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(アンソロジー)

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謎の館へようこそ 白



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謎の館へようこそ 白の評価: 6.50/10点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

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(6pt)

謎の館へようこそ 白の感想

コテコテのいわゆる「館もの」から、館がストーリー上のガジェットに過ぎないもの、果ては館関係なくない?というものまで、かなりバラエティに富んだアンソロジー作品集です。そのなかでミステリーとして「ん?」と思うところはあるもののトリックの面白さを感じたのは、青崎有吾氏の「噤ヶ森の硝子屋敷」と周木律氏の「煙突館の実験的殺人」、純粋に予想を超えていて楽しめたのが澤村伊智氏の「わたしのミステリーパレス」でした。

ただ古野まほろ氏と青崎氏の両方のファンなら、古野氏の「臨床真実士」シリーズである「文化会館の殺人」も興味深いかもしれません。というのも、その主人公・本多結花には相手の話を“聞く”とその真偽虚実が分かる能力があり、当然このシリーズ作品では、その能力を活かしてロジックを組み上げていくことを特徴とします。ところが「文化会館~」では、特に理由もなく(作中の説明無く)3人の重要関係者の手記を“読んで”真相を推理するという形を取っているため、結花は彼女らの記述内容の真偽虚実を能力で判断できません。しかし、そのことが逆に解決編の述懐やラストの指摘を成立させることになり、それによって強調される本作のテーマが、作品タイトル等を鑑みると特に青崎氏(の某作品)に関するものだ、と個人的に思えるからです。

にしても「臨床真実士」シリーズで手記の記述をメインに(=口話を聞かずに)推理するという『異常性』は、シリーズ読者で無ければ決して分からないことなのに、そんな試みを、シリーズ読者以外も多く読むであろうアンソロジー作品集で何故したしw

▼以下、ネタバレ感想

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AliceinAbyss
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