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死を歌う孤島



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【この小説が収録されている参考書籍】
死を歌う孤島 (創元推理文庫)

死を歌う孤島の評価: 6.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

スウェーデンの「そして誰もいなくなった」

スウェーデンで大人気の犯罪捜査官マリア・ヴェーンシリーズの第9作。邦訳では2作目である。
今回は、大自然の中での一週間のセラピーキャンプということで無人島に渡った7人の女性たちが次々に死体となって発見されるという、クリスティの「そして誰もいなくなった」みたいなお話。嵐に襲われた無人島という限られた空間、自分たち以外の人間がいるはずは無いのに次々と起きる不可解な現象、通信が途絶え、食料も無いなかでの相互不信。訳あって身分を隠したまま参加したマリアが、人格が崩壊しかけた6人を相手に壮絶なサバイバルゲームを乗り切って行く。
事件の背景には深刻な社会病理が隠されており、島に集まった7人のそれぞれの事情が現代の社会不安を象徴している、社会派ミステリーである。また、離婚を経て揺れるマリアの心境変化を追い掛けるロマンス小説でもある。
ただ、謎解きミステリーとしてはかなり弱い気がするので、オススメはしない。

iisan
927253Y1

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