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コンビニなしでは生きられない



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コンビニなしでは生きられないの評価: 5.50/10点 レビュー 2件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(6pt)

コンビニなしでは生きられないの感想

メフィスト賞受賞作。コンビニを舞台としたミステリ。
先に2作目の『謎を買うならコンビニで』を読んでからの読書でした。その感覚だと2作目は大分読み易く物語も把握しやすくなっていたという印象でして、1作目の本書は物語が"複雑"という表現ではなく"粗削り"で書きたい事が雑然している印象でした。ただ良い所は沢山あり、本書はコンビニを舞台としてコンビニで働く者を主題とした本書ならではの個性的な作品で好感です。

著者自身が高校生からずっとコンビニ店員である実体験が活かされております。店員からの視点、バイト仲間、お客さん、起こり得る事件の範囲、レジやらお金の扱いなど、これらを活用したミステリであるのは面白く読めました。ただちょっと把握し辛いのは難かもしれません。

個人的にはミステリよりもコンビニ店員である事の感情の描き方が印象的でした。著者の想いが噴出しているのかもしれませんが、社会との距離、フリーター&バイトである事の後ろめたさと言った負の感情がリアルに感じました。いわゆる青春小説として同じ年代の仲間との交流や恋愛などの物語を学園で行わず、バイト先のコンビニを舞台で描いている様は、学園や社会人を遠い存在の憧れ(?)の様な距離で一線が引かれており、でも体験したい、自分もそうなりたいという感情によって本書の物語が生み出されているように感じました。

ネタバレではなく関係ない要素なのでここで書きますが、6章辺りの人を信じられない主人公の疑心暗鬼の様子も中二病やこじらせ系と言えばそれまでですが、でもそんな単純な言葉ではおさまらず、表向きでは他人との距離感を放ち、でも内面では仲間を信じたい気持ちもあるという反発する感情が描かれていたのが印象的。ミステリよりこの感情を溢す様が強く心に残る作品でした。

egut
T4OQ1KM0
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

コンビニなしでは生きられないの感想


第56回メフィスト賞。 大学を中退してバイト先にしか居場所のない主人公とちょっとおかしな新人女子高生がコンビニにまつわる事件の謎を解いていく。 やがて焦点は過去に起こった連続盗難事件とそれに起因したある従業員の死についての真相に向かってゆく・・・。

 コンビニです。 私はコンビニバイトの経験はないので判断しにくいですがおそらく現実のコンビニバイトの環境を克明に反映している作品。 トリックにもコンビニの内面の部分が存分に使われており、この作者が敢えてこの舞台で物語を書きたかったのだというのが伝わってくる。 色物ぞろいのメフィスト賞の中ではインパクト不足な気がしますが軽く読めるので〇
 この作品以降は作品のなかった作者ですがなんと今年8月に再びコンビニを舞台にしたミステリーを上梓するとのこと。 コンビニなしでは書けないのか!?



▼以下、ネタバレ感想

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りーり
9EDFH0HC

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