【桐野夏生】
天使に見捨てられた夜
評判
天使に見捨てられた夜の評価:
7.00/10点 レビュー 4件。 B ランク
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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| 村野ミロ2作目の本書は失踪したAV女優の行方を追う物。それはレイプ同然に犯される様を撮影された一色リナという女優を探し出し、告発することを目的としたフェミニスト運動家の依頼を受けての物で、その後内容はディープでマニアックなAV業界へと踏み込んでいく。 | ||||
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| 江戸川乱歩賞受賞の「顔に降りかかる雨」に続く女探偵村野ミロシリーズ二作目 | ||||
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桐野夏生氏の初期作。
女性版ハードボイルド小説という触れ込みである。
読んでみたが、まあこれは面白いし、読み易い。悪くはない。
特に主人公の女性探偵村野ミロ、この娘のキャラがいい。
いいと言っても、ハードでないところがいい。固ゆででない半熟・未熟なゆで加減いい。
そういうちょっとよれよれの探偵というのが、この小説の重要ポイント。
そして、このちょっとだらしない素人っぽい女性探偵が、失踪したAV女優を追いかけるというお話。
ミステリー感もあり、なかなか失踪女優の正体がつかめないストーリーも楽しめる。
さらに90年代のアダルト業界、歌舞伎町の風俗等、が多く扱われていて、社会派的な一面も見られる。
しかし、もっとも楽しめたのは、女性の描き方。ミロだけでなく、依頼人で活動家の渡辺房江。依頼人の支援者で著名な料理研究家である八田牧子。この辺りが華を添える。
桐野氏の作品はさほど多くを呼んだわけではないが、さすが女流作家だけあって、女性を描かせたらその生態・心理の描写が妙にリアルで面白いですね。
そこそこのオチも準備されており、素直に楽しめるお話です。
ある程度、ボリュームもあり、十分にアマゾン評点4点は与えられるでしょう。