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夜行観覧車



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【この小説が収録されている参考書籍】
夜行観覧車
夜行観覧車 (双葉文庫)

夜行観覧車の評価: 6.29/10点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.29pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

家族って、結局は藪の中ってことか

高級住宅地で父親が母親に殺害される、家庭内殺人事件が発生。絵に描いたような幸せなエリート一家に何が起きたのか? 隣り合って、互いに意識しながら暮らす三家族の視点から事件の真相が徐々に明らかになるストーリーだが、謎解きミステリーではない。同じ場面でも登場人物が変わり、視点が変わるたびに変化していき、なおかつ最後まで真相は藪の中という、どこにでもある家族の闇の物語である。同じ屋根の下で暮らしていても互いの心のうちは分からない、そこが究極のミステリーということか。
イヤミス好きの方なら楽しめるだろう。

iisan
927253Y1
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

夜行観覧車の感想

湊かなえは、間違いなく人間嫌いである。

完全な厭世化であり、性悪主義であり、そうして子供嫌いである。

それを隠すこともなく、どうどうとブレる事もなく作品で言い切り続ける態度はあっぱれである。


当作品のテーマは家庭内暴力。

昔流行った「積木くずし」よりは、おそらく内容は浅い。

が、彼女の人間嫌いが徹底している分、救いがなく清々しい。

その悪意の分、一歩突っ込んだ心理描写となっている。

「人はひとりで生まれてきて、ひとりで死んでいく」は使い古された言葉なれど、当作品を読んでいると つくづくと、家族と血縁といっても真には何を考えているかは分からない。

そうして最終的には、家族といっても所詮は他人である、ということを言いたかったんではないであろうかと思えてくる。


あくまでも湊かなえらしい後味の悪い、そうしてその悪さが期待を裏切らない 湊かなえらしい作品であった。  了

とも
4ND5R58B
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

夜行観覧車の感想

殺人事件が起こったある家庭とその近隣の2家庭、3つの家族の視点から物語は語られます。
人間がその内に持つ嫌な部分を露わにさせながら、ラストもすっきりさせてくれないところは「告白」と似ていますね。
ただ、好きか嫌いか、許せるか許せないかなんぞは通り超して全編不快感満載だった「告白」とは違って、この作品はまだ読みやすいです。
事件の真相をはっきりさせなかった事、何より事件以後加害者が登場しない事もありますが、三人称による描写ってのが大きかったように思いますね。


▼以下、ネタバレ感想

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梁山泊
MTNH2G0O
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

夜行観覧車の感想

潰れない弁当屋がある。人は、立地だろう、人柄だろう、宣伝だろう、と言った。食材も値段もボリュームもさして他店と変わらない。しかし、潰れない弁当屋がある。
これら大概の理由が、「持ち家だから」だ。しかし、この弁当屋もとい作品は違った。


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スチーブン
AD2904SR

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