マンションの屋上からの飛び降り、地下鉄への飛び込み、そしてタクシーへの飛び出し。

レベル7まで行ったら戻れない―。謎の言葉を残して失踪した女子高生。

四人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を“始末”するために。

失恋からコンピュータ犯罪の片棒を担ぐにいたる微妙な女性心理の動きを描く表題作。『火車』の原型ともいえる「裏切らないで」。

嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。

轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。

念願の新居に引っ越した僕たち家族は、いきなり隣家の犬・ミリーの鳴き声に悩まされることになった。

東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。

雅男は、サッカーが好きなごくふつうの中学生。

事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。

愛、裏切り、友情、報復。人間の真実を衝くサスペンス傑作。

毎年、九月末になると「白河庭園」で行われる、虫聞きの会。

生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。

高校野球界のスーパースターがガソリンを全身にかけられ焼死するというショッキングな事件が起こった。

元警察犬で現在は蓮見探偵事務所の用心棒ならぬ用心犬・マサが、加代ちゃんやその家族、前作で亡くなった高校野球のヒロー諸岡克彦の弟・進也も加わった面々と活躍する、マサの語る事件簿をこれも新装版で。

僕は運命を変える。

勤め先の小学校で、ヒロインは「あそぼ」とささやく子供の幻に出会う。そんな折、校内プールに女性の死体が…。

わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。

夜な夜な江戸市中に出没する辻斬り「かまいたち」。町医者の娘おようは、夜おそく父を迎えに出て、かまいたちに出会ってしまう。

中学校にはいろいろな生徒がいる。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。

少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。

「動くな」。終電帰りに寄ったコンビニで遭遇したピストル強盗は、尻ポケットから赤ちゃんの玩具、ガラガラを落として去った。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。

森崎友理子は小学生。中学生の兄・大樹が、学校で同級生をナイフで刺し、そのまま逃走、行方不明になった。

両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。

村内先生は中学の臨時講師。言葉がつっかえて、うまくしゃべれない。

少年リンツの住む国で富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。

麻子は同じ職場で働いていた男と婚約をした。しかし挙式二週間前に突如破談になった。

今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。

住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

東京でピアニストとして活躍していた柏木ユリが音楽教師として長崎にある中五島中学校へ赴任してきた。

墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。

「模倣犯」事件から9年が経った。

中学入学直前の春休み、父の転勤で岡山県の山間の町に引っ越してきた原田巧。

19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。

一九九四年二月二十六日未明、予備校受験のために上京した浪人生の孝史は宿泊中のホテルで火事に遭遇する。

離婚した杉村三郎は私立探偵事務所を設立。

加賀様は悪霊だ。丸海に災厄を運んでくる。

箱根駅伝を走りたい―そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。

今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。

十三歳の八木沢順は、刑事の父・道雄と東京の下町に引っ越した。

ちぎれそうな身体だって、おれの走りをするんだ。

目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。

「おまえは悪魔の申し子だよ」狂信的な母、スクールカーストの最下層…悲劇はその夜、訪れた。

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。

親子の救済、老人の覚醒、過去の自分との出会い、仲良しロボットとの別れ……淡く美しい希望が灯る。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」―江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。

五年前に使われたきりであちこち古びてしまったピンクのウサギの着ぐるみ。

あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。

「皆さん、お静かに。動かないでください」。

雄町哲郎は京都の町中の地域病院で働く内科医である。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。