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さまよう記憶



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【この小説が収録されている参考書籍】
さまよう記憶 (集英社文庫)

さまよう記憶の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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(8pt)

見事などんでん返しにだまされました。「さまよう記憶」の感想

この作者のサンドラ・ブラウンという人はロマンスサスペンス、略してロマサスの代表的な作家の一人だということです。私はロマサスというものは読んだことはなかったのですが、この作品に関してはロマンスというよりもサスペンスいやミステリーの要素は非常に強いと思いました。解説にもありますようにどんでん返しがあるということで、期待して読んだんですが、途中まで読んでもあまりどんでん返し的なものは出てきません。ところが最後の最後に見事などんでん返しがありまして、騙されないように気を付けていた私もまんまと騙されてしまいました。それほど見事などんでん返しでした。

このどんでん返しにあたり、文章が非常に巧妙だというのがありますアンフェアとまではいかないのですが、記述上のあるテクニックと言うか読者を騙すような書き方があります。ただ今も言いましたようにアンフェアとは言えないと思います。この記述上のあるテクニックがなければどんでん返しはおそらく成功しなかったでしょう。あと登場人物欄ですね。ここもよく見ると読者を騙すような仕掛けがあります。アンフェアとは言えないんですが、何かあります。そこは注意していただくしかないと思います。

ストーリーとしては主人公がエモリーという名前の女性医師なんですね。この女性が マラソンの練習のために車で国立公園まで行くわけです。そこで何者かに石で頭を殴られ意識を失って倒れてしまいます。そして目を覚ますといきなり山小屋の中にいるわけです。そしてそばには見たこともない大男がいました。この男がエモリーを山小屋に閉じ込めてなかなか帰してくれないわけです。決して乱暴な男でもありませんし、知的な雰囲気も醸し出すある意味謎の多い人物です。名前も全くわかりませんし、なぜ自分を山小屋に監禁するのかも分かりません。果たして自分を石で殴ったのはこの男なのかまた別に犯人がいるのか、そして何のために自分は石で殴られてここに連れてこられたのか。その理由がさっぱりわからないのです。そしてこの山小屋で暮らす間にエモリーはこの男にある意味 惹かれていく気持ちもあるわけです。そしてこの山で様々な事件が起こります。詳しくは書けませんがいろいろあった末にエモリーはこの山小屋を脱出し、自宅に帰ることが出来たのです。ところがその後あの山小屋の男がエモリーのもとにいきなり現れます。一体何が? 

ここから先はこれ以上書くことはできません。なぜならこの後にどんでん返しが待ち受けているからです。ロマンスの部分に関して言えばある意味定型的類型的と言えるかもしれません。しかしミステリーの部分に関して言えばかなり面白かったです。気をつけていても騙されてしまうんですね。そういうところがこの作品の優れたいたところだと思います。かなり巧妙なテクニックの持ち主ではないでしょうか 。他の作品も読んでみたくなるような作家ですね

いわし雲
78XRDN1A

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