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貘の檻



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【この小説が収録されている参考書籍】
貘の檻
貘の檻 (新潮文庫)

貘の檻の評価: 4.75/10点 レビュー 4件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.75pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

貘の檻の感想

ミステリの手法を使った内容の物語と捉えた方が良いと思います。本格物のミステリではありません。子供のころの経験や記憶でネガティブな精神状態にある主人公の物語は割と多くあるように見受けられますが、結果として主人公の胸の内を語るモノローグは暗い重いトーンで書かれることなどが多くて、読んでいて
気分の良いものではなくどちらかと云うと敬遠したいものです。過去の記憶と現在に起こった出来事をきっかけに確かめておきたいことを調べるために過去に住んでいた村に帰った主人公の物語ですが、いろいろなピースがすべて繋がるなどミステリの要素がキチンとはめ込まれていますが、物語自体が読んでいて面白い話
ではないのでごく普通の印象です。きめ細かくいろんな事象やエピソードを散りばめてそれらが収束されていく様は見事ですが、いかんせんストーリー自体に魅力がなければ読み終えた後の感想も尻つぼみになります。まだ、荒唐無稽の内容でもああ面白かったと言えるものの方が良いように思います。
もっともこれは私個人の感想なので他の人が読めば面白いと感じるかも知れません。何度も書きますがいろいろな出来事がすべて収束する様子は手慣れた作業と感じさせる筆者の力量ですが、もう少し物語自体に魅力を感じるものを書いて欲しいと思います。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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