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ミスター・マジェスティック



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【この小説が収録されている参考書籍】
ミスター・マジェスティック (文春文庫)

ミスター・マジェスティックの評価: 9.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.00pt

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(9pt)

最強の農場主!

一度作品が売れ出すと、各出版者がこぞってその作家の作品の版権を買い漁り、うちも一儲けしようとするのは商売の原理。作品数は限られているので、各出版社はとにかく実弾を持っていないと、と初期の作品までさかのぼって青田買いの如く訳出されるのは世の常である。こういうのは色々と問題があるのだろうけど、未訳作品が読めるのは一ファンとして素直に嬉しい。

そしてこの作品もそのうちの1つで、レナード不遇時代の1974年に書かれた作品。以前他の作品でも書いたが初期のレナード作品は非常に物語構成がシンプルなのが特長で、本書も一言で云うならば
「おれのメロンの収穫を邪魔するんぢゃねぇ!!」
と一行で要約できるくらいだ。
殺し屋の逆恨みを受けた農場主ミスター・マジェスティック。しかし彼はそんなことよりも自分の育てたメロンの収穫が気になって仕方なく、それを邪魔する輩と容赦なく立ち向かうことに。

最初の殺し屋との係わり合いに捻りがあるものの、基本的な物語は実にストレート。最後の対決まで一気呵成に突き進む。
この最初の殺し屋とメロン農場主がどうして対決するのか、その成行きは現在のレナードの先の読めないストーリー展開の下地として既に見られるのが興味深い。
とにかくミスター・マジェスティックがカッコいい。
こんな農場主、日本にはいない!
なんでもこの作品は映画化されたそうで、主人公のミスター・マジェスティックはチャールズ・ブロンソンが演じたそうだ。これはまさに適役だなぁ。レンタル店に行った時にちょっと覗いてみよう。

Tetchy
WHOKS60S

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