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マリオネットK さんのレビュー一覧

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レビュー数347

全347件 321~340 17/18ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.27:
(4pt)

シュールすぎる世界になんと反応すればいいのかわからない

てっきり外界から隔絶された孤島を舞台にした殺人事件を取り扱うコテコテのミステリかと期待していたので
(実際それで間違ってないといえば間違ってないのですが)シュールな設定や登場人物に面食らってしまいました。
本当に正真正銘外と「鎖国」状態の島の上、そこにいる人物たちが個性的ってレベルじゃない
不思議の国のアリスやムーミン谷レベルの奇妙なキャラクター達で
この作品を「推理小説」として読もうとしていた自分が間違っていたのかもしれませんが、世界観に追いつけませんでした。

正直面白いとも出来がいいとも思わなかったですが、作者が稀有な才能の持ち主というのは伝わって来ました。

▼以下、ネタバレ感想
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オーデュボンの祈り (新潮文庫)
伊坂幸太郎オーデュボンの祈り についてのレビュー
No.26: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

ホラーテイストながらこの上なく本格な極上ミステリ

タイトルの示すとおり、ホラーテイストでオカルティックな雰囲気漂う作品ですが、謎解きとしてはこの上なく正当で質の高い本格ミステリです。

作品冒頭の登場人物紹介や地図を見ててっきり「江戸時代あたりが舞台の作品なのか?」と思いましたが、戦前から戦後~そして現代に至るまでを描いたかなり壮大なストーリーとなります。
分量もあり、読み応えたっぷりですが、決して中だるみを感じません。
時代時代ごとの独特の雰囲気を伴う殺人事件発生と、現代での怒涛の謎解きは、まさに全編がクライマックスと言っても過言ではない面白さでした。



▼以下、ネタバレ感想
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首無の如き祟るもの (講談社文庫)
三津田信三首無の如き祟るもの についてのレビュー
No.25: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

十角館の殺人とも比較したくなる名作

金田一少年のノベライズは全体的に漫画よりレベルの高い作品が多いと思いますが、これは中でも評価が高い作品ですね。

吹雪の山荘という典型的なクローズドサークルを舞台に、パソコン通信(死語か?)で知り合った、顔も本名もわからないメンバーたちによるオフ会(この言葉は逆に会うのはオフラインが当たり前の当時は存在しなかった気もします)で起こる連続殺人という、まだ当時は結構斬新で目新しく感じる設定の話でした。

作中の人物たちが本名不明で「アガサ」とか「ポー」といった推理小説の大御所にちなんだ名前で呼ばれるのはかの十角館の殺人を連想します。
私は奇しくもこの2作を小学生の時に続けて読むことになったので相乗効果で印象の強い作品になっています。

※(以下、本作のみでなく「十角館の殺人」のネタバレも多少含むかもしれないので未読の方はご注意ください)



▼以下、ネタバレ感想
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小説 金田一少年の事件簿(3) (講談社漫画文庫)
天樹征丸電脳山荘殺人事件 についてのレビュー
No.24: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

ミステリーとして読むものではないと思いますが、面白かったです

病を抱えた息子の治療費のために特殊任務でアフリカに向かうアメリカ人傭兵の男と、亡くなった父からの秘密のメッセージを受け、危険に巻き込まれながらも父の研究を引き継ぐ日本の大学院生の青年。
2人の主役の物語が同時進行し次第に交差しながら、やがてその背後にはさらに人類全体をも巻き込む大きなモノの正体が徐々に判明していく……
約800ページに及ぶ読み応えのある長編ですが緊迫感のある展開の連続にダレることなく終始楽しく読めました。

終盤では自分も長い冒険を登場人物たちと一緒に経てきたような気持ちになりました。

▼以下、ネタバレ感想
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ジェノサイド
高野和明ジェノサイド についてのレビュー
No.23: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

自分は100人に1人の選ばれた読者となりました

短めで手軽に読める上に、クセもなく、謎の真相もわかってしまえば極めてシンプルなので初心者や気軽に読書したい方にオススメだと思いました。
出来がいいので、もちろん本格的(?)に推理小説を楽しみたい人にもオススメできる一冊です。
0の殺人 (講談社文庫)
我孫子武丸0の殺人 についてのレビュー
No.22: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

小説という文化の素晴らしさ、可能性を改めて感じた一冊

この話を読み終えた時「やっぱ小説っていいよなぁ」と感じました。
終盤に明かされる衝撃ももちろん大きいですが、物語も終始面白いですし、人生前向きに生きたくなる勇気も与えてくれた作品でした。
私が誰かと初めて読書の話題をする際は絶対に名前が出てくる一冊ですね。

自分は丁度この作品を読んだ時丁度「クローズドサークル物以外のミステリーあんま読む気しないな」とかなり趣向が偏っていた時期だったんですが、そんな私の狭い価値観をぶっ壊してくれた一冊でもあります。

▼以下、ネタバレ感想
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葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)
No.21: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

セックス描写は別にいらないのでは……

意味がわかった後の生々しさを増すためでしょうか?
sideAのラストのセックス描写は個人的に不要と思いました。

▼以下、ネタバレ感想
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イニシエーション・ラブ (文春文庫)
乾くるみイニシエーション・ラブ についてのレビュー
No.20: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

独特の作風がたまらない

京極氏の作品は凶器にできそうなほど分厚い上に、内容も難解そうで敬遠していたのですが、いざ読んでみると非常に読みやすく世界観に吸い込まれ、長さを感じないとは言いませんが、長さが全く苦になりませんでした。

関くんと一緒に京極堂の話を聞いていると、自分の愚かさを認識した上で、少し賢くなったような気になれます(笑)
この独特の作風は読んでいて心地よいですね。


▼以下、ネタバレ感想
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文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
京極夏彦姑獲鳥の夏 についてのレビュー
No.19:
(5pt)

倒叙モノで、犯人である主人公に感情移入しているうちはいいのですが……

途中までは犯人に感情移入していつ扉が開かれるか、犯行がバレるのかとドキドキしながら楽しめたのですが
動機があまりにも酷くて、犯人に感情移入してたのが馬鹿らしくなりました。


▼以下、ネタバレ感想
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扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)
石持浅海扉は閉ざされたまま についてのレビュー
No.18: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

最も衝撃を受けた密室脱出トリック

自分が今まで読んできたミステリの中で最も衝撃を受けた密室脱出トリックです。

ただ主人公のS&Mコンビがあまり好きになれなかったのと、猟奇殺人&クローズドサークルという好みのシチュエーションでありながら、その後の緊迫感や恐怖感は薄めで解決編までは淡々と話が進んだので、ストーリーとしてはあまり面白いとは思いませんでした。

もう20年以上前の作品となりますが、今見てもまさに最先端を行くような研究所の無駄のない職場環境などの設定は凄いですね。

▼以下、ネタバレ感想
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すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)
森博嗣すべてがFになる についてのレビュー
No.17: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

世間の評価の割りに面白いとは思えませんでした

これが世間では宮部みゆきさんの最高傑作とされてるっぽいですが、個人的には面白いとは思えませんでした。
自分は所謂「社会派ミステリ」というのがあまり好みではないというのもあるかもしれません。

ただ自己破産が世間の目では自業自得の自己責任とされることが多いが、問題視すべきは社会のシステムという点は考えさせられました。
この問題に限らず日本という国は、本人に僅かでも落ち度があれば自業自得、自己責任と苦境にある人をさらに平気で叩くという悪しき風潮があるなぁと常々思う所です。

▼以下、ネタバレ感想
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火車 (新潮文庫)
宮部みゆき火車 についてのレビュー
No.16: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ホラーではないので安心してください

タイトル、表紙、作者
あらゆる条件がまるでこの作品をホラーのように思わせていましたがホラーじゃなくむしろ心温まるお話で良かったです(笑)

目が見えず一人暮らしをする女性、その家にこっそり潜り込み、住み続ける殺人容疑者。
2人の主人公の交互に感情移入をして物語にすっかり入ってしまいました。
暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)
乙一暗いところで待ち合わせ についてのレビュー
No.15:
(7pt)

孤島に立てられた風変わりな館で起こる連続殺人

見出しの通り典型的なクローズドサークル物ですが恐怖度、悲痛度は薄いユーモアミステリーです。

綾辻氏の「館シリーズ」や島田氏の「斜め屋敷の犯罪」が好きな方でしたら気に入るのではないかと思います。

▼以下、ネタバレ感想
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館島 (創元推理文庫)
東川篤哉館島 についてのレビュー
No.14: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

凄く「気持ち悪い」作品でした

ベストセラーになった小説でいろんなミステリサイトでもオススメされている作品ですが、どう考えてもオススメできるような作品ではないです。
決して駄作というわけではありません。ただどう考えても万人受けする内容ではない、というか通常の感性の人なら間違いなく気持ち悪いと感じる作品だからです。
ですので単に「話題作だから」「評判だから」という理由で読もうとしている方がいたら、ちょっと待った、をかけたいと思います。

始まりから終わりまでとにかく終始「気持ち悪い」作品でした。
気持ち悪いの種類が、実際にグロテスクな場面もあれば、登場人物の言動に胸糞の悪さを覚えるところもあれば、そういった表面的な部分の奥にある説明できないモヤモヤしたような気持ち悪さもあるという、もうあらゆる面で気持ち悪い作品です。
しかし、それでも一気に読まされてしまいましたし、二周目もまた違った視点で読みたくなります。

▼以下、ネタバレ感想
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向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
道尾秀介向日葵の咲かない夏 についてのレビュー
No.13:
(9pt)

赤川次郎氏の最高傑作

数え切れないほどの作品を発表されている、赤川次郎氏の処女長編にして最高傑作との呼び声も高い本作。
私もこれが最高傑作だと思います。

もう約40年前の作品になりますが古さを感じませんし、最初読んだ中学生の頃から何度も読んでますがその度に作品に引き込まれます。
サスペンス、ホラー、ロマンス、ちょっぴりエロス、さまざまな要素が一冊に盛り込まれ、幾度となく場面転換し、他に作家だったら大長編になりかねない内容なのですが、そこは赤川氏らしく読みやすい分量にまとめてしまっているのも見事だと思います。

▼以下、ネタバレ感想
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マリオネットの罠 (文春文庫)
赤川次郎マリオネットの罠 についてのレビュー
No.12:
(2pt)

ひどい

出来が悪い、つまらない、不快の三拍子揃った酷い小説でした。
デスゲーム系は元々玉石混合なのでハードルはあまり上げずに読んでるんですが、それでも最低の部類です。

・オリジナリティの欠片もない劣化人狼ゲームのようなルール(そのうえ謎のルール変更が途中で適用されアンフェア)
・主人公とヒロインが無意味に他の参加者を死に追い込むクズ(作中でもクズという前提で書いてるならアリですが本人達や作者的には仕方なかった扱い)
・判断ミスで他人を死に追い込んでおきながら、主人公とヒロインの「感情でなく理屈で動ける人間かっこいい」みたいな思想が不愉快
・そのくせ理詰めで犯人(=参加者の中に紛れ込んでいた魔物)を導き出せるわけではない、お粗末な構成
・デスゲームに巻き込んだ主催者側に何か抵抗の意思を見せるでもなく、他者を積極的に犠牲にして生き残った主人公とヒロインが結ばれて終わりの胸糞END
・薄っぺらな内容の割りに上下巻で無駄にページが多い
殺戮ゲームの館〈上〉 (メディアワークス文庫)
土橋真二郎殺戮ゲームの館 についてのレビュー
No.11: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

物理トリックの最高峰でしょうか?

とにかく凄いトリックが見たい!
って人にはトリックで驚くためだけにも読む価値アリでしょう。

ちなみにクローズドサークルに分類されてますが別にクローズドサークルではないですよね?
殺人が起こってから警察が普通に捜査に来てるし、探偵の御手洗なんか後半からの途中参加だし。

▼以下、ネタバレ感想
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改訂完全版 斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)
島田荘司斜め屋敷の犯罪 についてのレビュー
No.10: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

犯人当てよりも脱出劇が面白い

キャンプをしていたら火山の噴火が起こり帰りの山道が閉ざされた上に、取り残されたメンバー内で発生する殺人事件。
次の殺人と噴火がいつ起こるかわからないというエライこっちゃな状況に陥る作品。

正体不明の殺人犯さえ運命共同体となり、協力し合いながらの火山からの脱出劇が面白かったです。
しかし登場人物が15人以上もいて、しかもその全員が「キャンプに参加している大学生」という同じような立場なので、誰が誰だか頭に入りません。
月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)
有栖川有栖月光ゲーム Yの悲劇'88 についてのレビュー
No.9: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

心理的クローズドサークル

実際はクローズドではないのだけれどクローズドサークルになってしまっているという特殊な状況が面白いですね。

そして結末は大どんでん返しですが、こんなネタを2~3時間で軽く読めてしまう作品で惜しげもなく使ってしまうのがこの作者の凄い所だと思います。

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ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)
東野圭吾ある閉ざされた雪の山荘で についてのレビュー
No.8: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

和製ABC殺人事件?

和製ABC殺人事件でしょうか

ABC殺人事件にはない点は殺人が非常に猟奇的なグロ要素と
それに伴い、無差別殺人に怯える市民の恐怖がクローズアップされている件でしょうか。

▼以下、ネタバレ感想
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連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)
中山七里連続殺人鬼 カエル男 についてのレビュー