謎々を拾った者が、次第に心を病み、墓地で死体を掘り返す―六本木界隈で、ある怪談が広まっていた。

第七期棋幽戦第二局は、〈碁の鬼〉と称される槇野猛章九段の妙手で一日目を終えた。

囲碁界では有名な老舗旅館で発生した怪死事件。

武藤類子は明峰寺学園高校の二年生。剣道部のエースにして、学園の有名人だ。

森に包まれた廃墟の洋館で次々と鬼に変化していく仲間たち。何故か見るだけで激しい恐怖に襲われるCM。

寺の離れで「なんでも屋」を営む俺の叔父さん。家族には疎まれているが、高校生の俺は、そんな叔父さんが大好きだった。

昭和初期産婦人科病院だった古びた洋館アパート「樹影荘」。壁から無数に湧いてくる虫。

推理小説マニアの大学生・曳間が、密室で殺害された。しかも仲間が書いている小説の予言通りに。

妖怪から相談を受ける『知恵の神』岩永琴子を呼び出したのは、何百年と生きた水神の大蛇。

英都大学に入学したばかりの一九八八年四月、ある人とぶつかって落ちた一冊――中井英夫『虚無への供物』――が、僕、有栖川有栖の英都大学推理小説研究会(EMC)への入部のきっかけだった。

現役の医師でもあり作家でもある著者が、満を持して取り組んだ 「悪い医者とは?」を問いかける感動の医療長編小説。

堀川次郎は高校二年の図書委員。

廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。

現代医療では、安楽死の問題は避けて通れない。

創陵大学准教授の菅井は患者の黒い肉腫に啞然とした。

神戸の住宅地での一家四人殺害事件。惨たらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。

洋館で行われたトランプゲームの最高峰コントラクト・ブリッジの最中、女性が鍵のかかった部屋から消失。

テーマは「館」、ただひとつ。 今をときめくミステリ作家たちが提示する「新本格の精神」がここにある。

“嫁”の介護に不満を持つ老人(「寝たきりの殺意」)。豊胸手術に失敗した、不運続きの女(「シリコン」)。

『このミス2017』国内編第1位『涙香迷宮』の竹本健治が贈る軽やかにして深遠なミステリの精華12篇。

1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。

オーウェンと晴れて婚約したケイティに、魔法界のマフィアのような謎の組織が接触してきた。

北欧ミステリの帝王ヘニング・マンケルが生んだ名物刑事、クルト・ヴァランダー。

目的は警察への復讐――暴力で繋がれた〝家族〟の結末とは。

宗介とは半年前、街で偶然再会を果たした。

田舎道にふらりと現れ、車に轢かれたという意識不明の女性がERに運び込まれた。

『三連の殺意』に続く、〈ウィル・トレント〉シリーズ・第2弾。 高級住宅街の邸宅で、無残に殺された少女の遺体が発見された。

生まれてから死ぬまで、運命のすべてが記されているという「アガスティアの葉」。

完全に施錠された家に現れたサンタ、殺されていた母親。鳥居の亡霊、猿時計の怪。

内閣総理大臣の肝いりで立ち上がった、凶悪がん治療国家プロジェクト・G4。

在宅医療専門看護師のわたしは日々終末期の患者や家に籠る患者とその家族への対応に追われる。

キャンプ中に失踪した友人たちの捜索を頼まれた、探偵夕月と助手の亮太。

ガレージで発見された、黒焦げの男の遺体。殺したのは、男にさらわれ監禁されていた二十代の女性フローラ。

1919年に生まれたハリー・オーガストは、死んでも誕生時と同じ状況で、記憶を残したまま生まれ変わる体質を持っていた。

ものまね師事件が解決して数カ月、ジャズのもとをニューヨーク市警の刑事が訪れた。

女子大学生の失踪事件が発生。 特別捜査官ウィルはなぜか捜査から外され、忌まわしい事実を知らされる。

ロボズ・ノッドの町で凄惨な殺人事件が発生。

ロンドン南東部の下町で、冬の朝、四歳の少年ダニエルは突然姿を消した。