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邪宗館の惨劇



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【この小説が収録されている参考書籍】
邪宗館の惨劇 (角川ホラー文庫)

邪宗館の惨劇の評価: 6.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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No.1:
(6pt)

邪宗館の惨劇の感想

大雨の中、バス事故で避難した先の廃墟にて発生する怪死事件。
スプラッターホラー映画のように惨殺されていく乗客たち。何が起きているのか理解不能のまま恋人を助けたいと渇望する主人公の身に起きたのはバス事故前を基点としたループ現象だった。

本書は怪異が存在するという事が前提状況にあるホラーミステリーのシリーズ4作目。
今作は怪異+SFお馴染みのループ現象という事で冒頭からのワクワク感が良かったです。バッドエンドを繰り返す序盤のテンポも〇。ループ現象での絶望の先でシリーズお馴染みの那々木悠志郎が登場と、気持ちがあがる展開が良かったです。
中盤は怪異説明の伏線なのか仏像の蘊蓄が多く語られるのですが、それも楽しく読ました。仏像話はとても参考になります。

さて、中盤までは凄く楽しかったのですが後半はちょっと低迷。
怪異や物語の真相はよく考えられており、読み終わってみればシリーズの中では一番凝った造りだと思われました。

ただ、個人的な気持ちとしてもどかしいのは伏線から論理的に探偵役が真相を導くのではなくて、なんというか突然の解説のように全部説明されてしまう事。ミステリで萎える展開の一つに犯人が全部解説するというのがありますがそんな感覚。色々と面白くなるはずの終盤が残念だった印象でした。勿体ない気持ちで終わりました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
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