紳堂助教授の帝都怪異考
- 怪異 (278)
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時は大正九年、関東大震災前の帝都東京を舞台にしたオカルトハンター小説のシリーズ第一巻。 タイトルにもなっている紳堂助教授は東京助教授という肩書があるものの、第一話の事件の関係者が同じ職場の同僚だったという程度で、教室で教鞭を執るような場面はなく、学生たちに取り巻かれているでもなく、そもそもどんな研究をしているかも定かでなく、正直、大学の助教授という設定は必要だったのでしょうか? 助手でヒロインで男装少女のアキヲはまだ十四歳で、大学の教え子というわけではないですし。もっぱら研究室ですらない事務所で助手といちゃついているのが日常の高等遊民といったところであります。 シリーズ開幕の一冊なのですが、この本、紳堂とアキヲは初めから先生助手の信頼関係が出来上がっており、警察からも怪奇現象の専門家としてすでに頼られているという状況からのスタート。美形で完璧超人風の紳堂がどんな生い立ちを持ち、どうして特殊な能力に精通しているのか、アキヲと知り合うことになった馴れ初めやアキヲに男装させている理由なんかはまったく作中では説明がございません。これでは紳堂助教授、まるきり変態趣味でかっこつけの変人です。 また、怪奇現象との対決で引っ張るかと思いきや三話では事件らしい事件は起こらず、登場人物たちの日常のドタバタをコメディタッチで描いて終わってしまいました。何だか長期シリーズの中の、途中の一冊というのが素直な読後感であります。シリーズが安定してからの一冊としてならともかく、最初の一冊としてこの内容はいかがなものか。それとも、近頃の読者にはこうした安定した人間関係の中で事件が展開する方が読み心地がよろしいのでしょうか? もう一つ難を上げるなら、大正時代を舞台に選んでいながら、海軍中尉の友人が登場する程度で時代色は感じられず、時代設定が現代でもそれほど変わらないような。いや、もしかして電話もインターネットも出さなくていいから大正設定に? オカルトハンター小説としては薄味ながら、そんな中でも生き人形にまつわる事件を描いた巻末の『沙世』が出色。ストレートな怪奇現象との対決を期待するより、紳堂とアキヲを愛でる物語だと思ってお読みください。 | ||||
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紳堂先生と助手にアキヲのこれからが気になります! 本当に怪異が絡んだ事件で、非現実的な部分はあるので そういうのが苦手な人には向いてません ミステリーではないですね。 ちょっとした謎解き?は日常にある、という感じで アキヲには幸せになって欲しいですね | ||||
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私的にすっごく好みの小説でした 少し変わった内容です ホラーミステリーと言った方が良いかもしれません 二巻目がでるか分かりませんが出てくれることを願っています☆ | ||||
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主人公の紳堂麗児は完全無欠な帝大のイケメン助教授、中々味を出しています。(デビュー作の宇宙人教師:ユーマほどの破天荒さほどではないですが…) 一方、心身ともまだまだ未熟なヒロインの男装少女アキヲはちょっとキャラが薄めかなと思います。 こんなコンビが、大正時代のレトロな雰囲気の中、和洋折衷な妖怪による摩訶不思議な事件をテンポ良く解き明かしていきます。 著者はカッコイイ男性を描くのは得意でも、魅力的な女性キャラを描くのは苦手なのではないでしょうか。 あと、伝統とモダンが入り込む大正時代という舞台を生かすため、もう少し綿密な時代考証と史実の事件などを絡て、次巻は構成してほしいものです。 | ||||
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