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(アンソロジー)

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謎の館へようこそ 白



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謎の館へようこそ 白の評価: 3.25/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(3pt)

うーん

うーん
謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー (講談社タイガ)より
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No.7:
(3pt)

実験的

書き下ろしのアンソロジー。
 「白」に収録されているのは、東川敦哉「陽奇館(仮)の密室」、一肇「銀とクスノキ-青髭館殺人事件」、古野まほろ「文化会館の殺人-Dのディスパリシオン」、青崎有吾「噤ヶ森の硝子屋敷」、周木律「煙突館の実験的殺人」、澤村伊智「わたしのミステリーパレス」。
 メタ的なミステリが多い。縛りのない書き下ろしということで、実験的なミステリに大胆に挑戦したのだろうか。その意味ではおもしろい。ただ、ミステリとしてはイマイチなものが多かった。ただ、東川「陽奇館(仮)の密室」のくだらなさはさすが。周木「煙突館の実験的殺人」のトンデモ設定も強烈。
 また、各著者のシリーズものの1話として書かれており、本書を読んで興味を覚えたら、ほかのものにも手を出すといいだろう。
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No.6:
(3pt)

テーマは『館』

館を題材にしたミステリーで、作家6人によるアンソロジー。ミステリー×館といえば、本格ミステリーを想像しますが、各短編とも作家それぞれの個性を活かした話で、お得な作品集と言えると思います。

本格寄りなのは、東川篤哉氏の『陽奇館(仮)の密室』と青崎有吾氏の『噤ヶ森の硝子屋敷』で、短編ながらしっかりと館を活かしたミステリーです。気になる作家の作風や文体を知りたいと思ったときに、本書で手軽に知ることが出来ます。
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No.5:
(2pt)

ライトノベルなんですね

まず最初に書いておきますが、星2つというのはいわゆる古典本格推理小説(パズラー)に親しんできた私のようなオッサンにとっての評価であって、
初めて推理物に手を伸ばしてみた方やライトノベル好きの方にとっては楽しく読める本なのかも知れませんしそれを否定するつもりはありません。

ただ、くどいようですが、少なくとも古典本格推理に親しんできた方には絶対におすすめしません。そういう皆さんにとって読むに足る作品は、収録6作中に1作もありません。
試しに読んでみた本でこんなにガッカリしたのは久しぶりです。

以下、はっきりネタバラしするつもりはもちろん無いのですが、推理物のレビューの常でネタバレにつながってしまうことがあるかも知れませんのでご注意下さい。

作品1:終盤のあれあれー、ええー、っていう破滅感を楽しむということなのだろうが、本文や台詞の無用な軽薄さは空回り、キャラクター設定も何の意味があるのかよく分からない。
このプロットで読ませるなら、分量を5分の1ぐらいにしてショートショートにした方が良い。

作品2:あれこれ気取ってもったいぶった割に、かなり早い時点で予想できる通りの種明かしで、まるきり何の意外性も無い。この内容で80ページも使われて、読後の倦怠感もひとしお。

作品3:吹奏楽部あるある、だけで読者をくすぐろうとする姑息な作品で、ストーリーには何の中身もない。6作品中でも最も推理興味から遠い作品。吹奏楽部あるあるが欲しい方はどうぞ。

作品4:このトリックでここまで引っ張るのは無理でしょう。これもショートショートならありかも。あるいは推理クイズなら。小説の体にするのは矛盾やボロをごまかし切れない。

作品5:よく練られた作品のように見えて、実は終盤に種明かしされる1点の仕掛けだけに依存した物語。作者は思い付いた時にこれぞ!と思ったかもしれないし、それをよく小説に仕上げてはいるが、読み終わってみると単なる子供の科学クイズ。しかも(ネタバレ注意)これは理系の人ならたぶん割と早い時点で容易に予想できてしまうが、逆に予想できなかった人にはおそらく面白くも何ともないトリック。最後のオチはいかにもありがちで苦笑。

作品6:種明かし以降の部分が、冗長で退屈。(そもそも半分より前のところでかなり明確なヒントが出されてしまっているし。)種明かししたところですっきりテキパキ収束した方が、読後感も良かっただろう。作者は種明かし後のところこそ書きたかったのだ、というかも知れないが、この文章のままの終盤では自己満足の域を出ない。

6作品全般を通じて、必然性のない無意味なキャラクター設定が多い。流行なのかも知れないが、小説でお金を取るというのなら(つまりプロなら)、破茶滅茶な登場人物だろうが全てのキャラクターには必然性がなければいけない、と私は思います。もちろん推理物だけでなくあらゆる小説の話。
それができなければ素人の趣味、自己満足に終わってしまう。
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No.4:
(4pt)

館を舞台にしたミステリーアンソロジー集

新本格30周年記念でリリースされた2部作の白編。
作家陣は新本格ムーブメント以降の新しい作家が手掛けており、館のミステリーというテーマで腕を競っている短編集アンソロジーだ。
作家陣的には黒よりも白の方が売れ線か・・・・。
東川篤哉氏は今回はユーモア度は控えめで初期の頃の本格テイストで勝負しており、トリックはややありきたりながら館の密室殺人という王道路線で楽しめる。
一肇氏は本格路線の館ものミステリーではないが、サスペンス路線の青春ものとなっている。
古野まほろ氏はまず文章が読みにくい(この作家の特徴でもあるのだが)上に本格ものではあるが、館ミステリーとは言い難いし、細かいロジックが展開する割りに分かりにくい。はっきり言ってこの作品集の中では一番つまらないだろう。
青崎有吾氏はまさに特異な館の構造を活かしきったアイデア重視の一発作品。幕切れのトリックが見事だ。
周木 律氏は館ものの専業だけに、今回も驚天動地のアイデアとトリックがさく裂する。館もの本格ミステリーという趣旨に最もストレートに応えた作品であり、個人的には一番面白かった。
澤村伊智氏は本格ミステリーではなく幻想サスペンス調だが、なかなか印象深いストーリーである。
古野まほろ氏の作品以外は全て標準以上の出来で、充実した館もの短編ミステリー集になっている。
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No.3:
(4pt)

まぁまぁ楽しめました。

綾辻氏の館シリーズから"館"と聞くと読まずには...
短編なので、ちょっと物足りなさはありましたが、まぁまぁ楽しめました。

大体は殺人がセットですが、そうではない話も。 わくわくから肩透かしを...や、そう来るかなど。
ちょっと価格分まではいかない感はありましたが。
次は黒です。
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No.2:
(4pt)

『舘』いろいろ

『舘』をテーマにした競作ミステリ集。バラエティにとんだ作家陣が、いろんな切り口で『舘』を料理しているが、それだけに読み手のストライクゾーンのあり方によって、評価もいろいろになりそうだ。

『陽気舘(仮)の密室』東川篤哉
文章も人物造形も荒けずりな印象。ユーモアのセンスも、筆者の笑いのツボには全くハマッてこなかった。密室トリックは大胆な面白さがあるが、赤川次郎の某長編のトリックに、少しひねりを加えたものなのかなとも思った。

『銀とクスノキ~青髭館殺人事件~』一 肇
女子高生が同性の級友に殺意をいだく倒叙形式のミステリかと思いきや、やがてサイコスリラー的な展開へ…。本格推理という線からは外れているが、スリリングに一気読みさせる面白さがある。

『文化会館の殺人―Dのディスパリシオン』古野まほろ
たぶんシリーズキャラクターなのだろうが、何の説明もなく唐突に対面させられても、他の作品を未読の筆者は戸惑うばかりで、探偵役のキャラにも、彼らのヘンなしゃべり方にも全く馴染めなかった。同じ意味合いのことを何度もくり返す、文章の冗長さにも閉口。残念ながら、筆者の感性にヒットしてくるものは、何もなかった。

『噤ヶ森の硝子屋敷』青崎有吾
『煙突舘の実験的殺人』周木 律
収録作中この二作品が、舘ものの本格推理のど真ん中にヒットした、いちばんの快作だと思った。短編の限られた枚数のなかにも、十角館や人狼城などに負けない、不可思議で魅力的な異空間、スリリングな展開、明快なロジック、奇抜なトリックなどの本格エッセンスを凝縮させようとした、創意工夫に満ちていた。両作とも、本書を手にして良かったと思わせてくれた好編である。

『私のミステリーパレス』澤村伊智
本格ものの定義からはいちばん遠い作品かもしれないが、たくみな小説技巧で、謎とサスペンスと驚きのストーリーを流暢につむぎだしている。本格推理という括りにこだわらなければ、もっともテクニカルな良作かもしれない。この著者の作品を読むのは初めてなのだが、ホラー系の人らしく、他の作品も読んでみたいと思わせるものがあった。
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No.1:
(3pt)

『謎の館』への解釈によっては物足りなさも

館で事件が起きたり,大仕掛けがあったりと,館自体に焦点が当てられるというよりは,
ホラーや青春寄りのもの,さらには館が背景程度の扱いに感じられる作品も中には見られ,
アプローチが多い反面,『謎の館』への解釈によっては,物足りなさを抱くかもしれません.

また,キャラクタを押し出した篇もありましたが,短篇のせいか説明が足りずに唐突で,
その登場や振る舞いには,「誰やねん?」の思いが先に立ち,活かされていない印象です.
他の作品からの出張(?)も,奇妙な人間関係や口癖などは既読者にしか通じないのでは….

とはいえ,初めて知ったり,ご無沙汰だった作家さんなど,新たな出会いや発見もあり,
物語自体にも惹かれるものが多く,『先入観』さえなければ,楽しめる一冊だと思います.

ただ,の宣伝も併せ,そちらの作家陣の一言が付いた栞が挟まっていましたが,
こちらの作家さんたちの館への思いや,収録作品へのそれもできれば見たかったところです.
謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー (講談社タイガ)より
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