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サハラの薔薇



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【この小説が収録されている参考書籍】
サハラの薔薇
サハラの薔薇 (角川文庫)

サハラの薔薇の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
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No.1:
(7pt)

砂漠を舞台にしたサバイバル小説

2017年の雑誌連載を単行本化した長編小説。サハラ砂漠を舞台に、墜落した飛行機の生存者たちが砂漠からの脱出をはかる冒険小説である。
エジプトで発掘作業をしていた考古学者・峰がミイラを発見したのだが、それは仲間内の争いで殺された盗賊で、考古学的価値があるものではなかった。失望し、エジプトでの作業を諦めて日本に帰ろうとして峰だが、フランスの博物館から招待を受け、フランスに行くことにした。ところが、峰が乗った飛行機が墜落し、サハラ砂漠の真ん中に数人の乗客が取り残されることになった。墜落現場にとどまって救助を待つか、オアシスを見たという情報を頼りに歩き出すかで乗客は分裂し、峰を含む6人がオアシスをめざして歩き出した・・・。
物語の中心は、灼熱の砂漠での壮絶なサバイバルゲーム。読んでいるだけで息苦しくなるような熱砂との戦い、グループ内での疑心暗鬼と殺人事件、それにゲリラの襲撃まで加わって、面白い冒険小説になっている。ただ、タイトルとも関連する、もう一つのテーマが中途半端な付け足しのようで、最後に息切れした感が否めない。冒険小説と、もう一つのテーマでの社会派ミステリーとに分けて、2つの作品にすれば、もっと満足度が高かったのではないかと思う。
サバイバルもの、冒険小説がお好きな方にはオススメだ。

iisan
927253Y1

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