1961年7月2日、神奈川県の山林から女性の刺殺体が発見される。被害者は地元で飲食店を経営していた若い女性。

十七歳の美少女アデイラは二十歳も年上の商人バートレットと結婚した。

敗北が決定的となったフィリピン戦線で結核に冒され、わずか数本の芋を渡されて本隊を追放された田村一等兵。

検察が押収したわいせつ図画販売罪の証拠品、その中のフィルムの映像に妻と似た女性の姿を見つけた検察官の笹田は独自調査に乗り出すが、たどり着いたのは思いもよらない残酷な真相だった(表題作)。

女性教師が自宅で変死-- 謎が謎を呼び、推理が推理を呼ぶ 貫井徳郎 本格ミステリの最高傑作! 女性教師はなぜ死んだ? 多重解決ミステリの神髄!! 小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。

幼い命の死。報われぬ悲しみ。

新米弁護士のライネンは、ある殺人犯の国選弁護人になった。だが、その男に殺されたのはライネンの親友の祖父だったと判明する。

ええ、はい。あの事件のことでしょ?―幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。

30年前に小樽で発生した母娘惨殺事件。死刑 がすでに執行済みにもかかわらず、被告の娘 が再審を請求した。

仕事もしない無責任な夫と身勝手な息子にストレスを抱えていた芳恵。ついに我慢の限界に達し、取った行動は…(「崩れる」)。

身に覚えのない上司殺しの罪で刑に服した江木雅史。事件は彼から家族や恋人、日常生活の全てを奪った。

1994年、現職の検察官が殺人犯として逮捕され、死刑判決を受けた―2015年、大学生の石黒洋平は、母が遺した写真から実の父がその死刑囚・赤嶺信勝であることを知ってしまう。

二十年近く地道にある省の役人を勤めてきた川島留吉は、ふとしたきっかけで役人仲間と麻雀を始める。

あの強固な呪縛から、いつか解き放たれたかった。

山中で交通手段を無くした青年クインは、〈塔〉と呼ばれる新興宗教の施設に助けを求めた。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

地方検事選挙が白熱する街で、女性検事補が殺害された。検事として捜査を指揮することになったわたしには、ひとつ秘密があった。

娘の緑子を連れて大阪から上京してきた、「わたし」の姉でありホステスの巻子。

未発表の珠玉作品「美しい手」「“青”を売るお店」をはじめとする名短篇15篇を厳選。

若い芸術家の憧れの的である美貌の人妻・竜崎亜矢子。彼女は夫・重隆との愛なき結婚に苦しむ“名家の囚人”であった。

探偵小説を愛し、戦争中は仲間と犯人当てゲームに興じた安吾。

事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。

トリックと幻想は紙一重。

大学生のジョーは、授業で身の回りの誰かの伝記を書くことになった。

一風変わった家がある。戸口が見当たらず、あるのは格子の嵌った窓ばかりで無用の者の侵入を嫌っている。

鶴見は、ホームレス殺害容疑をかけられた岩田の弁護を引き受けた。

刑事たちの執念の捜査×容疑者の壮絶な孤独――。犯罪小説の最高峰、ここに誕生! 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。

なぜ、それが“物語・歴史”だったのだろうか―。

晩夏酷暑の或る日、郊外の風癲病院の門をひとりの青年がくぐる。

15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。

逝去した最後の文豪・水上勉。その文学的出発点となった直木賞受賞作「雁の寺」。

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。

両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。

神奈川県の相模湖畔で交通関係の業界紙の社長が殺された。

中島さおりは“影”に憑依された幼児に襲いかかられる。堀江果歩のマンガには、描いた覚えがない黒髪の女が現れる。

深夜、東京の閑静な住宅街に一台のトラックが突っ込んだ。やがて起きる二つの殺人事件。

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

父親が被害者で母親が加害者--。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。

超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。

あなたに、いつか「恩返し」をしたかった──「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」わたしは恋人に人生初のおねだりをした。

母と娘。二種類の女性。