。
 文庫とはいえ、上巻671頁、中巻671頁、下巻670頁と、三巻合計で2000頁を超える大長編歴史大河小説ですが、決して臆する必要はありません。有為転変の物語に読者は倦(う)むことなく頁を繰り続けること間違いないでしょう。

 正編『大聖堂』同様、物語を彩るのは激しく仮借なき暴力、領主や聖職者の理不尽で恣意的な意思、時に放埓ともいえる男女の性的関係といった、中世物語です。しかしその一方、私はこれを、世の中を駆動するのは経済的な欲求・欲望であるということを強く意識させる小説として読みました。
 羊毛市の開催をめぐるごたごた。土地にかかわる税金・相続・借用権の問題。新しい農産物の生産とその加工商品の流通。橋というインフラの整備とその建設資金の捻出。
 こうした経済活動が物語の登場人物たちの人生を豊かにはぐくむこともあれば、大きく狂わせることもあるのです。緒についたばかりともいえる資本主義経済社会の様相は、大変興味深く読むことができます。

 さらに、14世紀に猖獗(しょうけつ)を極めたペストのくだりは、新インフルエンザに際して現代の人々がきたした恐慌(パニック)と、治療と予防への飽くなき取り組みとを想起させるにあまりあります。
 500〜600年も以前のヨーロッパ人の行動が、より身近に感じられる群像劇を見るにつけ、ケン・フォレットという稀代のストーリー・テラーの腕の確かさを強く感じることができます。

 さて、物語はこれで終わるのでしょうか。それとも『大聖堂』には三つ目の物語が生まれるのでしょうか。注目していたいと思います。
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4797346256
No.6:
(4pt)

商人たちの街

キングスブリッジは商人の街としての尊厳を取り戻すことができた。
商人の仕事は取引だ。
たとえその相手が誰であっても正当な取引をするのだ。
そうして自分たちのほしいものを手に入れる。
30年あまりにわたる人生の最後はこの世で一番高いところへ上るための旅だった。
1,800ページを上回る旅は,饒舌と言うよりも芳醇な旅に思えた。
大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)より
4797346256
No.5:
(4pt)

饒舌というよりも詳細な書き込み

権力者たちの狡猾な仕打ちに農民たちが立ち向かいつつ話は進んでいく。
やはり権力者たちは,私腹を肥やすことしか考えず,農民は日々の暮らしを楽にしたいだけなのだ。
夢を持つ者たちは,夢を打ち砕かれて,新たな道を見いだそうとする。
中世のヨーロッパ。
暗黒時代と言うよりも,女性が自分を主張できないままでがまんしてきた時代だったのだろう。
だからこそ,二人のヒロインが輝きを増してくるのだ。
大聖堂―果てしなき世界 (中) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (中) (ソフトバンク文庫)より
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No.4:
(4pt)

神の御心

自分で判断できないときに,他人に:時に神に:その判断をゆだねる教会と,現実問題を把握しきっている市民との埋めようのない溝が明らかになっていく。
今も昔も,権力者は私腹を肥やすことしか考えていないのだ。
救いとはみんなの物ではなく,まずは自分たち(教会)の物なのだろう。
橋の崩壊から急展開し始める話は,この後の巻でどんどん進みそうだ。
分厚いけれども,非常におもしろく,飽きさせない作品だと思う。
大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫)より
479734623X
No.3:
(5pt)

結末に向かって勢いよく読みましょう

キングズブリッジを去ったマーティンは、フィレンツェで建築職人として成功を収めますが、ヨーロッパ中で猛威を振るったペストで妻と仕事を失い、娘を連れてキングズブリッジへ戻ってきます。
 一方生きるためにやむなく女子修道院に入ったカリスは施療所で日々増えていくペスト患者を相手に奮闘するうち女子修道院の院長に選ばれます。そうして再開した2人は、ペストとそれに伴う町の混乱といった山積みの問題に手を取り合って立ち向かうわけです。
 前作でもそうでしたが、上巻、中巻と長い苦労を経て、下巻でようやく主人公たちはそれ相応の実力と地位を得て、目的に向かって邁進していくわけですが、ああいうのを見ると、努力や苦労は報われる、報われなければならないんだと、心から思います。
 ここまで来たら、細かい筋書きの説明や感想は敢えて書きません。最後まで勢いよく読み進めて下さい。
大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)Amazon書評・レビュー:大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)より
4797346256

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