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死神の浮力



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【この小説が収録されている参考書籍】
死神の浮力
死神の浮力 (文春文庫)

死神の浮力の評価: 6.83/10点 レビュー 12件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.83pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(7pt)

仕事ひとすじの死神とは、怖過ぎる

8年ぶりの死神シリーズ作品。死神・千葉が、一人娘を殺しながら無罪になった犯人に復讐しようとする夫婦と行動を共にする、長編アクション・ミステリーである。
山野辺夫妻は、自分たちの一人娘を殺害し、証拠となる動画を送ってきたにもかかわらず目撃証言の曖昧さから無罪放免となった犯人・本城に復讐すべく人生のすべてをかけた復讐計画を実行しようとする。そこに現われたのが、山野辺の死の可否を判定する調査を担当する死神・千葉だった。仕事ひとすじ、趣味と言えばミュージックだけの千葉は山野辺夫妻に密着し、様々な危険の状況にも臆すること無く山野辺と一緒に行動するのが、人間世界とはズレた言動と判断基準により、行く先々で珍妙な悲喜劇を引き起こしてしまう。それはまるで、山野辺夫妻を助けながら妨害しているようでもあった。それでもクライマックス、山野辺と本城の対決は・・・。
前作「死神の精度」が短編集だったのに比べ、本作は山野辺夫妻に絞った長編である。その分、同じようなエピソードが繰り返され、やや冗長な部分があるのが残念。途中で飽きて来る。
シリーズ作品だが、独立した長編として成立しており、本作から読み始めても問題ない。読者を迷宮に誘い込む伊坂ワールドにひたりたい方にオススメする。

iisan
927253Y1
No.4:
(8pt)

死神の浮力の感想

前作「死神の精度」から8年。死神の千葉さんが帰ってきました。相変わらずの千葉さんは魅力的でした。山野辺夫婦もとていい人で、キャラクターがピカイチでした。

▼以下、ネタバレ感想

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msy0228
VGUO2GM5
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

死神の浮力の感想

今作は長編。
伊坂らしい機知に富んだ発言の製造マシーン「千葉」は私にとって、No.1伊坂キャラであり、今作も十分に楽しめました。

しかし、同じ事を言及されているレビュアーもいらっしゃいますが、私も長編作品では「死神ルール」が活かされないように思います。
一番上手く活かせるのは、伏線の連鎖を楽しめるという意味で、前作のような連作短編ではないかな、と。
「決して贖うことの出来ない巨大な悪意や権力」が背後にデーンと存在する事が多い伊坂作品。
今作は、25人に1人存在するという、良識を持たない故に出来ないことがないというサイコパスが登場します。
しかし、千葉は死「神」なわけで、強大な敵が意味をなしません。読み手はそれを知っています。
子供を殺された被害者の復讐劇なわけですが、千葉は世間一般からは少しずれているわけで、そんな千葉と共有する時間が長いほど、復讐劇が滑稽なものに思えてきました。
今作のような緊迫感が必要な重いテーマに千葉の登場は合わないように思います。
ラストは良かったですけどね・・・
面白かったですけど、前作に軍配です。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

死神の浮力の感想

復讐劇という重苦しいテーマで結末も冷静に考えれば割とエグいのに、死神「千葉」のコミカルなキャラクターがそれを感じさせない。前回以上に面白かった。

水生
89I2I7TQ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

死神の浮力の感想

死神の千葉が相変わらずいい味を出していて、先の読めない展開で、面白かった。伏線が多いので、途中読み直しながら、展開を追い、最後は、朝までというパターンであった。

ビッケ
K1LY4PU3

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