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梁山泊 さんのレビュー一覧

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レビュー数78

全78件 41~60 3/4ページ

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No.38: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

卒業―雪月花殺人ゲームの感想

「放課後」に続く東野圭吾の学園ミステリー第二弾で加賀恭一郎初登場の作品になる。
大学4年生なので阿部寛に置き換えて読むのはかなり困難ではある。

「放課後」といいこの作品と言い、作者はちょっと学生に何か偏見を持っているのだろうか。
いくら親友だろうと、その人の全てを知っている訳ではない。
確かにその通りなのだが、ほぼ知っているから親友なのだと思うのだ。
その親友を殺すに至る動機にしては余りにも弱過ぎないだろうか。
大学4年生といえば、子供から大人への・・・っていう段階でもないと思うのだが・・・
しかも学業もスポーツもトップクラスの面々なのだ。
その割に殺害に至るまでの思考が単純すぎる。
「頭にきたから殺す」的で、親友に手をかける事に対する本来そこにあるべき紆余曲折の苦悩・躊躇といったものを感じることが出来なかった。
学生=子供、青い 作者がそのように思っているような気がしてならない。
タイトルの「卒業」は、そういう「青さ」からの卒業、そんな風に読めてしまった。
主要登場人物が誰一人として幸せになれない卒業ってのもどこか無理矢理で「大人になる前の試練を与えてあげました」的な感じがして共感できなかった。
だから読後感はイマイチ。

一方ミステリーの方だが、これもイマイチ。


▼以下、ネタバレ感想
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卒業 (講談社文庫)
東野圭吾卒業―雪月花殺人ゲーム についてのレビュー
No.37: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

眠りの森の感想

警視庁捜査一課加賀恭一郎。加賀シリーズ2作目。
「新参者」等、後々の作品で描かれる加賀恭一郎の冷静で鋭い洞察力は微塵も垣間見る事が出来ませんね。少々残念でした。
シリーズ初期作品という事で仕方ないのかなと思いますが、加賀恭一郎の人物像が出来上がってから読んでしまったのは間違いだったかな。
特に加賀の恋愛模様などは違和感アリアリでした。


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眠りの森 (講談社文庫)
東野圭吾眠りの森 についてのレビュー
No.36: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

放課後の感想

東野圭吾さんのデビュー作。
デビュー作にしてらしさは健在という部分と、らしくないなぁというデビュー作ならではの青い部分が混在しており、現在の作品を何作か読んだ後に手にしたことは正解だったのではないかと思っていたりします。

らしいなと思ったのは殺害トリックで、練りに練ったという感じはデビュー作にして健在。
ただ練りすぎで「こんなに上手く行くかい」と思えてしまうところも相変わらずである。

らしくないなと思った箇所についてはネタバレに記載。


▼以下、ネタバレ感想
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放課後 (講談社文庫)
東野圭吾放課後 についてのレビュー
No.35:
(5pt)

火村英生に捧げる犯罪の感想

ショートショート含め8本の作品が収録されていますが、軽めのミステリが多いっていうか軽すぎっていうか緩すぎですね。
ショートショートの4作品は携帯サイト向けに書かれたものらしく、なる程そりゃ字数制限やら何やらの制約もあったのかなと思わせる内容。
特に「殺風景な部屋」には脱力で、小学校低学年向けの推理クイズ並の真相には逆に意表をつかれてしまいました。

正直タイトルに惹かれたというか、かなり期待していた表題作。
相棒が盗作疑惑に巻き込まれ、右腕(?)を失い窮地に陥った火村に最後有栖が・・・てな内容を期待しながら読んでいたのですが・・・
「パロディじゃねぇか(笑)」
面白かったですけど、この作品にこのタイトルは勿体なさ過ぎでしょう。
後は、こういう大掛かりなトリックがこの作者さんには珍しい気がして「あるいは四風荘殺人事件」が印象に残りましたかね。

それとミステリ云々とは全然関係ないんですけど「雷雨の庭で」の中で、某人物が有栖の作品を3作所有しているという記述がありまして、想像するに持ってないのは「女王国の城」だろうなぁとか思ってみたり。
実際「双頭の悪魔」から15年も開いた訳ですが小説の中ではどういう設定なんだろうか?
この作品が発表された時には既に「女王国の城」は出てたはず。

火村英生に捧げる犯罪 (文春文庫)
有栖川有栖火村英生に捧げる犯罪 についてのレビュー
No.34: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

レーン最後の事件の感想

レーン四部作の最終章。
XYZそして最後の事件とこの順序で読み進めなければいけないのは当然だとは思う。
このシリーズには(シリーズ全体を通した)様々な伏線が張り巡らされており、この最終章に集約されるためである。
そもそもこの作品においてレーンは名探偵ぶりを発揮するに至っていない。この作品における探偵役はペイシェンスなのである。
レーンがいかに名探偵であるかはXYを先に読んでいなければわからないし、最終章におけるこのラストを成り立たせるためには、レーンに変わる探偵役(ペイシェンス)が登場するZも既読である必要があるのだ。
しかしその一方で、このシリーズを正しい順序で読み進めてきて、このシリーズに愛着を感じていた読者にとってはかなり首を傾げるラストではなかったかとも思う。


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レーン最後の事件 (角川文庫)
エラリー・クイーンレーン最後の事件 についてのレビュー
No.33: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

Zの悲劇の感想

レーン4部作の3作目。
Yの悲劇から10年後という設定になっています。
主要メンバもその立場を変え、そして年齢的にも老いたなぁという印象です。
得意の変装もなしです。変装しても変装した対象と同じ動きができない程、肉体的衰えが見えると言う事でしょうか。
こういう現実に則した設定は評価していいのではないかと思いますが、若干読んでる方は歯がゆくなったりします。
そんな中この作品には、サム元警視の娘ペイシェンスが新たに探偵(もどき)として登場します。
最後はやはり主役交代して美味しいところはレーンが持っていくのですが、序盤戦はレーンが手助けをする形。
(レーンと比較して)彼女の推理のまだまだ未熟な点や青さがよく描けていると感じたのですが、ただそんな彼女の一人称で終始したのはどうなのか。
おかげでこれまでの2作品とは大きく雰囲気が異なってしまっていますが・・・どことなく軽い。

この作品がこれまでの2作品と印象が違うなと感じるのは視点だけではありません。
死刑執行過程の描写が含まれているのですが、この箇所だけ異様に浮いているように感じました。
死刑が執行された日時は推理上で非常に大きな意味があるのですが、執行される人物は事件に全く関係のない人物ですし、不必要と思えるくらいの詳細な描写がなされています。
作者は死刑制度の現状というかその是非まで含めて世に問いたかったのでしょうね。


▼以下、ネタバレ感想
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Zの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンZの悲劇 についてのレビュー
No.32: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

予知夢の感想

ガリレオシリーズといえば、探偵役の物理学者湯川学が一見不可能犯罪をその知識を活用して解き明かすといったものですが、この作品の場合若干趣きが異なる感じがしました。
予知夢というタイトルからも想像できるように少々オカルトっぽい題材が多く、いつものあの湯川の読み手にある意味強要するような(理解するのも大変な)解説も薄まっています。
最初の2作品など、物理学の知識に殆ど関連していませんし・・・
そして最後の作品のラスト。
短編集ってどうしても軽く、後々まで印象に残るものが少ないのですが、ガリレオシリーズでのこのラストはインパクトがありましたね。
作品の前提そのものを覆してしまいましたけど・・・(苦笑)
その一言が全てを持ってったって感じですね。

予知夢 (文春文庫)
東野圭吾予知夢 についてのレビュー
No.31: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

朱色の研究の感想

冒頭にこれから始まる犯人と火村の対決を匂わせる描写があります。
6年前、2年前そして今と3つの殺人事件の関連性を含めその謎を解き明かしていきます。
いつも事件に対し論理的解決を見せてくれるこの作者ですが、マンションで起こった殺人などは如何にもこの作者向きという感じで、どういった解決を見せてくれるのか非常に楽しみでした。
結局は盛り上がった前半に比べて・・・に終わってしまいましたが。


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朱色の研究 (角川文庫)
有栖川有栖朱色の研究 についてのレビュー
No.30: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

緑のカプセルの謎の感想

「皇帝のかぎ煙草入れ」に続いてカー2作目。しかしまた異端作を手にとったらしい。

「心理学的推理小説」と銘打たれた作品。
元々曖昧な人間の観察力に心理操作が加わると真実とは全く異なるものが見えてしまう。
この作品は、それを利用した犯罪という事になるのですが、正直心理トリックものの難しさを痛感した次第です。
登場人物達と同じように、我々読み手に対して同様の心理的効果を与えられるのか。
読み手を納得させるのは大変でしょうし、実際全ての読み手を納得させるのは無理でしょう。
読み手は所詮はその場にいなかった部外者ですし、読む時のコンディションや気合の入れ方も様々でしょうから、全てにおいて「そんな上手い具合にいくかよ」と思わせないようにするのは無理というものです。
だったらどこまで納得できたかが評価の基準になるはずだけど・・・一様に評価高いんですよね、この作品。
もっと評価が別れてもいいような作品に思えたのですが・・・


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緑のカプセルの謎【新訳版】 (創元推理文庫)
No.29: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

水魑の如き沈むものの感想

まず驚いたのは、刀城言耶シリーズにしてはリーダビリティが高いこと。
登場人物が多く、読みづらい名前、地名は相変わらずだが、文庫本にして700ページ超えの割にさほど苦労せず読めてしまった。

ホラーとミステリーの融合がこのシリーズの特徴と言えますが、この作品に限って言えば、ミステリーの部分とホラー的要素が結びついていないように思います。
というかホラーっぽいところは余り描かれていませんし、その数少ないホラー現象に対する論理的解決が全くないというのも寂しい限りです。

最後言耶の推理が二転三転するのはこのシリーズのお約束ですが、それにしても今回は派手。
犯人を指摘するにはまだまだまとめきれていない段階で推理を披露している感じで、偲に覆されているようでは・・・
最終的に行き着いた結論に関しても、一応辻褄は合っているが・・・というレベルではないか。


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水魑の如き沈むもの (講談社文庫)
三津田信三水魑の如き沈むもの についてのレビュー
No.28: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

Xの悲劇の感想

レーン4部作の1作目。
有栖川有栖さんは日本のエラリー・クイーンと呼ばれているそうですが、この作品を読んでなる程なと感じました。
Yの悲劇を先に読んでいます。 かなり趣が違う印象です。
こちらはパズルですね。パズラーにはたまらないのかな。
その都度、最有力容疑者として名のあがった人物の容疑を順に(レーンの鶴の一声により)論理的に排除していき、最終的に犯人を一人に断定していくという趣向自体は大変面白いのですが、かなり強引ですよね。


▼以下、ネタバレ感想
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Xの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンXの悲劇 についてのレビュー
No.27:
(5pt)

絶叫城殺人事件の感想

タイトルだけ聞くと、あの「城シリーズ」を想起させ嫌な思い出がよぎったが、当然そこまで破天荒ではない。
有栖川有栖の館シリーズって事だが、当然あの「館シリーズ」のような派手さはない。
やはり有栖川有栖は有栖川有栖なのだ。派手なタイトルの割にやはり地味だ。

火村シリーズの短編集。
火村シリーズはどこか淡々としていて静のイメージ、江神シリーズと比べると退屈な作品が多い印象だから、短篇集の方が切れがあるようには感じた。
でも、やっぱりこのシリーズはその退屈なのがいいんだわ。大人二人が繰りなすあの「正統派本格」っていう雰囲気がね。
だからたまに読みたくなるんですよね。短編だと若干その良さが殺されてるかな。
6編ありますけど、ロジック勝負の作家さんですからね。
「バカヤロ~」ってのと「こんなモン分かるかい」ってのが1編ずつありましたけど、残り4編はまずまずかな。

絶叫城殺人事件 (新潮文庫)
有栖川有栖絶叫城殺人事件 についてのレビュー
No.26: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

探偵ガリレオの感想

このシリーズの弱点は、読み手がトリックを見破るのが難しいというところじゃないですか。
こちらが推理を組み立てる事が出来ないという事になれば、言わば一方通行と捉えられても仕方がない。
つまり専門知識を要するというですが、読み手はそれが机上の空論ぽくとも受け入れざるを得ないですからね。
私は理系出身ですが、このシリーズ読むといつもそうなります。
その点で、活字より映像の方が向いている作品といえるでしょうね。せめてイメージさせて。

あと総じて言えるのは、このシリーズ(容疑者Xは除く)の犯人には「心がない」ような印象を持てる事ですかね。
短篇集だから描き切れていないだけなのかもしれないのですがが、知的なヤツほど狡猾で怖い・・・個人的には意外に効果的かもと感じています。

探偵ガリレオ (文春文庫)
東野圭吾探偵ガリレオ についてのレビュー
No.25: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

人形はこたつで推理するの感想

キャラ重視な短編集で設定勝ちじゃんとも言えるのですが、個人的には少しバランスが悪いかなと感じています。
朝永と鞠夫の関係性はいいかなと思うのですが、紅一点妹尾さんのキャラが、推理展開上役に立ちそうもないキャラで朝永に被っているかなと・・・
彼女がもう少し切れ者なら三人のバランスが取れるかなぁとも思うのですが・・・
心の声で、無能な朝永を扱き下ろしたりしたら面白いのになぁ。

「殺戮」はもとより「弥勒の手」や「探偵映画」が好きな私にとっては歓迎する作品ではないのですが(ドットジェイピーよりはマシ)、シンプルながら最後必ず驚かせてくれる絶妙なプロットを繰り出す我孫子さん。
この手の短編作品を描いてもしっかり安定してます。
突飛な設定ではあるのですが、推理小説という体裁は保っているので、ファンタジーでは終わっている作品ではないのが流石です。

人形はこたつで推理する (講談社文庫)
我孫子武丸人形はこたつで推理する についてのレビュー
No.24: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

月の扉の感想

作者の作品は3作目。
「扉は~」「水の迷宮」同様、限られた空間、限られた登場人物で繰り広げられる物語。
その中で、論理展開、謎の解明、そして自分達の中にいる犯人を見つけるという流れです。
しかし、この作品は前述の2作品とは少し違う。
それはハイジャック中に密室殺人が起こったという設定だという事です。
同じ事を感じられたレビュアーの方も多いようで、主要登場人物を除く本来大多数を占めるはずの人質の皆さんが人形扱い。
事件発生現場のスケールに見合わない。どこかマンガみたいです。

事件の背景にあるカルト思想の設定も、結局腑に落ちる形の説明がないので最早ファンタジーの世界です。
また、蚊帳の外にいるキーマン「師匠」に対する描写が圧倒的に足りないので、個人的に「変なおっさん」止まり。
なのでハイジャックの動機なども納得できるものではなく、知的面々の論理展開というより「変人の集い」になってしまっている印象です。
せめて犯行動機であるあの「奇跡」に対して、もう少し納得できる形での描写があれば、評価も変わっていたのですが・・・

月の扉 (光文社文庫)
石持浅海月の扉 についてのレビュー
No.23:
(5pt)

春期限定いちごタルト事件の感想

小市民シリーズの1作目。
古典部シリーズに似た感じの、日常の些細な謎解きものですが、探偵役がその気になるまでのイライラ感を味わわずにすむ分、こちらの方が読みやすいかな。
また小市民の二人には、(古典部のあの天然キャラさんとは違い)ずる賢さや腹黒さを垣間見る事ができて、今後の展開を期待させる何かがありますね。


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春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
米澤穂信春期限定いちごタルト事件 についてのレビュー
No.22: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

レベル7の感想

これだけのページ数の本で、しかもいきなり誰が誰だか分かりもしない難しいプロローグから始まる作品。
読み続ける推進力を与えてくれるのが、その印象的な作品タイトルと、「レベル7になったら戻れない」という裏表紙の何とも興味をそそられる紹介文。
そして、プロローグが終わって、本編開始直後からの謎だらけで先の読めない展開。
そしてサイト内ランクS。
否応なしに期待が高まったのですが・・・

プロローグは、読後読み直してみるのがいいかも知れませんね。


▼以下、ネタバレ感想
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レベル7(セブン) (新潮文庫)
宮部みゆきレベル7 についてのレビュー
No.21:
(5pt)

硝子のハンマーの感想

元泥棒の防犯コンサルタントという探偵役設定自体はなかなか面白い。
ただ、やはり元泥棒でもあるのだから、正義感を表に出して「したり顔」で犯人を追い詰めるのは、キャラ設定としてどうかと思いました。
しかも、今作の犯人は若干肩入れできる不遇さがあっただけに余計にです。
もっと飄々とした感じがいいよね。 トリック暴いて「はいサヨナラ、後はよろしく」的な・・・
読後感にも悪影響を及ぼしている気がしました。


▼以下、ネタバレ感想
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硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)
貴志祐介硝子のハンマー についてのレビュー
No.20:
(5pt)

九月が永遠に続けばの感想

沼田まほかる初読。
第五回ホラーサスペンス大賞を受賞した作品という前知識がいいフェイントになりましたね。
全く「違うモノ」を想像していましたから。
「ホラーじゃないじゃん」という意見が多いのも頷けます。
でも、読み終わってみて、私は、この作品はある意味ホラーだと思いました。

▼以下、ネタバレ感想
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九月が永遠に続けば (新潮文庫)
沼田まほかる九月が永遠に続けば についてのレビュー
No.19: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

ルームメイトの感想




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ルームメイト (中公文庫)
今邑彩ルームメイト についてのレビュー