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七日間の身代金



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【この小説が収録されている参考書籍】
七日間の身代金 (徳間文庫)
七日間の身代金 (講談社文庫)

七日間の身代金の評価: 5.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
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七日間の身代金の感想

プロデビューを目指す若き音楽家の千秋と要之助。
ある日、二人は富豪の後妻となった友人・須磨子に呼び出された。
何と先妻の息子・国彦と弟・和巳が誘拐されたという。
犯人は身代金2000万円を須磨子自身が持ってくるよう指示した。
もし警察などに知らせれば命はないという。
須磨子は千秋が警察署長の娘であったため、相談を持ち掛けたのだった。
しかし、須磨子は相談したことで決心がついたのか、犯人の指示通り単身出発してしまう。
二人は須磨子を追いかけ、タイミングをみて警察へも連絡した。
犯人が指示した受け渡し場所は湘南の小島。
島への通路も海上も警察が張り込み、一見犯人に逃げ場はなかった。
しかし、事件は思わぬ展開を迎えた―・・・

受け渡し場所が逃げ場のない小島ということで、誘拐ミステリでありながら、密室ミステリの要素もかねています。
ただの誘拐ミステリで終わらないあたり、さすが岡嶋二人氏。
誘拐ミステリを期待したのに、密室ミステリで当て外れ。
どちらでとるかは人それぞれだと思います。
犯人の予想は容易です。
しかし、密室のトリックが難しいです。
密室自体も屋内・屋外と二重になっており、工夫されています。

登場人物にはあまり共感できません。
人間性に問題がある人物の登場は、「人間性に問題があるから」で片付いてしまうことがあるため、少し興ざめしてしまいます。
また、千秋がたまに見せる、自分に気があるのを利用する様子などは、性格が悪いと感じます。
しかし、にわか探偵の二人がでしゃばりすぎず、適宜警察に連絡する点は良いと思います。

面白くないわけではありませんが、岡嶋二人氏の誘拐ミステリならば、『あした天気にしておくれ』や『99%の誘拐』の方が面白いです。
しかし、クオリティが低いわけではないので、他作家さんの誘拐ミステリに比べれば面白いのかもしれません。

▼以下、ネタバレ感想

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あんみつ
QVSFG7MB

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