その腕に抱かれて
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1996年『フレンチ・シルク(原題のまま)』で発売されましたが、1998年文庫化に伴い『その腕に抱かれて』に改題されています。私は原題のままの方が個性があってよかったのではないかと思いますが。 内容としては、サンドラの作品群の中では今一つ。好きになれないものでした。 第1の原因は主役のクレアの性格です。サンドラ作品の中でもワースト。 ねちっこくて、毎回会話の焦点をずらしては相手にいやみったらしく疑問形で返す。正直ではなく、キャシディを見下す態度。いくら理由があったとしても、読んでいて不愉快でした。キャシディが「君にはうんざりする」と言いながら惹かれる設定に納得できませんでした。 これは翻訳家によるものですが「~ですわ」「~しますわ」の連続にも違和感が。 クレアが特異な環境で育ったことにより秘密主義になり、また、母親を守る気持ちは理解できますが、どうしても同情心が薄らいでしまいました。 唯一おもしろかったのは友人ヤスミンの不倫の行方だったのですが、その結果にもがっかり。 ストーリーの進行は遅々とし、途中からはだれてうんざりしたところも。 終盤の騒動のキャシディのとる行動は不自然すぎるし、忙しいはずなのにクレアとのんびりといちゃつく時間があるところも、ロマンス小説だなと感じました。サンドラがサスペンスやミステリーものに趣向を変えた初期の作品ですが、まだまだこの辺はロマンス一辺倒だったときの甘ったるさが残っています。 それでもラストの手の込んだ仕掛けはさすがだったので、★3としました。 | ||||
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有名な新興宗教の教祖がホテルのベットで殺害されるという大事件の担当を任された地方検事補のヒーローは、第一容疑者ともいえるヒロインを尋問することに。 被害者から「卑猥な下着を売っている」と糾弾されている下着会社の社長であるヒロインは殺しの動機は十分あり、しかも彼女の言葉には嘘が見え隠れして容疑はますます高まります。 しかし、ヒーローはヒロインに惹かれているために殺人犯として起訴したくない思いに駆られています。 職務と愛情の板ばさみになって苦悩するヒーローの切ない気持ちが読み応えある良作でした。 またロマンスだけでなく、サスペンスもなかなか犯人が特定できないところが面白かったですし、黒魔術なんかも出てきてちょっぴりホラー要素もあります。 色々なものが詰まっているおいしい作品なので、ロマンスだけじゃ・・・という方に特におススメです。 | ||||
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最初は敵対し、あるいは反感を持ちながら、美しい女主人公と 男っぽいハンサムな男性とが惹かれ合い、お互いが葛藤に悩み、 何かの事件に巻き込まれていき、やがてそれが2転3転・・・・ と、基本は似たような人物、状況設定で成り立っているブラウン作品。 結局、この作者は同じ手法を使った中で、 それぞれの作品を全く別のものに仕上げてしまう、 類まれな才能の持ち主、ということなのかもしれない。 なおかつ、本書『その腕に抱かれて』は、 舞台をニューオリンズに移したせいもあるのかもしれないが、 主人公をはじめ、脇を固める登場人物たちも、背景も、 いつになく描写が繊細な気がする。 基本的な設定は定石どおりとはいえ、実に面白い。 ブラウンの著書の中でも、トップクラスの面白さだと思う。 | ||||
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