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桃源



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【この小説が収録されている参考書籍】
桃源
桃源 (集英社文庫)

桃源の評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

桃源の感想

新垣&上坂の掛け合いだけでもたのしめますね。
加えて、ストーリーの展開もテンポ良く楽しめました。
ラストのオチはなかった方が良かったかも…。

kmak
0RVCT7SX
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

口も腕も立つ、大阪府警の新コンビ登場

2016年から19年にかけての雑誌連載に加筆・修正し改題されたノンシリーズの長編作品。大阪府警捜査二係の刑事コンビが無尽で集めた金を持ち逃げした犯人を追って沖縄、奄美に渡り、沖縄近海に沈んだ交易船から宝物を引き揚げるというトレジャーハンティングの出資話にたどり着き、詐欺事件として立件するという警察小説である。
大阪泉尾署で詐欺や横領など経済事案を担当する新垣と上坂のコンビに新たに割り当てられたのは、沖縄出身者たちの無尽である模合で金を持ち逃げした解体業者・比嘉を探し出し逮捕することだった。事務所を皮切りに足取りを追うと、比嘉は出身地である沖縄、石垣島に逃げたようだった。冬が近づく大阪から南国へ、リゾート気分で追いかけた新垣と上坂だったが常に比嘉に一歩先を行かれ捕まえることが出来なかったのだが、そうするうちに、比嘉が怪しい沈船ビジネス詐欺の常習犯と一緒に行動していることを発見。詐欺事件をして立件することを視野に入れ、深く追求して行くと、背後に暴力団も絡む大掛かりな犯罪が見えてきた・・・。
大阪府警が舞台だが従来の大阪府警シリーズには分類されず、単独作として扱われている。ただし、主役の上坂は「落英」でも主役となっており、二度目の登場である。ストーリーの基本は仲間の金を持ち逃げした詐欺・横領事件と大掛かりな沈船詐欺の捜査だが、暴力団が絡むことでいつも通りの黒川博行ワールドのエンターテイメント作品になっている。二人の刑事を始めとする警察、詐欺グループ、暴力団のキャラクターがきちんと描かれているため、ストーリーが分かりやすく、話の展開もスピーディで一気読みの面白さだ。途中に何度も挿入される映画マニア・上坂の映画トリビアも読みどころ。
黒川博行ファン、警察ミステリーファン、軽めの犯罪ミステリーファンにオススメする。

iisan
927253Y1

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