さまよう記憶



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初公開日(参考)2015年12月
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長編小説

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さまよう記憶 (集英社文庫)

2015年12月17日 さまよう記憶 (集英社文庫)

頭に大怪我をしたエモリーが目覚めたのは、見知らぬ男の山小屋の中。悪天候に下山を阻まれた彼女は、名前すら教えてくれないこの男と数日を過ごすことになる。その間、エモリーが見つけた血液と頭髪のついた石や、静かな男の暴力的な一面。男は一体、何者なのか?何故、自分は怪我をしたのか?数日後、無事帰宅したエモリーのもとに、再び男が現れて…。どんでん返しの連続に息が抜けない、極上のサスペンス!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

さまよう記憶の総合評価:8.00/10点レビュー 3件。Bランク


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(8pt)

見事などんでん返しにだまされました。「さまよう記憶」の感想

この作者のサンドラ・ブラウンという人はロマンスサスペンス、略してロマサスの代表的な作家の一人だということです。私はロマサスというものは読んだことはなかったのですが、この作品に関してはロマンスというよりもサスペンスいやミステリーの要素は非常に強いと思いました。解説にもありますようにどんでん返しがあるということで、期待して読んだんですが、途中まで読んでもあまりどんでん返し的なものは出てきません。ところが最後の最後に見事などんでん返しがありまして、騙されないように気を付けていた私もまんまと騙されてしまいました。それほど見事などんでん返しでした。

このどんでん返しにあたり、文章が非常に巧妙だというのがありますアンフェアとまではいかないのですが、記述上のあるテクニックと言うか読者を騙すような書き方があります。ただ今も言いましたようにアンフェアとは言えないと思います。この記述上のあるテクニックがなければどんでん返しはおそらく成功しなかったでしょう。あと登場人物欄ですね。ここもよく見ると読者を騙すような仕掛けがあります。アンフェアとは言えないんですが、何かあります。そこは注意していただくしかないと思います。

ストーリーとしては主人公がエモリーという名前の女性医師なんですね。この女性が マラソンの練習のために車で国立公園まで行くわけです。そこで何者かに石で頭を殴られ意識を失って倒れてしまいます。そして目を覚ますといきなり山小屋の中にいるわけです。そしてそばには見たこともない大男がいました。この男がエモリーを山小屋に閉じ込めてなかなか帰してくれないわけです。決して乱暴な男でもありませんし、知的な雰囲気も醸し出すある意味謎の多い人物です。名前も全くわかりませんし、なぜ自分を山小屋に監禁するのかも分かりません。果たして自分を石で殴ったのはこの男なのかまた別に犯人がいるのか、そして何のために自分は石で殴られてここに連れてこられたのか。その理由がさっぱりわからないのです。そしてこの山小屋で暮らす間にエモリーはこの男にある意味 惹かれていく気持ちもあるわけです。そしてこの山で様々な事件が起こります。詳しくは書けませんがいろいろあった末にエモリーはこの山小屋を脱出し、自宅に帰ることが出来たのです。ところがその後あの山小屋の男がエモリーのもとにいきなり現れます。一体何が? 

ここから先はこれ以上書くことはできません。なぜならこの後にどんでん返しが待ち受けているからです。ロマンスの部分に関して言えばある意味定型的類型的と言えるかもしれません。しかしミステリーの部分に関して言えばかなり面白かったです。気をつけていても騙されてしまうんですね。そういうところがこの作品の優れたいたところだと思います。かなり巧妙なテクニックの持ち主ではないでしょうか 。他の作品も読んでみたくなるような作家ですね

いわし雲
78XRDN1A
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.2:
(4pt)

わくわくしながら読み進みますが、オチが…

全般的におもしろく、いつもながらノンストップで引き込まれます。
私も、粗野で孤独な彼がエモリ-の小物をこっそり懐に入れるところは「なんかかわいくて素敵…」とときめきました。
ただ今回のオチ(彼の正体、いきさつ)が、理由がわからないわけではないけど、でもやはり納得もできず、読者を引っ掛け、引き込みたかった著者の企みなんでしょうけど、今回の出来は今一つでした。
表題もピンときません。
ストーリーの内容はよく、彼はもちろん渋くてロマンスは素敵ですが。
さまよう記憶 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:さまよう記憶 (集英社文庫)より
4087607151
No.1:
(4pt)

めちゃめちゃに怪しいのに絶対に語られなかった「彼」の過去が明らかになり…って、そりゃあないよとツッコミを入れたい!

起きたら頭痛と得体のしれない男と、霧深い山小屋の中。
医者のエモリーは独りランニングをしていたところを男に「双眼鏡でみていた」「見失ったので確認すべきだと思った」「気絶している君を見つけて」山小屋まで運び助けられたという。肝心なことは何も語らぬ男、血のついた石、電話線もひかれておらず孤立した山小屋あからさまな状況証拠が全て揃う中、エモリーの葛藤が始まり、そしてFBIが動き出す!

作者の仕掛けた罠にはまる?
いえいえ。
迷路を作られてはいるものの、作者が見せたいものだけしか読者は見ることができません。
ストックホルム症候群なぞ吹き飛びそうなこの軽い筋書。
サンドラ・ブラウンなら、もっと濃厚なサスペンスが描けるのでは?
と、ツッコミを入れてはいるのですが、人の描き方は魅力的です。
エモリーも読者も猜疑心しかない出だしあたりで、謎の彼がエモリーの持ち物を密かにジーンズのポケットに忍ばせてとっておくというセンチメンタルなところが、なんとなく「うわ、この彼、かわいいかも」と母性本能をくすぐるようなかんじあり。
ただ、それだけに、人物構築と物語構成が何となくかみあわない、そんな違和感もあります。
楽しかったですけどね。
さまよう記憶 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:さまよう記憶 (集英社文庫)より
4087607151



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