おじさんのトランク 幻燈小劇場
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
おじさんのトランク 幻燈小劇場の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
おじさんのトランク 幻燈小劇場の総合評価:
7.00/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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結論から言うと、「奇譚を売る店」はとても気に入ったのですが、こちらはちょっといまいちでした。不思議な雰囲気が魅力のとても凝ったお話なんですが、凝りすぎてその構成にやや無理があるように思いました。
主人公は正確な年齢は書いてありませんが50歳前後か?すでに盛りを過ぎて情熱を失いつつある俳優です。そんな彼にプロデューサーから「次の公演をすべてまかせたい」という夢のような話が降ってきます。謎めいた存在である主人公のおじさんをテーマにしたらどうか?というのです。
そこからおじさんの探索が始まるのですが、彼のものらしい古いトランクが偶然手に入ります。
そこに入っていた好奇心をそそられる風変りなものからわかってきたのは、2次大戦中、日本に潜伏していた反ナチのフランス人レジスタンスを助けたらしいおじさん、旧オランダ領東インドで、博物学者の侯爵様と共に幻の蝶を採取しに行ったおじさん、昔走っていた敦賀ーシベリアーヨーロッパを結ぶ欧亜連絡国際列車で、追われていたドイツ婦人を救ったおじさん・・と、まるでひと昔前のヨーロッパ活劇映画のヒーローのような活躍ぶり。いったい彼は何者だったのか?
おじさんの謎、主人公の出生、そしてまかされた1人芝居の公演、それらの結びつけ方がちょっと強引な感じで、それだけが残念でした。
ジャンルは違いますが、サマセット・モームの「アシェンデン」とか井上雅彦の「遠い遠い街角」、古いスパイ映画なんかが好きな人はこの雰囲気は気に入ると思います。
挿絵の怪しい雰囲気がこの小説にぴったりですね。私はたまたま単行本で買ったのですが、持っていること自体が楽しい凝った装丁の本でした。