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(短編集)

初恋ソムリエ



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【この小説が収録されている参考書籍】
初恋ソムリエ
初恋ソムリエ (角川文庫)

初恋ソムリエの評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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No.1:
(8pt)

初恋ソムリエの感想

評判の良い「退出ゲーム」の続編にあたる四つの短編からなるこの本は、いわゆる青春ミステリーなのだけれど、このジャンルもいろんな書き手がいていろんな作品があるし、日常の謎を扱ったものも数多くある。しかし結局読み手との感性の相違が作品を選ぶことになる。自分としてはこういった作品は◎で米沢穂信の「古典部シリーズ」と同じぐらい気に入った内容の本である。話の作り方が素晴らしく物語の世界がとても素敵だ。過去の記憶のなかにある話から当時の隠された真実を明らかにする、ありきたりのある意味手垢のついた手法であり話だがプロセスが面白い。それを担う役が初恋ソムリエとはとてもユニークで面白い発想だと思う。ハルタとチカのコンビや他の仲間たちみんながしっかり青春しているなと清々しい気分になれる作品である。ひと月に三度も席替えが行われた謎。市内のミニFM局から流れる番組と地学研究会が絡む謎。音楽室に忍び込む謎の人物。初恋の記憶に隠された犯罪など、軽いタッチだが中味は本格派といったところで楽しめる一冊でした。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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