邂逅の森

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評判

邂逅の森の評価:

4.65/5点 レビュー 147件。 S ランク

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平均点4.65pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全304件 261〜280 14/16ページ
No.44
(5pt)

これは「旅のラゴス」だ

ここ数年に読んだ本では白石の「一瞬の光」に次ぐ感動作。邂逅を通じて主人公が成長していく過程は、まさに筒井の「旅のラゴス」に通じる(鉱山での生活などはそのもの)。「東北」と「熊の肝」に非常に興味が出てくる物語(「もののけ姫」ほど臭くありません)。
邂逅の森 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 邂逅の森 (文春文庫)より
4167724014
No.43
(5pt)

これは「旅のラゴス」だ

ここ数年に読んだ本では白石の「一瞬の光」に次ぐ感動作。邂逅を通じて主人公が成長していく過程は、まさに筒井の「旅のラゴス」に通じる(鉱山での生活などはそのもの)。「東北」と「熊の肝」に非常に興味が出てくる物語(「もののけ姫」ほど臭くありません)。
邂逅の森 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 邂逅の森 (文春文庫)より
4167724014
No.42
(5pt)

ずっしりと心に沁みる

昨今の軽く読める本がブームの中で、これは一味違ったロングセラーになるであろうずっしりと心に沁みる本である。東北の狩猟文化を背景に熊をめぐる人間模様。忘れてはいけない日本の自然と自然がもたらす恵み。相剋の森と合わせて読むと倍増です。
邂逅の森 Amazon書評・レビュー: 邂逅の森より
4163225706
No.41
(5pt)

ずっしりと心に沁みる

昨今の軽く読める本がブームの中で、これは一味違ったロングセラーになるであろうずっしりと心に沁みる本である。東北の狩猟文化を背景に熊をめぐる人間模様。忘れてはいけない日本の自然と自然がもたらす恵み。相剋の森と合わせて読むと倍増です。
邂逅の森 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 邂逅の森 (文春文庫)より
4167724014
No.40
(5pt)

”夫婦の絆”を問いた快作!

富治の生き様に圧倒されました。また、著者は不器用な私へのバイブルと示して下さいました。巨熊との戦い、すなわち山の神との戦いを決意した富治。彼は女房イクとの愛を肯定するために、そして折々の選択の正しさを検証することが目的であった。また、小太郎を傷つけた巨熊への復讐も伴う…釣り合わぬ文枝との恋沙汰がもとで、彼は次々とふるさとから遠ざけられた。札付きの淫なイクと所帯を持つと言う屈辱的な条件で、定住の地にありつく。さらにイクは、身ごもっている。(イクの義理の弟であり、富治の弟子:小太郎の子どもかもしれない。)しかし、所帯を持った二人は、娘たゑを見事に片付けた。後半、恋仲を引き裂かれた文枝が現れる。男根の萎えた富治、張り手を先制したイク。このくだりに、彼らは真に夫婦として愛し合っているなと、感動しました。この絆こそ、巨熊との対決に勝ち得た愛の証であろう。さらに、生きる力を振り絞りイクの元に向かう。”夫婦の絆”を問いた快作として、私は「星5」を投票します。巨熊は山の神の化身と信じつつ、…。
邂逅の森 Amazon書評・レビュー: 邂逅の森より
4163225706
No.39
(5pt)

”夫婦の絆”を問いた快作!

富治の生き様に圧倒されました。また、著者は不器用な私へのバイブルと示して下さいました。巨熊との戦い、すなわち山の神との戦いを決意した富治。彼は女房イクとの愛を肯定するために、そして折々の選択の正しさを検証することが目的であった。また、小太郎を傷つけた巨熊への復讐も伴う…釣り合わぬ文枝との恋沙汰がもとで、彼は次々とふるさとから遠ざけられた。札付きの淫なイクと所帯を持つと言う屈辱的な条件で、定住の地にありつく。さらにイクは、身ごもっている。(イクの義理の弟であり、富治の弟子:小太郎の子どもかもしれない。)しかし、所帯を持った二人は、娘たゑを見事に片付けた。後半、恋仲を引き裂かれた文枝が現れる。男根の萎えた富治、張り手を先制したイク。このくだりに、彼らは真に夫婦として愛し合っているなと、感動しました。この絆こそ、巨熊との対決に勝ち得た愛の証であろう。さらに、生きる力を振り絞りイクの元に向かう。”夫婦の絆”を問いた快作として、私は「星5」を投票します。巨熊は山の神の化身と信じつつ、…。
邂逅の森 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 邂逅の森 (文春文庫)より
4167724014
No.38
(5pt)

邂逅とは出会いの事

邂逅とは出会いの事、東北の山の中で様々な人と出会いながら人生を翻弄されていく富治の物語。のっけからマタギ猟のこれでもかとも思える詳細な叙述から始まる。こうやって今まで知らなかった知識を文中で与えてくれる作品は、かいくんのお気に入りである。この他に大正時代の炭鉱の生活、第一次世界大戦近辺の経済事情も見逃せません。肝心の物語は富治のマタギ猟の生活から始まるのですが、前半はちょっと心理描写に深みがない気がする。後半になってそこそこ胸に来る場面は出てきますが、ちょっとそれでも物足りない気がします。ただ、それを補って余りあるマタギ猟、雪山の描写の迫力は読み応え十分です。2000円と少々高めなのが難点ですが、オススメの1冊です。
邂逅の森 Amazon書評・レビュー: 邂逅の森より
4163225706
No.37
(5pt)

邂逅とは出会いの事

邂逅とは出会いの事、東北の山の中で様々な人と出会いながら人生を翻弄されていく富治の物語。のっけからマタギ猟のこれでもかとも思える詳細な叙述から始まる。こうやって今まで知らなかった知識を文中で与えてくれる作品は、かいくんのお気に入りである。この他に大正時代の炭鉱の生活、第一次世界大戦近辺の経済事情も見逃せません。肝心の物語は富治のマタギ猟の生活から始まるのですが、前半はちょっと心理描写に深みがない気がする。後半になってそこそこ胸に来る場面は出てきますが、ちょっとそれでも物足りない気がします。ただ、それを補って余りあるマタギ猟、雪山の描写の迫力は読み応え十分です。2000円と少々高めなのが難点ですが、オススメの1冊です。
邂逅の森 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 邂逅の森 (文春文庫)より
4167724014
No.36
(5pt)

直木賞も捨てたもんじゃない

かねてより、直木賞は小説ではなく小説家に授けるためにある賞だと言われていたと思う。実際に過去の直木賞受賞作を読んでも、ピンとこないことが間々あった。だけど、「邂逅の森」は違う。小説そのものが抜群に良い。壮大なスケール感と叙情性豊かな描写力で描かれたマタギの物語は、読む者の心にじんわりとした感動を与えてくれる。読後の深い余韻は、ここ何年か読んだ小説の中でも一番。直木賞を獲らなければ書店の片隅に埋もれ忘れられてしまったかもしれないこの本に巡り合うことが出来てとても幸運だったと思う。
邂逅の森 Amazon書評・レビュー: 邂逅の森より
4163225706
No.35
(5pt)

直木賞も捨てたもんじゃない

かねてより、直木賞は小説ではなく小説家に授けるためにある賞だと言われていたと思う。実際に過去の直木賞受賞作を読んでも、ピンとこないことが間々あった。だけど、「邂逅の森」は違う。小説そのものが抜群に良い。壮大なスケール感と叙情性豊かな描写力で描かれたマタギの物語は、読む者の心にじんわりとした感動を与えてくれる。読後の深い余韻は、ここ何年か読んだ小説の中でも一番。直木賞を獲らなければ書店の片隅に埋もれ忘れられてしまったかもしれないこの本に巡り合うことが出来てとても幸運だったと思う。
邂逅の森 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 邂逅の森 (文春文庫)より
4167724014
No.34
(5pt)

感動した!

 新聞の書評をみて購入した。熊を狩猟するマタギの物語であり、私も含め一般の人にはなじみが薄い舞台設定だが、読み進んでいくうちにどんどん物語りに引き込まれていく。 著者は民俗学にも造詣が深く、本書はそういった見地からも読むことができるが、中心を貫いているのは実は純愛というべき男女の物語である。 最近、「セカチュー」に類する恋愛小説が多く、それはそれで面白いのであるが、本書はそれらとは一味違う。しんみりとした中にも躍動感があり深い感動を伴う読後感が味わえる、すばらしい小説である。
邂逅の森 Amazon書評・レビュー: 邂逅の森より
4163225706
No.33
(5pt)

文句なしの本格派小説

なかなか厚い本ですが、つかれるように1日で読みました。マタギの世界だけでなく、当時の数々の風習が出てきて大変面白い。見えない神(自然)を大切にする心は近代化していく中でなくなっていく様子が手に取るように理解できる。我々には到達できない世界がここにある。読んでいて、「もののけ姫」のテーマとダブりました。石炭鉱山とタタラの違いです。夜這いがあったり、身分制度が残っていたり、娘を売ってしまう原始的な日本が描かれていますが、自殺者が3万人を超える現代は果たして進歩しているのだるかと思うのは私だけであろうか。著者の描写力にうなりますし、富治の波乱万丈の人生に胸を打たれます。クライマッスはまさに手に汗握る展開ですが、読んでからのお楽しみに。性の表現が直接的ですので、”繊細な”女性にはお勧めできません。映画ならR指定になるはず。読んで損はない力作です。
邂逅の森 Amazon書評・レビュー: 邂逅の森より
4163225706
No.32
(5pt)

感動した!

 新聞の書評をみて購入した。熊を狩猟するマタギの物語であり、私も含め一般の人にはなじみが薄い舞台設定だが、読み進んでいくうちにどんどん物語りに引き込まれていく。 著者は民俗学にも造詣が深く、本書はそういった見地からも読むことができるが、中心を貫いているのは実は純愛というべき男女の物語である。 最近、「セカチュー」に類する恋愛小説が多く、それはそれで面白いのであるが、本書はそれらとは一味違う。しんみりとした中にも躍動感があり深い感動を伴う読後感が味わえる、すばらしい小説である。
邂逅の森 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 邂逅の森 (文春文庫)より
4167724014
No.31
(5pt)

文句なしの本格派小説

なかなか厚い本ですが、つかれるように1日で読みました。マタギの世界だけでなく、当時の数々の風習が出てきて大変面白い。見えない神(自然)を大切にする心は近代化していく中でなくなっていく様子が手に取るように理解できる。我々には到達できない世界がここにある。読んでいて、「もののけ姫」のテーマとダブりました。石炭鉱山とタタラの違いです。夜這いがあったり、身分制度が残っていたり、娘を売ってしまう原始的な日本が描かれていますが、自殺者が3万人を超える現代は果たして進歩しているのだるかと思うのは私だけであろうか。著者の描写力にうなりますし、富治の波乱万丈の人生に胸を打たれます。クライマッスはまさに手に汗握る展開ですが、読んでからのお楽しみに。性の表現が直接的ですので、”繊細な”女性にはお勧めできません。映画ならR指定になるはず。読んで損はない力作です。
邂逅の森 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 邂逅の森 (文春文庫)より
4167724014
No.30
(5pt)

深い感動

マタギの世界を興味深く読んだ。マタギの世界に限らず,今はもう忘れられてしまったであろう,伝統やしきたりをこういう形で残していくことは大切であると感じた。物語は昭和のはじめで終わっているが,その後,マタギはどうなっているのでしょうか? 彼の息子は?あわせて,長い年月の夫婦愛にも感動した。夫婦とは騙しあい? 信じあい? 歳月とは,深い信頼を育ませるものと感じた。
邂逅の森 Amazon書評・レビュー: 邂逅の森より
4163225706
No.29
(5pt)

深い感動

マタギの世界を興味深く読んだ。マタギの世界に限らず,今はもう忘れられてしまったであろう,伝統やしきたりをこういう形で残していくことは大切であると感じた。物語は昭和のはじめで終わっているが,その後,マタギはどうなっているのでしょうか? 彼の息子は?あわせて,長い年月の夫婦愛にも感動した。夫婦とは騙しあい? 信じあい? 歳月とは,深い信頼を育ませるものと感じた。
邂逅の森 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 邂逅の森 (文春文庫)より
4167724014
No.28
(4pt)

邂逅=めぐり逢い

第131回直木賞受賞作品です。同時受賞の『空中ブランコ』とは趣向が異なり非常に重厚な内容の作品です。〝邂逅〟とは難しい言葉ではありますが要するに〝めぐり逢う〟というような意味合いです。この作品名である〝邂逅〟という言葉がこの物語の全てを語っていると思います。主人公富治はマタギとして人間として男として大きく成長していきます。そのマタギとしての人生に勝手にケジメをつけようとしたその時、本当の意味で始めて富治は〝山の神〟と出会い、そして自分の〝心の神〟である妻イクの元へといざなわれていくのです。とにかくこの作品のすみずみに行き渡る自然に対する畏怖・尊敬が読者である自分にも圧倒的な重みとなって迫ってくる様な作品です。それにしてもその描写力から、思わず日本地図を引っ張り出し、〝阿仁〟〝打当〟〝八久和〟を探してしまいました。地図上の阿仁には〝マタギの里〟として記載があり、一度この奥深いマタギの里へまさに〝邂逅の旅〟をしたくなったのは私だけでしょうか?
邂逅の森 Amazon書評・レビュー: 邂逅の森より
4163225706
No.27
(4pt)

邂逅=めぐり逢い

第131回直木賞受賞作品です。同時受賞の『空中ブランコ』とは趣向が異なり非常に重厚な内容の作品です。〝邂逅〟とは難しい言葉ではありますが要するに〝めぐり逢う〟というような意味合いです。この作品名である〝邂逅〟という言葉がこの物語の全てを語っていると思います。主人公富治はマタギとして人間として男として大きく成長していきます。そのマタギとしての人生に勝手にケジメをつけようとしたその時、本当の意味で始めて富治は〝山の神〟と出会い、そして自分の〝心の神〟である妻イクの元へといざなわれていくのです。とにかくこの作品のすみずみに行き渡る自然に対する畏怖・尊敬が読者である自分にも圧倒的な重みとなって迫ってくる様な作品です。それにしてもその描写力から、思わず日本地図を引っ張り出し、〝阿仁〟〝打当〟〝八久和〟を探してしまいました。地図上の阿仁には〝マタギの里〟として記載があり、一度この奥深いマタギの里へまさに〝邂逅の旅〟をしたくなったのは私だけでしょうか?
邂逅の森 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 邂逅の森 (文春文庫)より
4167724014
No.26
(4pt)

熊肉の思い出と『邂逅の森』

 奥会津で、はじめて熊の肉を食べた。美味しいとは言えないが、独特な味だ。スープが濃厚である。熊肉を食べたあと数日間、体がほかほかする感じがしたものだ。何回かご馳走になった。 その熊を撃った人と飲んだことがある。と、いうより、その人の家に押し掛けていってお話をお聞きしたと言った方が正確だ。飲みながら、熊撃ちや山のことについて話された。人間がいかに小さな存在か、ということを強調されていた。人間は銃を持つことでようやく熊と対等になる瞬間がある。その瞬間を捉えて引き金を引くというのだ。その瞬間以外は全てにおいて人間は熊にかなわない。そうおっしゃっていた。 『邂逅の森』を読んだ。明治から昭和にかけての物語だが、その当時の山の生活の描写がよい。先日の民俗学者の赤坂憲雄氏との対談(『朝日』)を読んで、この本を購入しておいた。 おそらく、この物語が描く時代あたりから山は大きく変化して行ったのではないか。その意味で、物語の末尾は、主人公と「コブグマ」と対決によって、瀕死の体を、死んだはずのその「コブグマ」(山の神)の幻に助けられ村に帰るわけだが、その後の物語が読みたい。山は、この時代以降、それこそ急な斜面を転げる落ちるように変わって行く。その中で主人公はどう生きていくのか。マタギになりたいと言った、彼の息子はどう生きていくのか。 山の神はいまだに生きているのだろうか。それは森がいまだに邂逅の場所たり得るのかということだろう。
邂逅の森 Amazon書評・レビュー: 邂逅の森より
4163225706
No.25
(4pt)

熊肉の思い出と『邂逅の森』

 奥会津で、はじめて熊の肉を食べた。美味しいとは言えないが、独特な味だ。スープが濃厚である。熊肉を食べたあと数日間、体がほかほかする感じがしたものだ。何回かご馳走になった。 その熊を撃った人と飲んだことがある。と、いうより、その人の家に押し掛けていってお話をお聞きしたと言った方が正確だ。飲みながら、熊撃ちや山のことについて話された。人間がいかに小さな存在か、ということを強調されていた。人間は銃を持つことでようやく熊と対等になる瞬間がある。その瞬間を捉えて引き金を引くというのだ。その瞬間以外は全てにおいて人間は熊にかなわない。そうおっしゃっていた。 『邂逅の森』を読んだ。明治から昭和にかけての物語だが、その当時の山の生活の描写がよい。先日の民俗学者の赤坂憲雄氏との対談(『朝日』)を読んで、この本を購入しておいた。 おそらく、この物語が描く時代あたりから山は大きく変化して行ったのではないか。その意味で、物語の末尾は、主人公と「コブグマ」と対決によって、瀕死の体を、死んだはずのその「コブグマ」(山の神)の幻に助けられ村に帰るわけだが、その後の物語が読みたい。山は、この時代以降、それこそ急な斜面を転げる落ちるように変わって行く。その中で主人公はどう生きていくのか。マタギになりたいと言った、彼の息子はどう生きていくのか。 山の神はいまだに生きているのだろうか。それは森がいまだに邂逅の場所たり得るのかということだろう。
邂逅の森 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 邂逅の森 (文春文庫)より
4167724014