大学で心理学を学ぶ春川梓は、とある心理カウンセラーと出会う。工藤才希―人並み外れた美貌に、食えない性格。

春めく浅草は、今日も多くの人でにぎわう。そんな陽気につられてか、甘味処栗丸堂はどこか落ち着かない。

浅草の一角で、町並みに溶け込むかのように佇む栗丸堂。最近店を継いだ若い主人の名は栗田仁という。

『日暮旅人』の名前で出された爆弾テロの脅迫状。ニュースでは旅人の名が流され、警察も旅人を探しはじめていた。

妖怪の集まるところに笑顔あり！　笑って泣ける、平成あやかし譚―― 作家として人生崖っぷちな妖怪小説家・緒方司貴が訪れたのは、妖怪と縁深い遠野の旅館「迷家荘」。

保育士の陽子は、旅人と灯衣親子の世話を焼くため、相変わらず『探し物探偵事務所』に通う日々を送っている。

文学部四号館の四十四番資料室。そこに収められる膨大な文献は、絶対城の師匠であるクラウス教授から引き継いだものだった。

浅草の仲見世通りから少し外れると、懐かしい雰囲気の和菓子屋が見えてくる。

視覚以外の感覚を持たない青年・日暮旅人は、それらと引き替えに、目に見えないモノ―音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛みを“視る”ことができる。

冬の気配が色濃くなってきた11月の京都。

三社祭の夜。葵の笑顔に秘められた過去を、栗田は垣間見る。

該博な心理学の知識に類まれな美貌。だが心理カウンセラー才希の評判は決していいとは言えない。

涙も笑いもすべて受け止めて。人をつなぐ和菓子の物語、完結 浅草に夏がやってきた。

東京の有楽町と間違えて、おばけの町―幽落町に引っ越した僕・御城彼方。

東勢大学文学部四号館四階、四十四番資料室の妖怪博士・絶対城阿頼耶の元には、今日も怪奇現象の相談者が訪れる。

黄昏と境界の街、幽落町に夏がやってきた。

烏丸花頴の若き当主ぶりも板につき、執事の衣更月とも息が合ってきた今日このごろ。

あの世とこの世の狭間にある黄昏のまち・幽落町にも冬がやってきた。

女性から熱い視線を注がれる、帝国大助教授の美青年。

名門・烏丸家の代27代当主となった花頴は、まだまだ若くて半人前。

両親を早くに亡くしたあかねは、５人の過保護な兄と暮らしている。

大正ロマンを謳歌する帝都東京――だがその闇夜には、未だに魑魅魍魎が蠢いていた。

妖怪に関する膨大な資料を蒐集する、長身色白、端正な顔立ちだがやせぎすの青年、絶対城阿頼耶。

日本が誇る名門、烏丸家の27代目当主となった花穎は、まだ18歳。

冬がきて、烏丸家にもクリスマスの季節がやってきた。

王子様と見紛う美形の探偵・上倉悠貴がオーナーの喫茶店。そこでウェイトレス兼探偵助手を務める小野寺美久。

「B's-LOG COMIC」にてコミカライズ決定! 妖怪博士絶対城が、華麗に活躍! 『大日本護法息滅会』。

「顰衆」との一件で、『妖怪学』への意識が変わった絶対城。

伝説の名探偵刑事・南塚浩平。現在、目白台のお屋敷に居候中。

人の心の動きを香りとして感じとる力を持つ、高校二年生の香乃は祖母が営む香り専門店『花月香房』に暮らしている。

佐々波と雨坂が、本当に編集者と作家だった、若き日の物語。ある一人の女性の存在と本にまつわる謎が、眠れる天才を呼び覚ます。

真実は絵の中に。呪いの絵画をめぐる美術ミステリー! 英国で図像学を学んだ千景は祖母の営む『異人館画廊』で暮らしている。

喫茶店エメラルドに、金髪碧眼の美少年・ダニエルがやってきた。

キャンパスの中心にそびえ立つ時計塔。その最上部の小部屋にある鏡に祈りを捧げると、死者と再会できるという伝説がある。

高校二年生になった正太郎。

文京区目白台―昔ながらのお屋敷街の雰囲気を色濃く残す街。若手刑事の無藤は、ある屋敷を目指していた。

小説家の端くれ・緒方司貴のもとに遠野から謎の宅配便が届いた。

京都、下鴨―。高校生の鹿乃は、旧華族である野々宮家の娘だ。

父の後を継いで烏丸家当主となった花頴。

高校で起きた凄惨な殺人事件――腹を割かれた被害者の額にはティカが残されていた。

大人気シリーズいよいよ大団円! 七色の甘さに未来への祝福をこめて。

熊本・天草において、真夏日に大雪が観測され、天空に忽然と巨大な十字架が浮かび上がった。

突然気を失った小暮井ユキがめを覚ますと、そこは雨坂続の傑作『トロンプルイユの指先』の舞台だった。

心うごかすやさしさを 和菓子の中にちりばめて 梅雨空の東京・日比谷のホテルの宴会場。

藍の卒業を祝し、オカ研の面々は温泉に出かけることに。

みやびやかな京の町で、出会い味わう人の縁。下町のおいしい人情物語第4弾 もうじき桜が咲きそうな三月の浅草。

ほんのり甘い和菓子の中に見つける小さな宝物 葉桜が雨に映える東京、浅草。

時は大正。伝統とモダンが共存する帝都東京。

就職活動に疲れ切った女子大学生・小野寺美久が、ふと迷い込んだ不思議な場所。

平凡な高校生の正太郎と、鋭い観察眼を持つ骨フェチ美女の櫻子。

名門・烏丸(からすま)家の第27代当主となった18歳の花頴(かえい)。

ノルウェーの研究都市でFBI捜査官・ビルは不可思議な事件に遭遇。屋敷の主人は氷漬けの密室で凍死していた。

化学サークルによる「甘い物質」合成対決。サ行の発音がおかしくなった同級生の秘密。

ドSな王子様探偵の命令で、女子高生探偵として美久が学校で潜入捜査……!? どんな謎も解き明かすドSな王子様探偵・上倉悠貴から、突然の呼び出しを受けた小野寺美久。

今日も今日とて、ゆるり営業中の『花月香房』だけど今日は…雪弥さんが、ちょっとおかしい。

櫻子と捜査中に怪我を負った正太郎。櫻子はこれ以上正太郎を危険にさらすまいと、距離を置くことにする。