母・雪江の発案で三河への旅に出かけた名探偵・浅見光彦。

それは不思議な「誘拐事件」だった。

帝国海軍の象徴・東郷元帥の短剣を探し出してほしい―兄・陽一郎の知人の依頼で、ルポライター浅見光彦は短剣が盗まれた広島県江田島の海軍兵学校跡へ。

母・雪江が旅先で交通事故に遭い、記憶喪失になってしまった。

「父の死の真相が知りたい」。

下関から東京へ向かう新幹線の中で、男が「あの女にやられた」と叫びながら、突然死亡した。

若狭の名勝、日向湖で発見された男の死体。一年後、東京・高島平で絞殺された広告代理店勤務の細野久男。

都から伊勢神宮へ遣わされた皇女の通い路であった滋賀県土山で、その「斎王群行」を題材にした映画のロケ中に地元の青年が殺される。

会津人の魂が宿る会津塗りの職人が仕事中に毒殺された!ちょうど同じ頃、東京で歯科技工士の息子まで失踪しており、“東京”からやって来た第一発見者の浅見光彦に嫌疑が…。

音楽教師、杉山博之が変死した。

「琵琶湖の水を守る会」の会長が、自宅で何者かに殺された。

秋田県雄勝町で催された小町まつりの最中、老人が不審な死を遂げた。

浅見光彦は軽井沢のセンセから、一通の手紙を託された。

崇徳天皇に傾倒する男が経営する特別養護老人ホームで働く看護師・滋美。

米穀卸商の坂本が水死体で発見された。死の直前の彼に電話をした人物は、浅見光彦の母・雪江だった。

作家・内田康夫のもとへ名探偵浅見光彦宛ての手紙が届いた。

浅見家の「坊っちゃん」光彦は、夏目漱石、正岡子規らの足跡を辿る取材のため松山へ向かう。

各企業が車を飾りたてて大阪・御堂筋をパレード―その最中に事件は起った。

「アサヒのことはよろしく頼みますよ」列車の中でそう話していた男が都内のホテルで殺された。

静岡の寸又峡で、TV局の記者久保と、作家を自称する男が相次いで殺された。

“コスモス、無残…”謎のダイイング・メッセージを残し、弘前の古書店主が東京のビジネスホテルで毒殺された。

愛知県犬山市の明治村にある品川灯台で、大京物産の社長・高桑雅文の遺体が発見された。死因は刃物で刺された失血死。

「あんたは長野県人として預かる義務があるのだ」。

ルポライター浅見光彦の母・雪江が巣鴨で殺人事件に遭遇した。被害者は山陰の小京都・津和野の旧家、朱鷺一族の長老・勝蔵。

動燃の取材で鳥取県を訪れた浅見光彦は、小泉八雲が「地獄」と評した宿で異父姉妹と出会う。

義姉に届いた一葉の写真とメッセージ。セピア色の写真には、女学生の頃の義姉と友人がセーラー服姿で微笑んでいた。

高知行きのフェリーから男が転落死した。そして2年後、東京・高田馬場で男がマンションから転落死をした。

芦屋の海運会社社長邸を訪ねた東京の画廊社員が殺害され呑吐ダムで発見された。

生命保険加入丸一年まで、わずか二日を残し会社社長が自殺した。当然保険金は支払われない。

新宿花園神社の取材中、頭の下に桟俵という藁細工が敷かれた死体を発見した浅見光彦。

旧天城峠の崖下で老人の死体が発見された。男は「下司」と書かれた千社札を携え、毎年百の寺社巡りをしていたという。

芸備線の三次駅で若い女の絞殺死体が発見された。被害者は“後鳥羽伝説”の地を訪ね終え、尾道から東京へ帰る予定だった。

邪馬台国の研究に生涯を費やした孤高の考古学者・小池拓郎が殺された。

浅見光彦が見合いをする、美貌のヴァイオリニスト・本沢千恵子。だが、彼女の父・誠一が突然、失踪する。

大分県国東半島の先に浮かぶ姫島。謎と伝説に彩られたこの小島で、島の長の息子が惨殺された。

東照宮ゆかりの天海僧正は明智光秀だった?しかも日光に近い大牧場主の智秋家は明智家と関係が?「旅と歴史」の取材で日光を訪れた浅見光彦は、華厳の滝で飛び込み自殺に遭遇する。

「トランプの本の謎が解けた」と出張先からの電話を最後に、詩織の父・大輔は何者かに殺された。

『願』とだけ記された奇妙な葉書の受取人が、次々と殺されていく!一人目は撲殺され、帰宅途中の浅見光彦がその発見者となり、二人目は新潟県佐渡島で転落死した。

作家・内田康夫は、間宮という老人と出会った夜、「鞆の浦へ行きな」という謎のメッセージを受け取る。

製菓業界紙の社長が新潟県新津のホテルで殺害、現場に「白鳥の」という血文字が遺されていた。

浅見家の菩提寺、聖林寺の鐘の音が夜中に鳴り渡った。

史跡調査で浅見光彦が見つけた白骨は、博多進出を狙う新興流通グループ幹部だった。

春分の日の午後、僕は軽井沢のセンセから平塚亭に呼び出された。

本人の知らぬ間に企画された浅見光彦34歳の誕生日会。

「犯人は幽霊なのでしょう?」 宮沢賢治ゆかりの地で起きた連続殺人に浅見光彦が挑む! 人気ミステリーシリーズ登場! 宮沢賢治が「イギリス海岸」と名付けた岩手県花巻の北上川の岸辺に男性の殴殺死体が漂着。

能の水上流宗家・和憲には、和鷹、秀美という二人の孫がいた。

有田焼の陶芸家の個展が開かれた新宿のホテルで、著名な陶芸評論家が刺殺された。

ススキノのクラブ「ユリアンヌ」に時折現れる謎めいたプロモーター白井。

浅見家の新年恒例行事に、百人一首によるカルタ会がある。その席で浅見光彦はカルタ界の女王朝倉理恵と決勝対決をし、辛勝。

建築設計事務所を経営する清水修司は、部下の菊栄と結婚することとなり、彼女の郷里・宮城県石巻で披露宴をした。

信州毎朝新聞の牧田編集局次長が水内ダムで絞殺死体となって発見された。

国際生花シンポジウム開催中の京都で、雑誌記者が殺された。仕事を引き継いだ浅見光彦だが、目の前で第二の殺人が。

東京青梅で発見された会社役員の他殺体は、奇妙なことに虚無僧姿だった。

新宿と倉敷で起きた殺人事件！　その謎に岡部警部が挑む！　表題作他、浅見光彦登場の「他殺の効用」など3編収録!!

静岡県沼津市に住む漆原肇子は、相次いで肉親を失った。

編集者・中村典子のもとに届いた一通の手紙。それは「不幸の手紙」だった。